サイドFIRE(セミリタイア)とは、資産運用の運用益で生活のほとんどをまかないながら、労働収入も得るFIREのことです。
最近では、自由な働き方ができるサイドFIREを目指す人が増えています。
本記事では、サイドFIRE達成にはいくら必要なのかのシミュレーションやサイドFIREのメリット・デメリット、サイドFIREを実現するためのポイントについて解説します。
サイドFIRE(セミリタイア)とは
サイドFIRE(セミリタイア)とは、資産運用の運用益で生活のほとんどをまかないながら、労働収入も得るFIREのことです。
サイドFIREは、生活費の一部を投資の運用益で賄い、働く時間や労働強度を減らし、自分の趣味や家族との時間を大切にすることを目的としています。
サイドFIREは、フリーランスやアルバイトなどの副業で労働収入を得るという特徴があります。
サイドFIRE達成にはいくら必要かシミュレーション
サイドFIREを達成するにはいくら必要かをシミュレーションしました。
資産1,000万円、2,000万円、3,000万円のそれぞれの場合で、サイドFIRE達成の難易度は異なります。
詳しく解説していきます。
サイドFIREには目指すべき明確な金額はない
サイドFIREには目指すべき明確な金額がありません。
そのため、自分の生活費がいくらなのかを明確にして必要な資金を計算する必要があります。
以下が世帯人数別の必要な1ヶ月間の生活費です。
世帯 | 1カ月間の生活費平均 |
---|---|
1人暮らし | 155,912円 |
2人世帯 | 245,278円 |
3人家族 | 284,334円 |
4人家族 | 315,402円 |
5人家族 | 336,009円 |
資産1,000万円の場合のシミュレーション
資産1,000万円の場合、生活費の大部分を労働収入で賄わなければならないケースがほとんどだと言えます。
FIREなどの出口戦略で用いられる4%ルールを元に計算すると、1,000万円を投資に回している時に取り崩せる金額は40万円となります。
1人暮らしの平均的な生活費が毎月155,912円なので、
155,912円 × 12ヶ月 = 1,870,944円(187万円)
が必要となります。
投資の運用益が40万円だとすると、147万円を労働で稼がないといけません。
毎月12万円を稼がないといけないので、自分の趣味や家族との時間を大切にするといった目的を達成するのは少し難易度が高いと言えます。
資産2,000万円の場合のシミュレーション
資産2,000万円の場合、サイドFIREを実現するのはそこまで難易度が高くないと言えます。
4%ルールを元に計算すると、2,000万円を投資に回している時に取り崩せる金額は80万円となります。
1人暮らしの平均的な生活費が毎月155,912円なので、
155,912円 × 12ヶ月 = 1,870,944円(187万円)
が必要となります。
投資の運用益が80万円だとすると、107万円を労働で稼ぐ必要があります。
毎月8.9万円を稼ぐ計算となるので、アルバイトを週3日程度することでサイドFIREを実現できるでしょう。
資産3,000万円の場合のシミュレーション
資産3,000万円の場合、満足度の高いサイドFIREを達成することができると言えるでしょう。
4%ルールを元に計算すると、3,000万円を投資に回している時に取り崩せる金額は120万円となります。
1人暮らしの平均的な生活費が毎月155,912円なので、
155,912円 × 12ヶ月 = 1,870,944円(187万円)
が必要となります。
投資の運用益が120万円だとすると、67万円を労働で稼ぐ必要があります。
毎月5.5万円を稼ぐ計算となるので、週1日〜週2日アルバイトをすればサイドFIREを達成することができるでしょう。
サイドFIREを実現するメリット
サイドFIREを実現するメリットは大きく以下の4つです。
メリット① 時間の自由度が上がる
サイドFIREを実現すると、働く時間が少なくなるので、自分の趣味や家族との時間を優先する余裕が生まれます。
これにより、人生の満足度を向上させることができます。
さらに、自由に時間が使えるようになるので、自分の興味のあることや挑戦してみたいことに割ける時間が増えます。
メリット② ストレスが軽減される
サイドFIREによって、フルタイムで仕事をしていた時よりもストレスを軽減させることができます。
仕事のプレッシャーやオーバーワークがなくなるので、精神的にも余裕が生まれます。
ストレスが軽減されることで、りポジティブな人生を送ることができます。
メリット③ 経済的な自立
サイドFIREを実現することで、経済的な自立を達成することができます。
これにより、より自由な働き方を選択することができます。
自分の価値観やライフスタイルに合った生活を送りやすくなるのはメリットと言えるでしょう。
メリット④ スキルや知識の活用
サイドFIREでは、自分のスキルや知識を活かして柔軟な働き方で収入を得ることができます。
つまり、自分の得意分野や興味を仕事に活かすことができるということです。
また、新たな分野やスキルの習得にチャレンジする機会も増えるので、キャリアの幅が広がります。
サイドFIREのデメリット
サイドFIREのデメリットは以下の通りです。
デメリット① 収入の不安定性
サイドFIREでは、フルタイムの仕事に比べて収入が不安定になるというデメリットがあります。
パートタイムやフリーランスの仕事は、収入が一定ではなく、時には仕事が見つからない期間もあるかもしれません。
収入が不安定になっても対処できる計画や資金の準備が不可欠です。
自分で資金計画を立てるのが難しいと感じているなら、マネプロでプロに相談することがおすすめです。
デメリット② 国民年金保険料、国民健康保険料を支払わないといけない
サイドFIREを実現すると、国民年金保険料、国民健康保険料を支払う必要が出てきます。
厚生年金保険料や健康保険料は、働いている企業が福利厚生として保険料の半額を負担し、残りの半分は一般的に給料から天引きされる形で支払っています。
仕事をやめると、厚生年金保険料ではなく国民年金保険料を、健康保険料ではなく国民健康保険料を支払うことになります。
「週20時間以上」「賃金月8.8万円以上」のアルバイトをすれば、アルバイトしている会社が社会保険料を負担してくれるので、どちらがいいかしっかりと検討するようにしてください。
デメリット③ キャリアアップは難しい
サイドFIREによって、働く時間を減らすことで、キャリアアップが難しくなるというデメリットもあります。
スキル不要なアルバイトをする場合は問題がありませんが、専門職のフリーランスをしようと考えているなら、情報のキャッチアップができる環境に身を置くようにしてください。
デメリット④ 資産運用のリスク
サイドFIREを実現するためには、資産運用が重要な要素となりますが、投資にはリスクが伴います。
市場の変動や経済状況の悪化により、資産の価値が減少する可能性があります。
このため、適切なリスク管理や資産運用スキルを身につけておくようにしましょう。
サイドFIREを達成するためのポイント
サイドFIREを達成するためのポイントは以下の通りです。
ポイント① 貯金と投資を継続する
サイドFIREを達成するためには、貯金と投資の両方が大切です。
効率的な貯金法を取り入れて無駄な出費を削減し、節約を意識しましょう。
また、投資に関しては、長期的な視点でリスク分散を意識した資産運用を行うことが求められます。
株式や債券、不動産投資など、複数の投資手段を組み合わせて分散投資を行いましょう。
長期投資ならインデックス投資、配当金をもらうなら高配当株投資、ある程度リターンを予測したいなら不動産クラウドファンディングがおすすめです。
ポイント② 収入源の多様化
サイドFIREを達成するには、収入源を多様化することが重要です。
フリーランスやアルバイトの仕事を始め、不労所得(配当や不動産収入など)を得ることで、経済的自立を実現できます。
複数の収入源を持つことで、一部の収入が減少した場合でも他の収入源で補填できるため、リスク管理として収入源の多様化を目指しましょう。
ポイント③ スキルや知識の向上を目指す
サイドFIREでは、自分のスキルや知識を活かして収入を得ることが求められます。
そのため、自己成長やスキルの向上を目指すことが大切です。
また、新たな分野やスキルの習得にチャレンジすることで、自分の価値を高めることができます。
ポイント④ リスク管理と資産運用のスキル向上
サイドFIRE達成のためには、リスク管理と資産運用のスキルが重要です。
市場の変動や経済状況に対応できるように、適切なリスク管理を行いましょう。
また、資産運用のスキルを向上させることで、サイドFIRE達成に近づきます。
まとめ:サイドFIREに必要な金額は人それぞれ!
本記事ではサイドFIRE達成にはいくら必要なのかのシミュレーションやサイドFIREのメリット・デメリット、サイドFIREを実現するためのポイントについて解説しました。
サイドFIREを達成するためにも、投資を始めてみてはいかがでしょうか。
投資計画をプロと一緒に立てたいなら、マネプロの利用がおすすめです。