資産運用したいと考えている方の中には、「Wealth Wing(ウェルスウイング)の評判を知りたい」「運用実績を確認した上で利用を検討したい」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、ロボアドバイザーやアクティブファンドとは異なる、新しい投資の形となるWealth Wingの評判や運用実績、メリット・デメリットなどについて解説します。効率的な資産運用をしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
名前が似ているサービスに「Wealth Navi」がありますが、運用会社や運用手法などを含め、異なるサービスのため注意が必要です。
それでは、内容を見ていきましょう。
Wealth Wingの良い評判
Wealth Wingの良い評判には、以下のような要素がありました。
- 運用戦略診断が面白い
- 運用実績が安定している
それぞれについて解説します。
運用戦略診断が面白い
Wealth Wingでは、利用者に合った運用戦略を提供しており、景況感とリスクに焦点を当てた、2つの質問による運用戦略診断があります。この診断結果をもとに、利用者は自身に最適な運用戦略で投資できます。
通常のロボアドバイザーやアクティブファンドとは異なり、少額からアクティブな運用が可能である点も、Wealth Wingの特徴です。景況感に合わせて8つの戦略を柔軟に変更できるため、リスクを抑えた運用を実現できるでしょう。
運用実績が安定している
Wealth Wingが提供するサービスは、実際の運用実績も好調のようです。
2020年11月末のサービス開始から、2023年11月2日までの間において、利益口座比率は65.6%となっています。利益口座比率とは、顧客の運用口座がどれだけ利益を生み出しているかを示す指標です。
一時期は利益口座比率が90%を超える好パフォーマンスを発揮していたようですが、直近の実績も前週比+3.5%となっており、今後の運用が期待されます。
Wealth Wingの悪い評判
反対に、Wealth Wingの悪い評判については、以下のような意見がありました。
- 手数料が高い
- 国内株にしか投資できない
- 運用金額を指定できない
- 出金に時間がかかる
それぞれの評判を確認し、良い点・悪い点を含めて利用を検討しましょう。
手数料が高い
Wealth Wingの運用手数料は、運用額の0.99%(年率)が必要なことに加え、情報利用料として毎月330円(税込)を支払う必要があります。
他の一任型ロボアドバイザーと比較すると、一般的な手数料水準を上回っています。他の競合製品と比べ、手数料の面で検討が必要です。
国内株にしか投資できない
Wealth Wingは日本株に特化しているため、一部のユーザーからは不満の声も挙がっているようです。
投資先が日本株に限定されることで、金融商品の分散投資が難しくなるため、これによりカントリーリスクが生じる可能性があります。
投資先を広げてリスクを分散させたい方にとっては、他の金融商品との組み合わせが必要となるでしょう。
運用金額を指定できない
Wealth Wingは、入金後の運用金額の指定は不可となっており、「30万円入金して、まずは15万円分運用してみる」といった運用方法はできません。
利用者は運用内容の細かな調整が難しく、不足感を生む要因となっているようです。
ただし、提携銀行でのオンライン即時入金に対応しているため、入金タイミングを逃さず入金手続きを行うことで、運用金額を調節できます。
出金に時間がかかる
出金は依頼日から5営業日後に実行されますが、大手ロボアドバイザーと比べると、やや遅い傾向にあります。
出金の迅速な処理が求められる場合は、他の選択肢を検討する必要があるでしょう。
Wealth Wingのサービス内容・運用実績
Wealth Wingは、入金するだけでおまかせ投資を始められる資産運用サービスであり、日本株のみに対応した運用戦略が特徴です。期待リターンの高い銘柄に投資する一方、不景気や株価下落時の損失を軽減するスマートヘッジ機能により、安定した資産運用が期待できます。
また、公式が発表している最新の運用実績では、2023年10月30日〜11月2日の週間騰落率は以下の通りでした。
指標 | 週間騰落率 |
日経平均 | +3.09% |
TOPIX | +3.00% |
ダウ平均 | +5.07% |
S&P 500 | +5.85% |
NASDAQ | +6.61% |
参照:先週の運用実績を解説(2023年 10/30~11/2)
運用開始からのパフォーマンスを見ると、2023年9月時点で全ポートフォリオが右肩上がりの運用結果となっています。
Wealth Wingのメリット5選
Wealth Wingの主なメリットとして、次の5点が挙げられます。
- 日本株に絞ったお任せ運用が可能
- スマートヘッジ機能で損失を防ぐ
- ESG投資ができる
- ANAマイルを貯められる
- 条件を満たすと配当金や株主優待がもらえる
それぞれの項目について、解説します。
メリット1:日本株に絞ったお任せ運用が可能
日本株に特化したお任せ運用ができることは、Wealth Wingの大きなメリットです。
他社の一任型ロボアドバイザーは分散投資や金融商品に対するインデックス投資を行うことが多いのに対し、Wealth Wingでは、日本株の個別株に焦点を当てたアクティブ投資を行います。
独自の戦略で市場に柔軟に対応し、18銘柄に投資される仕組みです。投資先については、スマホアプリを使いリアルタイムで確認できます。
また、ポートフォリオも柔軟に変更でき、利用者は8つのポートフォリオから自由に調整可能です。
メリット2:スマートヘッジ機能で損失を防ぐ
Wealth Wingのメリットには、スマートヘッジ機能を用いて下落相場での損失を抑えられることも挙げられます。
この機能では、下落している相場での損失を最小限に抑えるために、運用資産を担保にした信用取引を行います。対象者は運用資産が50万円以上の利用者で、相場の状況に合わせた大・中・小の3つのコースから選択可能です。手数料は、信用金利として2.2%が発生します。
メリット3:ESG投資ができる
ESG投資が可能であることも、Wealth Wingのメリットです。
ESGは「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の3つの頭文字からなる概念で、近年、企業の持続可能な成長において重要視されています。
Wealth Wingはこの概念を投資に取り入れ、「ネガティヴスクリーニング」を導入しました。これにより、非倫理的な企業を運用対象から除外し、社会的な価値観に基づいた投資が行われます。
メリット4:ANAマイルを貯められる
航空会社ANAとの業務提携により、Wealth Wingでの投資を通じてANAマイルを貯められます。
最初の6ヶ月間は年率1%、7ヶ月以降になると年率0.1%のANAマイルが付与されます。
類似サービスに、WealthNaviとANAが提携している「WealthNavi for ANA」がありますが、四半期ごとの期中平均資産評価額が100万円以上でなければマイルを受け取れません。しかし、Wealth Wingでは特定の条件を満たす必要がなく、全ての投資家がANAマイルを受け取れます。
メリット5:条件を満たすと配当金や株主優待がもらえる
Wealth Wingでは、以下の条件を満たすことで配当金や株主優待を受け取れます。
- 配当金:権利確定日に、1株以上保有している
- 株主優待:権利確定日に、各銘柄の優待条件を満たしている
- 株主総会への出席:権利確定日に、1単元以上の株式を保有している
Wealth Wingではユーザーが銘柄を選択できないため、運用額に応じてこれらの条件が適用されます。
Wealth Wingのデメリット3選
一方、Wealth Wingのデメリットには、次のような項目が挙げられます。
- 最低投資金額が高めに設定されている
- 日本株に特化しておりリスクヘッジしにくい
- 運用額が低いと手数料が高くなる
それぞれの点について、解説します。
デメリット1:最低投資金額が高めに設定されている
他の投資一任型ロボアドバイザーは1万円程度から始められることが多い中、Wealth Wingの最低投資金額は15万円と高い水準に設定されています。
そのため、資金が限られている方にとっては、ハードルが高いと感じられるかもしれません、
しかし、一般的な方法で日本株式の投資を始める場合、1単元(100株)の購入が必要となるため、数十万円、数百万円といった資金が必要です。そのため、日本株への投資方法として、Wealth Wingは比較的コストを抑えて運用開始できるとも捉えられます。
デメリット2:日本株に特化しておりリスクヘッジしにくい
Wealth Wingは日本株に特化しており、分散投資によるリスクヘッジが難しいデメリットも存在します。
他のロボアドバイザーが株式や債券、不動産、金などのさまざまな金融商品に分散投資する中、Wealth Wingで投資できるのは日本株のみです。
これにより、損失リスクを分散させる手段が制限されるため、リスクヘッジを重視する場合、他のロボアドバイザーの利用も検討する必要があるでしょう。
デメリット3:運用額が低いと手数料が高くなる
Wealth Wingは、運用額が低いと手数料が割高になる傾向があります。
運用手数料が0.99%であるのに加え、運用額に関係なく、固定費として330円の情報利用料が必要です。
一般的なロボアドバイザーの手数料は1.1%であり、Wealth Wingの総合的な運用コストが割高になる場合があります。
<15万円で投資を始める場合の運用コスト>
Wealth Wing:15万円 × 手数料0.99% + 情報利用料330円 =1,815円
他ロボアドバイザー:15万円 × 手数料1.10% = 1,650円
ただし、運用額が30万円を超えると、Wealth Wingのほうが安いコストで運用できます。
30万円以上からのスタートを考えている方や、長期的な積み立てで運用額を増やしたい方にとっては、コスト面での負担を軽減できるでしょう。
Wealth Wingがおすすめなのはどんな人?
これまでの内容を踏まえ、Wealth Wingは以下のような方におすすめといえます。
- 長期的な資産運用を考えている方
- 旅行が好きでANAマイルも一緒に貯めたい方
Wealth Wingは運用額が30万円を超えると手数料が他のロボアドバイザーよりも低くなるため、長期的な視点で資産を運用したい方に向いているでしょう。
また、Wealth WingはANAと提携しており、投資を通じてANAマイルを獲得できます。そのため、旅行が好きで、航空券や座席クラスのアップグレードにANAマイルを利用したい方にとっては、Wealth Wingは最適な選択肢といえます。
Wealth Wingを使った資産運用の始め方
Wealth Wingで資産運用を始めるには、まず口座開設の手続きが必要です。
Wealth Wingの公式ページにアクセスし、「口座開設」をクリックします。
次の登録画面でメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックしましょう。
登録後、受信した認証コードを入力し、アカウント開設は完了です。
登録が完了したら、指示に従って登録を進めることで、約5分ほどで口座開設の手続きが完了します。
Wealth Wingでは運用額の1%をANAマイルで還元するキャンペーンが行われているため、マイルを持っている方は任意でマイル番号を登録し、持っていない方は現金キャッシュバックを選択しましょう。
最後に、個人情報の入力や本人確認書類のアップロードを行い、口座開設の手続きは完了です。審査完了から、2〜3営業日以内に資産運用を開始できます。
Wealth Wingの評判や運用実績まとめ
今回は、Wealth Wingの評判や運用実績、メリット・デメリットなどについて解説しました。
投資サービスにはさまざまな種類があるため、ご自身の投資計画や資産状況に合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。
本記事の内容を参考に、納得できる投資サービスで資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
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運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |