「PayPayチャレンジコースとはどういったものなのか」「チャレンジコースは金(ゴールド)コースやスタンダードコースとどう違うのか」などの疑問を?
PayPayチャレンジコースはPayPayポイント運用コースの一つで、短期間での利益追求を目指すアクティブな人向けのコースです。
本記事では、PayPayチャレンジコースの基礎知識から今後の見通し、運用ポイントがマイナスまで下がった時の対処法を解説します。気軽に投資を始めてみたい人は最後まで読み進めてください。
PayPayチャレンジコースとは?
PayPayチャレンジコースとは、後述する選べる5種類のPayPayポイント運用コースの一つです。PayPayチャレンジコースという名の通り高リスクを伴うものの、それに見合った高リターンを目指す運用コースです。
PayPayポイント運用とは、PayPayユーザーが付与されるポイントを金融商品に投資できるサービスです。このサービスは、証券会社の口座を開設する必要がなく、PayPayアプリ内で簡単に利用開始できることが特徴です。ポイントを1ポイント1円として、株価指数をベンチマークするETFに疑似投資することで、ポイントの運用が可能になります。
PayPayチャレンジコースの運用手順とポイント運用の種類
PayPayチャレンジコースポイント運用手順は以下の通りです。
PayPayアプリ内の「ポイント運用」を選択
運用コースと運用額を選択
運用開始
PayPayポイント運用は5種類のコースから選べる
PayPayポイント運用には複数の運用コースがあり、それぞれリスクと運用スタイルが異なります。選択できるコースには、金(ゴールド)コース、スタンダードコース、テクノロジーコース、チャレンジコース、逆チャレンジコースがあります。
金(ゴールド)コース | スタンダードコース | テクノロジーコース | チャレンジコース | 逆チャレンジコース | |
リスクレベル | 低 | 中 | 高 | 高 | 高 |
運用スタイル | 長期 | 長期 | 長期 | 短期 | 短期 |
特徴 | 金で運用するETFに連動し、株価の下落時に影響を受けづらい。 | アメリカの代表的な企業への投資で、変動が小さくなり、安定した成果を狙いたい人向け。 | ナスダック市場の代表的な世界的企業100社に分散投資。将来的な成長を狙って長期投資に向いている。 | 企業の株価変動に連動して3倍動くので、リスクを許容できる人や、投資に慣れた人向け。 | 企業の株価変動と反対方向に3倍上下するETF商品で、通常の相場とは逆に、米国相場が下落した際に値上がりが期待できる。リスクを許容できる人や、投資に慣れた人向け。 |
銘柄 | SPDR Gold Trust(GLD) | SPDR S&P500 ETF(SPY) | INVESCO QQQ TRUST, SERIES 1(QQQ) | Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares(SPXL) | Direxion Daily S&P 500 Bear 3X Shares(SPXS) |
PayPayチャレンジコースが危ないと言われる理由
PayPayチャレンジコースはS&P500に連動して3倍上下するコースのため、ハイリスクハイリターンの投資方法といえます。
相場がプラスの方向に動けば大きな利益が期待できますが、逆の場合は損失が増えてしまいます。2022年のS&P500指数のトータルリターンはマイナス18.11%だったので、チャレンジコースは危ないと言われていました。
2024年2月14日時点では、S&P500は好調の相場となっているので、危なくないコースだと言えるでしょう。
PayPayチャレンジコースの5つのメリット
PayPayチャレンジコースのメリットは以下の通りです。
- 高リターンを目指せる
- 投資初心者でも投資しやすい
- 手数料無料でスタートできる
- 短期的な市場の動きを利用して利益を狙える
- 運用状況をリアルタイムで確認できる
それぞれについて解説します。
高リターンを目指せる
PayPayチャレンジコースはS&P500に連動して約3倍の値動きをするETFへの投資を行うコースです。市場が上昇したら、その上昇率の3倍お金が増えます。
ただし、市場が下落した場合には損失も約3倍になるので、ハイリスクハイリターンな運用だと言えます。
長期的な視点で見ると株式市場は成長傾向にあるため、リスクを適切に管理しながらPayPayチャレンジコースに投資することで、大きなリターンを目指すことができます。
投資初心者でも投資しやすい
PayPayチャレンジコースはPayPayアプリのポイントを使用した投資です。PayPayを介して投資を行うため、証券口座の口座開設手続きをしたり、複雑な手続きを踏んだりする必要がありません。
そのため、投資経験が少ない人や、どのように投資商品を選んだらいいかわからない人におすすめです。また、アプリで投資をすることができるので、時間や場所を選ばずアクセスすることができます。
手数料無料でスタートできる
通常投資には取引手数料や管理費用が伴いますが、PayPayチャレンジコースではこれらの手数料が免除されるため、貯めたポイントを全額運用に回すことができます。
手数料無料でスタートできるので、最初の一歩を踏み出す際のハードルが大幅に下がります。
手数料が無料なので、PayPayチャレンジコースを選んだとしても手数料負けすることはありません。
手軽かつ低リスクでPayPayポイント運用を始めることができるので、資産形成の第一歩としておすすめです。
短期的な市場の動きを利用して利益を狙える
PayPayチャレンジコースはS&P500に連動して約3倍の値動きをするETFに投資するコースです。そのため、PayPayチャレンジコースに投資すれば市場の小さな上昇も大きなリターンに変えることができます。
短期的な市場の動きで利益を目指すPayPayチャレンジコースは、短期間で大きな利益が欲しいアクティブな人に特におすすめです。
運用状況をリアルタイムで確認できる
PayPayポイント運用では、運用状況をリアルタイムで確認することができます。
PayPayチャレンジコースはS&P500に連動して3倍変動するコースです。経済指標やニュースの結果次第では、資産が大きく減ってしまうこともあるでしょう。
このような時にリアルタイムで運用状況を確認することができれば、必要に応じて損切りをすることができます。
PayPayチャレンジコースは、その名の通り、高リスクを伴うものの、それに見合った高リターンを目指す運用コースです。投資には市場の変動リスクが伴うため、運用を行う際には自身のリスク許容度を十分に考慮することが重要です。
PayPayチャレンジコースの4つのデメリット
PayPayチャレンジコースのデメリットは以下の通りです。
- ハイリスク
- 短期的な市場の変動に影響されやすい
- 投資知識が必要
- 自動追加設定で損をするリスク
それぞれについて解説します。
ハイリスク
PayPayチャレンジコースではS&P500指数に連動して約3倍変動するETFに投資することで高いリターンを目指しますが、市場の下落時においては損失も3倍になります。
わかりやすく解説すると、PayPayチャレンジコースは市場が好調な時には大きな利益を得るチャンスがありますが、逆に市場が不調な時には大きな損失を被るリスクがあるということです。
したがってPayPayチャレンジコースに投資する際には、高いリターンの可能性と引き換えに、ハイリスクを受け入れる覚悟が必要となります。
短期的な市場の変動に影響されやすい
PayPayチャレンジコースは、S&P500指数に連動して約3倍変動するETFに投資することになるので、短期的な市場の変動に非常に影響されやすいというデメリットがあります。
たとえば、市場の不確実性が高まった時や予期せぬ経済ニュースが発表された時などに大きな損失が出るリスクがあります。
投資初心者で経済指標をチェックすることを面倒だと思うなら、PayPayチャレンジコース以外のコースを選ぶことも検討してみてください。
投資知識が必要
PayPayチャレンジコースはレバレッジ投資なので市場分析、リスク管理、投資戦略の策定など、ある程度の投資知識や経験が求められます。
もちろんPayPayチャレンジコースに投資して完全に放置することもできますが、ポイントが減ってしまうことにストレスを感じるようなら別のコースでの運用がおすすめです。
PayPayチャレンジコースに投資する前に、自分のリスク許容度を確認しておくようにしましょう。
自動追加設定で損をするリスク
PayPayチャレンジコースの自動追加設定は、運用中のポイントが一定の基準を下回った際に、自動でポイントを追加する機能です。PayPayチャレンジコースでポイントを積み立てて運用したい場合には非常に便利な機能ですが、リスクもあります。
自動追加設定は、その名前の通り自動でポイントを追加する設定なので、市場が暴落したとしても機械的に投資を続けます。米国株式は長期的に見れば右肩上がりとなっていますが、どこで暴落が止まるかを正確に予測することはできません。
そのため、PayPayチャレンジコースで自動追加設定をしていると、米国株式の下落場面では投資しても投資しても資産が増えないという状況に陥る可能性があります。
そのような場合には、PayPayチャレンジコースではなくPayPay逆チャレンジコースでポイント運用を行いましょう。
PayPayチャレンジコースでマイナスになったら?
PayPayチャレンジコースでマイナスを抱えた時にできる対処法は以下の3つです。
- 放置する
- 買い増しする
- 損切する
それぞれについて解説します。
放置する
PayPayチャレンジコースがマイナスになっても気にせずに放置することもできます。米国株式は長期的に見たら右肩上がりに成長しています。
そのため、一度下落しても時間が経てばそれ以上に上昇すると考えられます。長期的に下落が続きそうだと判断した場合には、逆チャレンジコースに投資することも検討してみてください。
買い増しする
S&P500は大暴落が起きても、その後かならず最高値を更新し続けた実績があります。そのため、大暴落がPayPayチャレンジコースにおいて絶好の買い場であるとの見方もできます。
ポイントに余裕がある場合は、ポイントを追加投資して利益を狙いましょう。
損切する
市場の状況や自身のリスク許容度に応じて、一部または全部のポイントを引き出し(損切り)て、他の投資機会に振り向けることも一つの選択肢です。
含み損の発生を機に、自身の運用コースの選択などを再度見直してみましょう。リスク許容度に合っているか、現在の市場環境や将来の見通しを踏まえ、運用戦略を考え直すことが大切です。
リスクの高いコースから低リスクのコースへの変更や、新たにポイントを追加して平均取得コストを下げるなど、状況に応じた戦略を立てることで今後のポイント運用に活かすことができるでしょう。
PayPayチャレンジコースの今後の見通し
S&P500は2023年10月から上昇を続けていますが、2024年1月27日時点のPERは25.77倍です。過去の平均は16~17倍なので、高い数字となっています。PERが高いということは、企業や市場全体に対する成長の期待がそれだけ反映されているということです。しかし、それに伴うリスクも考慮する必要があります。
現在の過剰な期待が崩れたら、価格の下落リスクがあります。また、過熱度を示すFear and Greed Indexも「極度の貪欲」を示す77となっているので、投資家が市場に対して過剰に楽観的であり、株価が適正価値を超えて高騰している可能性があると思われます。将来的な市場の修正(価格の下落)のリスクが高まっていると考えられるので、株価指数に連動する各コースへの追加は、株価指数が調整されるまで控えるべきという意見もあります。
しかし、投資の未来を正確に予測することはできません。したがって、PayPayチャレンジコースに投資する際は、慎重に市場の動向を分析し、自身のリスク許容度と投資目標に基づいて冷静に判断しましょう。
PayPayチャレンジコースで利益を得るコツ
PayPayチャレンジコースで大きく稼ぎたいなら、PayPayポイントをたくさん貯めましょう。
PayPayチャレンジコースでは通常のポイント運用の3倍の利益が望めます。
金(ゴールド)コース、スタンダードコース、テクノロジーコースでは10%増加した場合、1,000円だと100円、10,000円では1,000円利益ですが、PayPayチャレンジコースでは10%増加した場合に1,000円だと300円、10,000円では3,000円の利益になります。リスクも相応に高くなりますが、短期間でほかのコースでは得られない多くの利益を得ることができます。
また前述のとおり、PayPayチャレンジコースは短期的な市場の変動を利用して利益を得るコースです。市場のニュースやデータを日々チェックし、市場のトレンドの勉強をすることもおすすめです。
必要に応じて逆チャレンジコースへ投資することで、ポイントを大きく増やすことができるでしょう。
PayPayポイントをたくさん貯める方法【チャレンジコース以外でもおすすめ】
PayPayポイントをたくさん貯める方法について解説します。
- 日々の買い物でPayPayを利用する
- PayPayのキャンペーンをうまく活用する
- PayPayモールやPayPayフリマを利用する
- 自動決済を設定して毎月ポイントを貯める
- ポイント還元率が高い加盟店でPayPayを利用する
- PayPayカードを使う
- PayPayステップを活用する
それぞれについて解説します。
日々の買い物でPayPayを利用する
日常生活でのさまざまな支払いにPayPayを使用することで、自然とポイントが貯まります。
スーパーマーケット、レストラン、オンラインショッピングなど、PayPayが利用可能な場所で積極的PayPayを利用しましょう。支払いごとにポイントが貯まるため、小さな支払いも積み重ねることが大切です。
PayPayのキャンペーンをうまく活用する
PayPayでは定期的に様々なキャンペーンを実施しており、キャンペーンに参加することで通常より多くのポイントを獲得できます。
特定の店舗や商品の購入時に追加ポイントが付与されたり、期間限定でポイント還元率が上がったりするキャンペーンが実施されています。
キャンペーン情報はPayPayアプリや公式サイトで確認できるため、定期的にチェックしてお得なキャンペーンがあれば、積極的に参加してみてください。
PayPayモールやPayPayフリマを利用する
PayPayモールは、多様な商品を取り扱うオンラインショッピングプラットフォームで、ポイント還元率が高いという特徴があります。PayPayモールは定期的にセールやキャンペーンを開催しているので、これらをうまく活用することで通常時よりも多くのポイントを得ることが可能です。
また、PayPayフリマは、個人間で商品を売買できるフリーマーケットアプリで、商品の購入だけでなく販売を通じてもポイントを獲得できます。特にキャンペーン期間中は通常よりも還元率が高くなるのでおすすめです。
自動決済を設定して毎月ポイントを貯める
自動決済の設定を活用することで、定期的な支払い(モバイル料金、公共料金、サブスクリプションサービスの料金など)をPayPayで自動的に支払うよう設定することができます。
自動決済を設定することで、設定さえ完了してしまえば毎月自動的にポイントが貯まりますこれにより、支払いを忘れるリスクを減らすとともに日常的な支出を通じて効率的にポイントを獲得できます。
自動決済を設定する際には、PayPay残高またはPayPayに登録したクレジットカードが利用されます。1番お得なクレジットカードはPayPayカードなので、まだPayPayカードを持っていないという人はこの機会に作成してみてください。
ポイント還元率が高い加盟店でPayPayを利用する
PayPay加盟店ではポイント還元率が通常よりも高くなっていることがあります。
日々のお買い物をPayPay加盟店で行い、ポイントを効率的に貯めましょう。
PayPayカードを使う
PayPayカードはPayPayが提供するクレジットカードで、PayPayカードで買い物をするとPayPayポイントがもらえます。
PayPayカードを使用してPayPay加盟店での買い物やサービスの支払いを行うと、PayPayカード以外のクレジットカード決済より多くのポイントが付与されるため、効率よくポイントを貯めることができます。
また、PayPayカードはPayPayアプリと連携しており、アプリを通じて利用状況の確認やポイントの管理を行うことができます。
PayPayステップを活用する
PayPayステップは、お買い物のたびにもらえるPayPayポイント付与率が上がるお得な制度です。
PayPayアプリではなく、PayPayカードやPayPayカードゴールドで支払うことでポイント還元率が0.5%から1.0%になります。
ただし、PayPayステップはPayPayアプリ・PayPayカードの毎月の利用状況に基づいてポイントの付与率が上がるプログラムであり、ポイント運用には適用されません。
チャレンジコースの運用には利用できないので注意してください。
PayPayチャレンジコースのメリット・デメリットまとめ
PayPayチャレンジコースは高いリターンを目指せるコースですが、それだけリスクもあります。
自分のリスク許容度を確認して、チャレンジコースでポイント運用するか判断してみてください。