「みずほ銀行でiDeCoを始めようか迷っている」「みずほ銀行のiDeCoって他と比べてどうなの?」と思っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、みずほ銀行のiDeCoで始めるメリットやデメリットのほか、実績や評判について解説します。
みずほ銀行のiDeCoが気になっている方や、iDeCoで将来の資産形成をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
iDeCoとは
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、個人が将来の年金収入を増やすための制度です。雇用者や個人事業主が自発的に拠出して運用する年金制度で、公的年金に加えて老後の生活資金を確保することができます。
拠出した金額に対する節税措置により、所得税や住民税の控除が受けられます。
原則として60歳になるまで引き出せないなどの注意点があるものの、iDeCoは将来の老後資金の準備や税制面での優遇措置を利用したい方にとって有益な資産形成手段といえます。
みずほ銀行のiDeCoを始めるメリット
みずほ銀行のiDeCoを始めるメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- バランスの取れた商品ラインナップから選べる
- 大手銀行ならではのサポートを受けられる
- ロボアドバイザー「スマートフォリオ」を利用可能
それぞれの項目について確認しましょう。
メリット①バランスの取れた商品ラインナップから選べる
みずほ銀行のiDeCoでは、投資先をバランスの取れた商品ラインナップから選べます。
バランス型・国内債券・国内株式・海外債券・海外株式・国内リート・海外リートの定期預金の7種類の投資信託と定期預金を合わせ、計30種類以上のラインナップが用意されています。
これらの低コストな銘柄を中心に構成されており、運用中のコストが抑えられることで最大の投資効果が期待できるでしょう。
メリット②大手銀行ならではのサポートを受けられる
メガバンクとして知られるみずほ銀行は、全国47都道府県全てに支店があるため、分からないことがあれば近くの店舗で相談できます。iDeCoの運用においても、大手銀行ならではのサポートを受けられる点は大きなメリットです。
iDeCoの利用が初めてで不安な方や、転勤が多い方にとって、みずほ銀行の店舗数の多さは安心材料の一つとなるでしょう。
また、みずほ銀行のiDeCoは土日祝日でも相談可能な「みずほ銀行 確定拠出年金コールセンター」を利用でき、平日は9時から21時の間、土日祝日は9時から17時の間であれば電話相談に対応しています。
メリット③ロボアドバイザー「スマートフォリオ」を利用可能
ロボアドバイザー「スマートフォリオ」を利用することができる点も、みずほ銀行のiDeCoのメリットです。
iDeCoでは投資信託を活用し、ハイリスクハイリターンを狙った運用も可能ですが、資産運用に関する経験がない場合、自己判断が難しい場合もあるでしょう。
そこで、みずほ銀行が提供するロボアドバイザーの「スマートフォリオ」を利用すれば、簡単な質問に答えるだけで、自身のリスク許容度を診断してくれます。診断結果を基に最適な商品の組み合わせを提案してくれるため、投資の知識がない方でも、手軽に本格的な資産運用を始められるでしょう。
また、以下におすすめのロボアドバイザーの比較表を作成しました。完全にほったらかしで資産運用をしたいと考えている人はチェックしてみてくださいね。
Wealth Navi 口座開設する | THEO 口座開設する | 投信工房 口座開設する | マネックスアドバイザー 口座開設する | ダイワファンドラップ 口座開設する | FOLIO ROBO PRO 口座開設する | 楽ラップ 口座開設する | SUSTEN 口座開設する | WealthWing 口座開設する | SMBCロボアドバイザー 口座開設する | ON COMPASS 口座開設する | |
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |
みずほ銀行のiDeCoを始めるデメリット
メリットの多いみずほ銀行のiDeCoですが、「上乗せ手数料がかかる」といったデメリットがあります。
ここでは、発生する手数料や手数料を無料にする方法について解説します。
上乗せ手数料が毎月260円かかる
みずほ銀行のiDeCoを利用するためには、毎月の拠出額に加え、手数料260円が発生します。
iDeCoの口座管理やサポートにかかる費用を考えると仕方ないともいえますが、毎月260円の手数料出費があることはデメリットに感じてしまう方も多いでしょう。
ただし、以下で紹介する条件をクリアしている場合、手数料を無料にできます。
手数料が無料になる条件とは?
みずほ銀行のiDeCoにおける手数料が無料になる条件は、以下の2つです。
- iDeCoの残高もしくは累計掛け金が50万円
- 3つの条件を同時に満たしている
前者の「iDeCoの残高もしくは累計掛け金が50万円」については、投資信託における積立額の残高変動がありますが、50万円未満の拠出額で残高50万円を超えた場合・拠出額が50万円を超えた場合のいずれにおいても手数料が無料になります。
また、後者の「3つの条件を同時に満たしている」については、以下3つの条件を全て満たしている必要があります。
みずほ銀行のiDeCoの手数料を無料にするための3つの条件
- iDeCoへの拠出額が月1万円以上
- iDeCoの専用Webサイトにメールアドレス登録
- ロボアドバイザー診断と目標資産設定を行う
これらの条件を満たすことで手数料を無料にできるため、iDeCoに加入して間もなく残高や掛け金が50万円に満たない場合でも手数料免除を受けられるでしょう。
みずほ銀行のiDeCoにおける直近の運用実績
みずほ銀行のiDeCoにおける投資信託商品の直近の運用実績について、商品ラインナップと合わせて直近の騰落率を一覧にまとめました。
ジャンル | 商品名 | 信託報酬(年率・税込) | 騰落率(%)2024年1月末時点 |
バランス型 | 投資のソムリエ<DC年金> | 1.2100% | -0.18 |
One国際分散投資戦略ファンド(目標リスク6%)<DC年金> | 0.9350% | +0.61 | |
One国際分散投資戦略ファンド(目標リスク8%)<DC年金> | 1.1000% | +0.85 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定型) | 0.5500% | +6.75 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定成長型) | 0.5500% | +11.83 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(成長型) | 0.5500% | +17.16 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(積極型) | 0.5500% | +21.27 | |
国内債券 | たわらノーロード 国内債券 | 0.1540% | -0.13 |
国内株式 | One DC 国内株式インデックスファンド | 0.1540% | +1.28 |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 1.7050% | -2.61 | |
One高配当利回り厳選ジャパン | 1.0989% | +0.89% | |
海外債券 | たわらノーロード 先進国債券 | 0.1870% | +14.67 |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.2200% | -3.62 | |
海外株式 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.09889% | +35.44 |
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.2200% | +13.46 | |
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) | 1.6500% | +51.55 | |
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) | 1.8480% | +56.93 | |
ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド | 1.8175%程度 | +29.70 | |
OneグローバルESG厳選株ファンド<DC年金> | 1.3530% | +0.63 | |
Oneグローバル中小型長期成長株ファンド<DC年金> | 1.3530% | +0.14 | |
国内リート | たわらノーロード 国内リート | 0.2750% | +2.49 |
海外リート | たわらノーロード 先進国リート | 0.2970% | -6.38 |
ジャンル | 商品名 | 信託報酬(年率・税込) | 騰落率(%)2024年1月末時点 |
バランス型 | 投資のソムリエ<DC年金> | 1.2100% | -0.18 |
One国際分散投資戦略ファンド(目標リスク6%)<DC年金> | 0.9350% | +0.61 | |
One国際分散投資戦略ファンド(目標リスク8%)<DC年金> | 1.1000% | +0.85 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定型) | 0.5500% | +6.75 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定成長型) | 0.5500% | +11.83 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(成長型) | 0.5500% | +17.16 | |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(積極型) | 0.5500% | +21.27 | |
国内債券 | たわらノーロード 国内債券 | 0.1540% | -0.13 |
国内株式 | One DC 国内株式インデックスファンド | 0.1540% | +1.28 |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 1.7050% | -2.61 | |
One高配当利回り厳選ジャパン | 1.0989% | +0.89% | |
海外債券 | たわらノーロード 先進国債券 | 0.1870% | +14.67 |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.2200% | -3.62 | |
海外株式 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.09889% | +35.44 |
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.2200% | +13.46 | |
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) | 1.6500% | +51.55 | |
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) | 1.8480% | +56.93 | |
ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド | 1.8175%程度 | +29.70 | |
OneグローバルESG厳選株ファンド<DC年金> | 1.3530% | +0.63 | |
Oneグローバル中小型長期成長株ファンド<DC年金> | 1.3530% | +0.14 | |
国内リート | たわらノーロード 国内リート | 0.2750% | +2.49 |
海外リート | たわらノーロード 先進国リート | 0.2970% | -6.38 |
みずほ銀行のiDeCoに関する評判
ここでは、みずほ銀行のiDeCoに関する評判について、良い評判・悪い評判のそれぞれに分けて紹介します。
みずほ銀行のiDeCoを実際に利用しているユーザーの声をもとに、利用すべきか検討してみましょう。
みずほ銀行のiDeCoにおける良い評判
みずほ銀行のiDeCoに関する良い評判として、「窓口での相談が可能であること」が見つかりました。
上述にもあるように、みずほ銀行は大手銀行ならではの店舗数の多さを誇り、全国47都道府県全てに支店を構えています。そのため、iDeCoの制度や利用に関して分からない部分があれば、窓口での相談が可能です。
この特徴により、iDeCoを初めて利用する方や、そもそも資産運用に挑戦するのが初めてという方でも安心して資産形成を始められるでしょう。
みずほ銀行のiDeCoにおける悪い評判
反対に、みずほ銀行のiDeCoに関する悪い評判には、以下のような声がありました。
- 投資先の選択肢が少ない
- 運用コストが高い
- システム障害が多く不安
みずほ銀行のiDeCoは、投資先の選択肢が少ないと感じている方もいるようです。運用商品の選択肢が限られている場合、利用者のニーズに適した商品を見つけることが難しくリスク分散が不十分になる可能性があるでしょう。
また、他のネット証券と比較して運用コスト(主に信託報酬)が高いという声も見つかりました。しかし、みずほ銀行は実店舗を持つサービスであるため、やや手数料が高くなるのは仕方ないともいえます。
さらに、システム障害が多く不安を感じている方もいるようです。みずほ銀行はここ数年間の間でも何度かシステム障害が発生しているため、その点についても加味した上で検討する必要があるでしょう。
iDeCoを始める時におすすめの証券会社
iDeCoを始める時におすすめの証券会社を紹介します。
SBI証券
SBI証券は、iDeCo口座開設数1位の証券会社です。
セレクトプランでは、「eMAXIS Slim」シリーズを含むインデックスファンドを17本に投資することができます。
マネックス証券
マネックス証券は、オリコン顧客満足度®ランキング「iDeCo証券会社」部門で4年連続総合第1位を獲得しています。
「NASDAQ100指数」に連動するiDeCo商品を買うことができるのはマネックス証券だけなので、「米国ナスダック100指数」に連動する商品を買いたいならマネックス証券で口座開設を行いましょう。
松井証券
松井証券は、老舗のネット証券です。
「eMAXIS Slim」と「楽天バンガード」シリーズの取り扱いがあるので、SBI証券と楽天証券のいいところ取りをした投資を行いたい人におすすめです。
みずほ銀行のiDeCoに関するよくある質問
ここでは、みずほ銀行のiDeCoに関してよくある質問をまとめました。
みずほ銀行のiDeCo加入者サイトへログインする方法は?
みずほ銀行の加入者サイトにログインするには、確定拠出年金インフォメーションのログインページから行います。
加入者口座番号とインターネットパスワードを入力し、「ログイン」をクリックしてログインしましょう。
みずほ銀行のiDeCoでおすすめの商品は?
みずほ銀行のiDeCoの中でも、特におすすめの商品は「たわらノーロード先進国株式」です。
「たわらノーロード先進国株式」は2015年に設定されたファンドで、米国を中心とした先進国株式への分散投資が行えます。
先進国株式の中でも信託報酬が安く、長期投資に向いている銘柄といえるでしょう。
みずほ銀行でiDeCoを始めるメリット・デメリットまとめ
今回は、みずほ銀行のiDeCoについて、メリットやデメリット、運用実績、評判などを紹介しました。
みずほ銀行のiDeCoはメガバンクならではの充実したサービスを受けられる利点があるため、投資初心者の方やiDeCoを始めて利用する方が安心して利用できるiDeCoサービスを検討している場合におすすめです。
記事の内容を参考に、iDeCoをはじめとした資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。