「楽天証券で投資を始めたいと思っているが、引き落とし方法について迷っている」「引き落とし方法でおすすめとかがあれば知りたい」という方は多いのではないでしょうか。
今回は、楽天証券における引き落とし方法について、おすすめの3つの方法をそれぞれ解説します。楽天証券でお得にクレジット決済を始める方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
楽天証券における引き落とし方法のおすすめ3選
楽天証券でおすすめな引き落とし方法として、以下の3つが挙げられます。
- 楽天クレジットカード決済
- 楽天マネーブリッジ
- 楽天キャッシュ
それぞれの引き落とし方法について、概要やメリット・デメリットを見ていきましょう。
お得なのは「楽天クレジットカード決済」
楽天証券での引き落とし方法として選べる選択肢のうち、お得度が高い方法として注目されているのが楽天カードのクレジット決済です。
楽天カードを利用することで、投資だけでなく楽天ポイントを貯めたり、手数料をお得にしたりできます。楽天銀行との組み合わせて使うことで、取引がより便利でスムーズになるため、既に使用しているユーザーには特におすすめです。
以下に、楽天証券の引き落とし方法に楽天クレジットカード決済を選ぶメリット・デメリットについてまとめました。
クレジット決済のメリット
楽天証券の引き落とし方法でクレジット決済を選ぶメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- 決済額に応じて楽天ポイントが貯まる
- 楽天ポイントを積立に使える
- 楽天カードと楽天キャッシュを併用すると月10万円まで投資できる
- 新NISAに対応している
楽天ポイントは、飲食店や百貨店、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、ネットショッピングなどをはじめ、さまざまな店舗での商品・サービスの購入に利用できます。なお、貯めたポイントを積立投資に使うこともできるため「少しでも多く投資に回したい」という方は、ポイント投資もおすすめです。
クレジット決済のデメリット
楽天クレジットカードを楽天証券の引き落とし方法として選ぶ際のデメリットとしては、以下が挙げられます。
- クレジット決済非対応の商品がある
- 買付日を自分で選べない
「楽ラップ」や「iDeCo」での積立は、クレジット決済の対象外となるため、注意が必要です。
また、購入日を自分で選ぶことができない点については、クレジット積立全般に共通する制約ともいえますが、デメリットの一つとして理解しておく必要があるでしょう。クレジット決済で積立投資をする場合、毎月8日に買付が行われます。(2021年6月19日以前に楽天クレジットカード決済で積立をした場合は、毎月1日)
便利なのは「楽天マネーブリッジ」
楽天証券における引き落とし方法の中でも、便利と言えるのは「楽天マネーブリッジ」です。資金の出し入れをスムーズに行えることが特徴的で、楽天銀行と楽天証券の口座を連携させることで、資金の自動振替が可能となります。
この仕組みにより投資にかける手間や時間を節約できるため、投資を始める際の負担を軽減し、より効率的に資産形成に取り組めるでしょう。
以下に、楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶメリット・デメリットについてまとめました。
楽天マネーブリッジのメリット
楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶメリットは、以下の4点があります。
- 自動で入出金される
- 金利が優遇される
- ハッピープログラムの特典を受けられる
- 残高表示サービスを利用できる
金利の優遇については、楽天銀行の通常の普通預金金利0.02%に加え、マネーブリッジの設定で年0.10%の優遇金利となります。他社メガバンクの普通預金金利は0.002%と超低金利であるため、かなりお得な制度といえるでしょう。
楽天マネーブリッジのデメリット
反対に、楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 時間帯によっては入出金できない
- 残高が勝手に減る場合がある
マネーブリッジによるらくらく入出金・自動入金は、画像のピンクの部分で塗られた時間帯は利用できないため注意が必要です。
また、楽天証券の口座残高が足りない場合、楽天銀行の口座から自動補填されることで口座残高が勝手に減る場合があります。予定外の資金移動を防ぐために、日々の資金管理を徹底する必要があるでしょう。
現金積立なら「楽天キャッシュ」
楽天証券の引き落とし方法として、最後におすすめなのが楽天キャッシュを使った方法です。手間をかけずに資金調達でき、特に楽天カードを使っている方には多くのメリットがあります。
以下に、楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶメリット・デメリットについてまとめました。
楽天キャッシュのメリット
楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶメリットには、以下の2点が挙げられます。
- 楽天カードからのチャージで0.5%ポイントが還元される
- 楽天カードと楽天キャッシュを併用すると月15万円まで投資できる
楽天カードと楽天キャッシュの併用については、楽天クレジットカード決済の項でも触れましたが、楽天キャッシュの上限額は5万円、楽天クレジットカード決済の上限額は最大10万円です。そのため、両者を併用することで月15万円までポイント還元の対象として積立を行えます。
楽天キャッシュのデメリット
反対に、楽天証券の引き落とし方法に楽天マネーブリッジ決済を選ぶデメリットとして、以下の3点があります。
- 投資をはじめた最初の月は2ヶ月分請求される場合がある
- ボーナス設定には対応していない
- ポイント還元の対象は楽天カードからのチャージに限られる
特に注意したいのが、投資を始めた最初の月は2ヶ月分の支払いが請求される場合があることです。楽天キャッシュで楽天カードを使ったオートチャージの設定をすると、楽天キャッシュとクレジットカード決済の支払いが同月に発生する可能性があります。
楽天証券のクレジットカード決済の始め方・やり方
ここでは、楽天証券でクレジットカード決済を使った投資を始める場合を想定し、以下の手順で始め方を解説します。
- 楽天カードの発行・楽天証券の口座開設
- 積み立てする商品を選び、申し込む
各項目について確認しましょう。
楽天カードの発行・楽天証券の口座開設
まずは、楽天カードの発行と楽天証券の口座開設手続きを行います。
楽天カードの発行申請は楽天カードの公式ページから、楽天証券の口座開設は楽天証券の公式ページからできます。
積み立てする商品を選び、申し込む
続いて、楽天証券で積み立てする商品を選び、「投信」の「積立注文」から積立購入を申し込みます。
通常、買付日になると自動的に積立が開始され、積み立てた日の同月27日に楽天クレジットカードによって支払いが行われる仕組みです。
補足:積立設定のやり方
選んだ商品の積立設定を行うと、引き落とし方法や積立金額、コースなどを設定できます。
以下より、楽天クレジットカード決済に設定する場合の手順を解説します。
まず、楽天証券のマイページから商品を選び「積立注文」をクリックしてください。1つ目の項目「引落口座と積立指定日を選択」で、引き落とし方法を「楽天クレジットカード決済」に選択します。なお、楽天クレジットカード決済の場合は自動で積立指定日が設定されるため、設定不要です。
次に、2つ目の項目「積立金額を入力」にて、毎月積み立てたい金額を入力してください。購入時に楽天ポイントを使いたい場合、オプションの「ポイント利用設定状況」からポイント利用を「利用する」に変更しておきましょう。
続いて、3つ目の項目「分配金コースを選択」にて、再分配型・受取型のいずれかを選択、4つ目の項目「口座の選択」にて、特定・一般のいずれかを選択します。NISA口座を既に持っている場合、「NISA」もしくは「つみたてNISAで注文」を選びましょう。
最後に「未閲覧の書面を確認する」をクリックして目論見書を確認してください。問題がなければ取引暗証番号を入力し、「注文する」をクリックしたら設定は完了です。
楽天証券以外にも利用したい楽天サービス
楽天証券を利用するなら、以下のサービスも一緒に利用しましょう。
- 楽天カード
- 楽天市場
- 楽天ウォレット
- 楽天銀行
それぞれについて解説します。
楽天カード
「楽天カード」と楽天銀行の併用でお得にポイントを貯めることができます。
年間36万円以下なら通常の楽天カード、年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
すでに楽天カードを持っていて、2枚目のカードを持っていない人は以下の記事もご覧ください。
年間36万円以下なら通常の楽天カードがオススメ
年間の利用金額が36万円以下なら、通常の楽天カードがオススメです。
毎月のクレジットカード利用額が3万円以下なら、通常の楽天カードを利用しましょう。
楽天カードと楽天プレミアムカードの獲得ポイントの比較表は以下の通りです。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメ
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
誕生月などポイントをたくさんもらえるキャンペーンを駆使しない場合には、年間55.2万円の利用が必要となります。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
楽天市場
「楽天市場」は楽天市場を利用することができる。
アプリ経由で買い物をするだけでポイントが+0.5倍になるため、忘れにずダウンロードしておきましょう。
楽天ウォレット
楽天ウォレットとは、楽天グループ傘下の楽天ウォレット株式会社が運営する仮想通貨取引所のことです。
名称 | 楽天ウォレット |
サービス概要 | 現物取引(販売所形式) 証拠金取引(最大レバレッジ2倍) |
取扱銘柄 | 現物取引: ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 証拠金取引:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル |
最小取引単位 | 現物取引:買い:100円、売り:0.0001BTC 他 証拠金取引:0.01BTC 他 |
取引手数料 | 無料 ※別途スプレッドがかかります。 |
詳細 | 公式サイト |
2023年6月現在、楽天ウォレットでは以下の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン (Bitcoin:BTC)【現物取引、証拠金取引】
- イーサリアム(Ethereum:ETH)【現物取引、証拠金取引】
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)【現物取引、証拠金取引】
- ライトコイン(Litecoin:LTC)【証拠金取引】
- エックス・アール・ピー(XRP)(Ripple:XRP)【証拠金取引】
- カルダノ(ADA)【証拠金取引】
- ポルカドット(DOT)【証拠金取引】
- ステラルーメン(XLM)【証拠金取引】
- テゾス(XTZ)【証拠金取引】
楽天ポイントで仮想通貨取引をすることができるので、仮想通貨に興味がある人はぜひ口座開設を行ってみてくださいね。
楽天銀行
楽天銀行は1,300万口座を突破したネット銀行です。
残高照会や取引の明細詳細も、パソコン・スマホから確認できます。
楽天経済圏を利用している人は、楽天銀行で口座開設するとポイントを貯めやすくなります。
そのため、楽天経済圏の人にとっては楽天銀行は必須だと言えます。
楽天証券の引き落とし方法に関するよくある質問
ここでは、楽天証券の引き落としに関してよくある質問をまとめました。
楽天証券の引き落とし銀行・引き落とし口座はどこがおすすめ?
引き落としにはさまざまな銀行口座を利用できますが、少しでもお得に運用したいのであれば、楽天証券と楽天銀行口座をマネーブリッジで連携する方法です。
これにより、楽天銀行の普通預金金利が0.1%まで上がるため、メガバンクよりも高い金利で資産を管理できます。
楽天証券での引き落とし方法を楽天キャッシュに変更するには?
楽天キャッシュへ引き落とし方法を変更する場合、積立設定を一度解除した上で、楽天キャッシュでの積立設定を行う必要があります。
まずは、楽天証券にログイン後「投資信託」から「積立設定」を選び、「解除」ボタンを押して積立設定を解除しましょう。
続いて、楽天キャッシュの積立設定を行います。
PCサイトの場合はログイン後「投資信託」から「投信スーパーサーチ」をクリックし、該当のファンドを検索して積立設定を行いましょう。スマートフォンサイトの場合、ログイン後「メニュー」の「投資信託」から「探す・購入」をタップし、該当のファンドを探して積立設定を行えます。
楽天証券で新NISAの引き落とし方法を変更するには?
新NISAで使っている引き落とし口座を変更する場合、まずは以下の書類を取得する必要があります。
- NISA口座変更前の金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」
- 楽天証券から「NISA口座申込書等」
上記2種類の書類が揃ったら、同封して返信用封筒で楽天証券へ郵送しましょう。楽天証券での審査が完了すると、Webサイトの「お知らせ」より口座変更完了のお知らせが届きます。
楽天証券で引き落とし方法を変更できない場合はどうしたら良い?
上述にもあるように、引き落とし方法を変更する場合は、一度現在の引き落とし方法を解除した上で、再度設定し直す必要があります。
もし通常の方法で引き落とし変更を行ってもうまくいかない場合、楽天証券のオペレーターに問い合わせてみると解決できるかもしれません。
楽天証券でおすすめの引き落とし方法まとめ
今回は、楽天証券でおすすめの引き落とし方法について、楽天クレジットカード決済・楽天マネーブリッジ・楽天キャッシュの3種類を紹介しました。それぞれ特徴が異なるため、自身の状況に合わせた引き落とし方法を選び、効果的に資産運用に取り組んでいきましょう。
また、楽天証券での積立の始め方についても解説しましたので、合わせて参考にしてみてください。