AIを活用した資産運用のサポートツールとして、ロボアドバイザーが注目されています。とはいえ、「ロボアドバイザーはやめとけ」という意見を耳にして、利用すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「ロボアドバイザーはやめとけ」と言われる理由や利用すべきではない人の特徴、利用する上で失敗しないためのコツなどを解説します。
ロボアドバイザーを使った資産形成をしていきたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |
「ロボアドバイザーはやめとけ」って本当?6つの理由とは
ロボアドバイザーを使うべきではないと言っているのは、投資経験者が多いようです。その理由として、次の6つが挙げられます。
- 似たポートフォリオを自分で作れる
- 手数料が高い傾向にある
- 投資に関する知識が身につかない
- 債券は値下がりする可能性がある
- 逆相関が見込まれない
- 含み益に対する課税が発生する
それぞれの項目について、簡単に解説します。
似たポートフォリオを自分で作れる
ロボアドバイザーを否定する意見が多い理由の一つは、自分で同様のポートフォリオを構築できることです。多くのロボアドバイザーはアルゴリズムに基づいてポートフォリオを組むため、その内容を確認できます。
ポートフォリオの参考としてロボアドバイザーを利用している投資家も存在し、最低投資額を入金して検証し、同じポートフォリオを組む人もいます。
ただし、自己構築したポートフォリオの管理には手間がかかり、リバランスや資産配分の調整は自分で行わなければなりません。また、そのタイミングを見極める必要があるため、手間をかけずに投資したい方にはロボアドバイザーの利用がおすすめです。
手数料が高い傾向にある
ロボアドバイザーの手数料が高いことも、投資家が避ける理由の一つとして挙げられます。
多くのロボアドバイザーは運用残高に対して年率1.1%(税込)の運用手数料が課されますが、これは投資信託と比較すると高水準です。
これにより、投資信託のほうが実質的な利益が多くなるとの意見が強いですが、一任型のロボアドバイザーであればリバランスや積立投資にも対応してもらえるため、投資経験が少ない方にとっては心強いサポートとなるでしょう
投資に関する知識が身につかない
ロボアドバイザーはやめとけと言う投資経験者の中には、投資の知識が身に付きにくいといった理由から避ける人もいるようです。
ロボアドバイザーを利用すると、ポートフォリオ設定や積み立て投資、リバランスなどの運用作業を委託できるため、手間いらずで運用できます。一方、経験者の中には「自分で投資することで知識が身につく」と言う人も存在し、自分で投資することが重要だという考えが見られます。
ただし、忙しい人や初めて投資に取り組む人にとっては、ロボアドバイザーは手軽に取り組みやすい投資方法の一つとなるため、個々のライフスタイルや目標に合わせた適切な方法を選ぶと良いでしょう。
債券は値下がりする可能性がある
現在、先進各国は低金利状態が続いており、債券利回りの上昇が期待されています。アメリカの10年国債の利回りは過去数十年で大きく低下し、1%~2%の低利水準が続いているのが現状です。
また、金融緩和政策の縮小の噂も広がり、これに伴い金利が上昇すれば、既発債の魅力が薄れ、価格が下落する可能性が高まります。
金融緩和政策の縮小は、先進国債券にとっては大きなリスクとなり、ポートフォリオの全体的なリターンに悪影響を及ぼすだけでなく、株価の下落による影響を受ける可能性もあるため注意が必要といえます。
逆相関が見込まれない
ロボアドバイザーは通常、株式と債券の逆相関に期待し、リスクを分散させることでポートフォリオ全体のボラティリティを低減させることを狙います。しかし最近では、株式と債券の逆相関が以前ほどはっきりしていません。
米国の株式指数ETF(VTI)と債券ETF(AGG)の価格動向と相関を見ると、逆相関が期間によっては見られるものの、正の相関も長期間にわたり存在しています。これにより、分散投資の期待通りに逆相関が得られず、ポートフォリオのリスク低減が難しくなっています。
このような相関関係の可能性についても注意しつつ、ロボアドバイザーの利用を検討すべきでしょう。
含み益に対する課税が発生する
ロボアドバイザーのリバランスにより資産を売却すると、含み益に対し約20%の税率で課税されます。
ただし、新NISA口座を利用していれば課税に対する心配は不要なため、資産を運用する上での税金の影響を最小限に抑え、効果的な資産形成が可能です。
リバランスの際に生じる含み益に対する課税は、口座の選択によって大きく変わるため、注意が必要です。
ロボアドバイザーを利用すべきではない人の特徴
「ロボアドバイザーはやめとけ」と言う投資経験者がいる一方で、投資未経験者や初心者にとって、ロボアドバイザーは便利なツールといえます。反対に、ロボアドバイザーの利用をおすすめしない人の特徴として、次の3つが挙げられます。
- 自分で投資商品を選びたい人
- 手数料を抑えて投資したい人
- 短期間で利益を得ることを重視している人
それぞれの特徴について、解説します。
自分で投資商品を選びたい人
ロボアドバイザーは投資商品の選択範囲が限られ、ポートフォリオの微調整が難しいため、自ら投資商品を選びたい人には不向きです。
自分で商品を選択し、リターンを最大化させたい場合は、ロボアドバイザーを利用するよりも直接の投資が適しているでしょう。
手数料を抑えて投資したい人
多くの投資一任型ロボアドバイザーの手数料は、年率1.1%と高い水準にあるため、手数料を抑えて投資したい人には投資信託が適しています。
投資信託の信託報酬はインデックスファンドが0.1〜0.2%、バランスファンドが0.3〜0.6%と低い傾向にあります。長期での運用において手数料の差が大きくなるため、コストを重視する投資家にとって、ロボアドバイザーの利用は避けるべきといえます。
短期間で利益を得ることを重視している人
ロボアドバイザーは積立投資が前提であり、短期間での利益狙いには向いていません。
多くのサービスでは長期的な成長を見込んで運用されるため、短期間で大きなリターンを得ることを重視する投資家には不向きといえます。
ロボアドバイザーの利用で失敗しないための4つのコツ
ロボアドバイザーは投資経験の浅い方や時間・労力をかけずに投資したい方におすすめですが、利用する際の注意点として、次の4つが挙げられます。
- ロボアドバイザーの運用戦略を理解する
- 発生する可能性のあるリスクを理解する
- 長期間運用して様子を見てみる
- 運用実績を確認し、比較検討する
それぞれのポイントを確認し、ロボアドバイザーの利用における失敗リスクを減らしましょう。
ロボアドバイザーの運用戦略を理解する
ロボアドバイザーの利用で成功するためには、選択したサービスが採用している運用戦略を理解することが不可欠です。
多くのロボアドバイザーが、1990年にノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ論」に基づいた運用戦略を採用しています。
この理論を理解することで、リスクや期待収益のバランスを理解し、自身に最適なポートフォリオを選択できるでしょう。
発生する可能性のあるリスクを理解する
ロボアドバイザーの利用者は、運用中に発生する可能性のあるリスクを理解することが重要です。一般的なリスクとしては、市場の変動や為替の影響が挙げられます。
また、海外ETFで円貨を外貨に換算する場合、為替の変動によって損失が生じる可能性があります。ロボアドバイザーの利用者はこれらのリスクを把握し、適切な投資判断を行う必要があるでしょう。
長期間運用して様子を見てみる
ロボアドバイザーの運用は、長期的な視点が求められており、ポートフォリオの効果が発揮されるためには、最低でも1年以上の運用が推奨されます。
長期間の運用を通じて、市場変動やロボアドバイザーの運用実績をしっかりと観察することで、適切な投資判断が行えるでしょう。
運用実績を確認し、比較検討する
選択したロボアドバイザーの運用実績を確認し、他のサービスと比較検討することも大切です。
運用実績は、運営元が提供するレポートで確認できます。この情報を元に、リターンの推移やリスクの分散効果を評価し、投資方針の変更や解約を検討する際の材料とするのがおすすめです。
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タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |
ロボアドバイザーに関するよくある質問
ここでは、ロボアドバイザーに関するよくある質問について、いくつかまとめました。
ロボアドバイザーの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 最強のロボアドバイザーはどれがおすすめ?
-
ロボアドバイザーによって特徴や強みが異なりますが、2022年末の時点で過去3年間の運用成績が最も良いロボアドバイザーは、ROBOPRO(ロボプロ)です。
金融庁の公式サイトによれば、ROBOPROの年率リターンは10.95%を達成しています。
また、サービス公開から2023年7月末までの運用実績は、約+58.16%となっており、安定した運用を実現していることが分かります。
FOLIO ROBOPROの評判は良い?悪い?サービス内容や始め方も解説! リスクを抑えたポートフォリオで資産運用を自動化したい場合、ロボアドバイザーが有効です。本記事では、ロボアドバイザーサービスの一つである「FOLIO ROBOPRO(フォリオ ロボプロ)」の評判やサービス内容、運用実績、メリットとデメリットなどについて詳しく解説します。 - ロボアドバイザーと投資信託のどっちを選ぶべき?
-
投資信託とロボアドバイザーは、それぞれ得意な領域が異なります。
投資信託は自己裁量が高く手数料が低いものの、自ら投資商品を選択し、運用しなければなりません。一方、ロボアドバイザーは運用を委託できる分手数料はやや高めですが、資産配分やリバランスは自動で行われるため、手軽に取り組みやすいことが特徴です。
利用者は自分の投資スタイルや好み、許容できる手数料など、さまざまな要素を考慮し、最適な選択を検討すべきといえます。
- 新NISA対応予定のロボアドバイザーは何がある?
-
2024年1月から始まる新NISA制度に対応予定のロボアドバイザーは、4つあります。
新制度には「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2種類がありますが、サービスによって対応範囲が異なる可能性があるため、各ロボアドバイザーの情報を確認した上で利用を検討しましょう。
完全成果報酬ならSUSTENSUSTENでは、独自のSUSTENファンドを通じて、国内外の様々な金融商品に自動的に投資を行うことができます。利益が出ていない時には手数料などの費用が発生しません。手数料負けしたくない人におすすめのサービスです。 - SBIラップは手数料が安いって本当?
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SBI証券が運営する投資一任型ロボアドバイザーのSBIラップは、他の一般的なロボアドバイザーと比較すると、手数料が安いことが特徴です。
- SBIラップ(AI投資コース):0.66%(年率・税込)
- SBIラップ(匠の運用コース):0.77%(年率・税込)
- 一般的なロボアドバイザー:1.1%(年率・税込)
このように運用コストが比較的安いため、手数料を抑えた投資スタイルを重視する方にとって、SBIラップはおすすめの選択肢といえます。
ロボアドバイザーはやめとけ!まとめ
今回は、「ロボアドバイザーはやめとけ」と投資経験者が言う理由やロボアドバイザーで失敗しないためのポイントなどを紹介しました。
ロボアドバイザーを利用するにあたって、手数料が発生する、投資商品を自分で選べないなどの制約がある反面、運用やリバランスを一任できるといったメリットがあります。ご自身の投資目標やスタイルに合わせて、投資方法を検討してみてください。
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運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |