2022年9月26日にネオモバ(SBIネオモバイル証券)がSBI証券に統合されることが発表されました。
当時は「2023年3月13日に株式会社SBI証券と合併する方針」と記載されていましたが、2023年1月31日に合併期日(効力発生日)を2024年1月(予定)に延期するという再発表が行われました。
SBI証券における独立サービス「ネオモバコース」としての合併期日以降の存続は行われないこととなり、合併期日をもって「ネオモバ」のサービスは終了します。
本記事ではネオモバイル証券にある持株の出口戦略について解説します。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合による影響
SBI証券とネオモバ(SBIネオモバイル証券)は統合されます。
ネオモバイル証券の口座の取り扱いはどうなるのでしょうか。
①SBI証券の口座を持っていない場合
SBI証券の口座を持っていない場合は、合併存続会社であるSBI証券の総合口座が新規開設されます。
公式発表の引用は以下の通りです。
経営統合(合併)に伴う移行準備のため、2023年11月中旬頃(予定)時点でSBI証券に口座をお持ちでないお客さまは、合併存続会社であるSBI証券の総合口座が新規開設※されます。
お客さまご自身によるSBI証券の口座開設申込手続きは不要です。
さらに、合併期日時点でSBIネオモバイル証券のお客さま口座のお預かり残高(現金・株式等)につきましては、新規開設されるSBI証券の総合口座に移管されます。
また、新規開設されるSBI証券の総合口座では、インターネットコースが適用され、SBIネオモバイル証券のお客さま情報(住所・氏名・電話番号・勤務先等)や特定口座の源泉徴収区分等が引き継がれる予定です。住所・氏名等に変更がある場合には速やかに変更手続きをお願いいたします。なお、SBI証券での総合口座の開設、お取引等をご希望されないお客さまにおかれましては、SBIネオモバイル証券の口座閉鎖等の手続きが必要となりますので、当社カスタマーセンターまでご連絡くださいますようお願いいたします。
※SBIネオモバイル証券で「サービス利用料のお支払い方法の設定(クレジットカードの登録)」が完了していないお客さまは、移管対象ではないためSBI証券の総合口座の新規開設は行いませんので予めご留意願います。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせ
※合併手続きによって新規開設されるSBI証券の総合口座につきましては、合併期日以降より取引可能となります。(予定)
※合併手続きによらず、お客さまご自身で事前にSBI証券の総合口座を新規に開設される場合は、2023年11月中旬頃(予定)までに口座開設手続きを完了いただく必要があります。当該期日を過ぎますと重複口座の開設を防ぐため、総合口座の新規開設を制限させていただく場合がございます。
②SBI証券とネオモバ(SBIネオモバイル証券)両方に口座がある場合
SBI証券とネオモバ(SBIネオモバイル証券)両方に口座がある場合は、現金・株式がSBI証券の総合口座に統合されます。
公式発表の引用は以下の通りです。
原則として合併期日時点(2024年1月(予定))でSBIネオモバイル証券のお客さま口座のお預かり残高(現金・株式等)につきましては、SBI証券の総合口座に統合し、当社(SBIネオモバイル証券)口座は廃止させていただく予定です。
当該名寄せ手続きにともないSBI証券およびSBIネオモバイル証券へ登録されているお客さま情報(住所・氏名・電話番号・勤務先等)が最新の状態になっているか必ずご確認いただき、住所・氏名等に変更がある場合には速やかに変更手続きをお願いいたします。
また、SBI証券の総合口座へ統合するため、原則SBI証券での登録情報(取引コース、特定口座の源泉徴収区分、手数料プランなど)が継続される予定です。なお、SBI証券の総合口座への統合をご希望されないお客さまにおかれましては、SBIネオモバイル証券の口座閉鎖等の手続きが必要となりますので、当社カスタマーセンターまでご連絡くださいますようお願いいたします。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせ
SBI証券に統合されたあとに単元未満株を売却すると0.55%(最低手数料55円)の手数料がかかる
統合が起きた後には、売却コストとして0.55%(最低手数料55円)がかかります。
ネオモバで取引をしていたときは、月50万円以下の売買であれば200円+税の手数料がかかる(期間限定ポイントで200円も戻ってくる)というものでしたが、SBI証券に統合されたあとには手数料がかかります。
SBI証券では単元未満株(S株)の購入手数料は無料ですが、売却時には0.55%(最低手数料55円)がかかります。
ネオモバの出口戦略
先ほども解説した通り、SBI証券では単元未満株(S株)の購入手数料は無料ですが、売却時には0.55%(最低手数料55円)がかかります。
そのためネオモバの出口戦略としては次のどちらかを選ぶことになるでしょう。
- 単元未満株を保有し続ける
- ネオモバのサービスが継続している2024年1月までに売却する
それぞれについて解説します。
出口戦略①単元未満株を保有し続ける
ひとつ目の選択肢としては、単元未満株を保有し続けるというものです。
売る選択肢のない株や、買い増しをして1単元以上にする予定の株、1株でも優待がもらえる株などはこの選択肢をとるといいでしょう。
個人的な意見となりますが、それ以外の株は出口戦略②のネオモバのサービスが継続している2024年1月までに売却するという選択肢をとった方がいいと思います。
出口戦略②ネオモバのサービスが継続している2024年1月までに売却する
2024年1月にはSBI証券に統合される予定なので、2023年の12月までに売却を行いましょう。
公式ではポイントについて以下の声明が出ています。
ネオモバ限定Tポイントは、2023年7月3日(月)夜間に200pt付与予定。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせ
Tポイントは、2023年7月31日(月)夜間にサービス利用料(税抜)の 1%を付与予定。
定期買付でのTポイントの利用は、2023年8月28日(月)(予定)を設定日とする注文まで発注されます。
2023年7月以降はTポイントでの還元がなくなります。
公式でも以下のように発表が出ています。
2023年12月分(2024年1月初旬請求)まで従来通り、サービス利用料を徴収させて頂きます。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせ
そのため、7月分以降200円の手数料を払いたくないのであれば、6月中に売却と一時停止手続きを行いましょう。
一時停止の手続きは、ログイン後のメニュー内のマイページ>取引・サービス設定>サービス利用状況の確認・変更画面より行えます。
「サービス利用状況」画面より一時停止手続きを行ったら、手続きを行った月の翌月より一時停止となります。
手続きの締め時間は月内最終営業日15:00までとなるので、月末に慌てて停止手続きをすることがないようにリマインダーなどをセットしておきましょう。
まとめ
本記事ではネオモバの出口戦略について解説しました。
ネオモバで単元未満株を持っているなら、今後どのような戦略にするか考えておいてくださいね。