AI(人工知能)を使った投資サービスを提供するロボアドバイザーの一つに、テオ(THEO)があります。これを見ている方の中には「やめたほうがいい」という利用者の声を聞き、実際に利用すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、テオ(THEO)の概要や良い評判・悪い評判のそれぞれについて解説します。
テオ(THEO)の評判が知りたい方や、ロボアドバイザーを使って効率的に資産形成したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。
テオ(THEO)とは?
テオ(THEO)は、株式会社おかねのデザインが提供しているロボアドバイザーサービスです。投資一任型のサービス内容により、個人に合った資産運用プランの提案やプランを元にした商品発注を一任できます。
商品の発注やポートフォリオ配分の最適化も行ってくれるため、資産運用に関してプランを提案してくれるアドバイス型ロボアドバイザーと比較すると、手間なく資産運用できることが特長です。
以下に、テオ(THEO)の概要や運用実績、名前が似ているTHEO+docomoとの違いについてまとめましたのでご覧ください。
概要・運用実績
テオ(THEO)の基本情報は以下の通りです。
サービス名 | THEO |
ロボアドバイザーの種類 | 投資一任型 |
運用者数 | 13万人(2023年8月29日時点) |
運用資産額 | 2,000億円(2023年8月29日時点) |
運用手数料 | 預かり資産額の1.10%(税込・年率) |
最低投資金額 | 1万円 |
自動積立金額 | 1万円から1,000円単位で変更可能 |
平均積立額 | 35,243円(2022年12月時点の実績) |
積立率 | 77%(2022年12月時点の実績) |
特定口座の選択 | 可 |
運営会社 | 株式会社お金のデザイン |
テオ(THEO)は、3年以上運用を続けたユーザーの9割以上がプラスの収益(全額出金をしていない人が対象)を得ているとのことです。以下は、プラスの収益になったユーザーの年次別の割合です。
- 2019年末時点:99.5%
- 2020年末時点:96.4%
- 2021年末時点:99.5%
- 2022年末時点:98.8%
- 2023年末時点:99.8%
3年以上運用したユーザーの収益がプラスになった割合が高いことから、長期間運用するほど安定した投資成績が見込まれます。
THEO+docomoとの違い
同社が提供するもう一つのサービスに「THEO+docomo」があります。両サービスの内容に大きな違いはなく、同じAIとアルゴリズムによって投資サービスが提供されています。
異なるポイントは、dポイントに関連するサービスや特典における利用権利の有無です。
THEO+docomoでは、運用資産に応じたdポイントの付与やdポイントを使った運用が可能な特典があります。THEOではdポイントに関連するサービス提供は行われていないため、dポイントユーザーはTHEO+docomoを利用することで、さらにお得に資産を運用できるでしょう。
テオ(THEO)はやめたほうがいい?良い評判・メリット
「テオ(THEO)はやめたほうがいいと言うけど、実際はどうなの?」という方へ向けて、ここでは以下6つのメリットを紹介します。
- 自動で運用してくれる
- 専門の投資家とAIのサポートを受けられる
- 最大30種類以上の海外ETFに分散投資できる
- 年齢に合わせたリスク許容度で運用してくれる
- ESG投資が行える
- THEO Tax Optimizerで税負担が軽減される
それぞれの項目について確認しましょう。
自動で運用してくれる
テオ(THEO)では、自動化された投資プロセスの実現により、投資経験の浅い方でも簡単に資産運用に取り組めます。
高い投資効果を得るためには、投資計画の策定やタイミングを見極めた取引、資産配分の調整など、さまざまな知識が必要です。投資経験が浅いままこれらの作業をロボアドバイザーを使わずに自分でやる場合、ハードルが高いと感じられてしまうかもしれません。
テオ(THEO)は投資に必要なサポートが自動化されているため、自身の投資計画に関する診断を受け、口座開設をしてお金を入金するだけで資産運用を始められます。
専門の投資家とAIのサポートを受けられる
テオ(THEO)の運用チームには、業界でも有名な投資のプロフェッショナルが集まっているため、アルゴリズムによる自動取引だけでなく、相場状況に応じた手動取引も行われます。こうしたプロの投資家とロボアドバイザーの協力は、安定した資産運用を実現している要素の一つです。
さらに、テオ(THEO)のAIは世界中のニュースやソーシャルメディアなどから膨大なデータを分析し、大きなリスクがあると判断された場合には、ポートフォリオを調整して下落の影響を最小限に抑えます。資産の下落を抑制することに注力しているため、投資経験の浅い方でも安心して利用しやすいでしょう。
最大30種類以上の海外ETFに分散投資できる
テオ(THEO)では、最大30種類以上の海外ETFへ分散投資できます。株式や債券・実物資産をはじめとするさまざまな種類の資産へ分散投資が可能であり、世界86の国・地域における11,000銘柄以上が投資対象です。
安定した資産運用を実現するためには、定期的な資産配分のメンテナンスが欠かせません。運用開始から長期間が経過すると、銘柄によってはマイナスの収益となってしまう可能性もあり、資産配分のバランスが崩れやすくなります。
テオ(THEO)の自動メンテナンスは毎月1回行われるため、入金した資産を放置していても、比較的安定した運用が可能です。自身で資産配分を調整するのが難しい方、手間をかけたくない方にとって、理想的な資産配分に調整してくれるテオ(THEO)はおすすめのロボアドバイザーといえます。
年齢に合わせたリスク許容度で運用してくれる
テオ(THEO)が提供する「リプロファイリング」という機能は、年齢に応じてリスク許容度を調節し、運用してくれます。これは他のロボアドバイザーにはないため、テオ(THEO)を利用する大きなメリットです。
年齢が上がるにつれリスクを抑えた運用を行ってくれる機能であり、これにより、できる限り堅実な資産運用を実現しています。手間なく自身の年齢に合わせたリスク許容度で運用してもらえるため、手軽に長期的な資産形成を行いやすいでしょう。
ESG投資が行える
THEOでは「THEOグリーンモード」と呼ばれる、ポートフォリオをESG投資向けに変更できる機能があります。
ESG投資は、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮した事業に取り組んでいる企業を選んで投資する投資手法です。昨今、ESG投資は自身の価値観や社会貢献への関心に合わせて投資できる方法として、世界中で取り組む人が増えている傾向にあります。
ESG投資に関心のある方にとって、テオ(THEO)のESG投資機能は魅力的な選択肢となるかもしれません。
THEO Tax Optimizerで税負担が軽減される
THEOの独自機能「THEO Tax Optimizer(テオ タックス オプティマイザー)」により、税負担が軽減されるメリットもあります。
税負担が自動的に軽減されるサービスで、今年支払う分の税金を先送りにし、翌年以降の税負担を今年中に相殺する仕組みです。これは、税負担において2000円以上の軽減効果があると判断された場合に実行されます。
同様の機能を持つロボアドバイザーであるウェルスナビもありますが、ウェルスナビで税負担が軽減される対象は最低20,000円からであり、テオ(THEO)のほうが軽減効果が高いのが特長です。
テオ(THEO)はやめたほうがいい?悪い評判・デメリット
「テオ(THEO)はやめたほうがいい」と言われる理由として、以下のような評判・デメリットが挙げられます。
- 自己運用よりも手数料が高い
- 短期投資では成果を得にくい
- NISAやiDeCoには非対応である
それぞれの項目について解説します。
自己運用よりも手数料が高い
テオ(THEO)に限らず、ロボアドバイザーを使うと自己運用の場合よりも手数料が高くなります。自己運用であれば一度の取引に対する手数料は比較的低く抑えられますが、テオ(THEO)では運用額に応じて1.1%の投資一任手数料が発生します。
ただし、テオ(THEO)では手数料の代わりに運用チームの専門的なサポートを提供しているため、手数料を支払ってでも手間をかけずに運用したい方にとってはデメリットと言い切れないかもしれません。
投資商品の保有コスト以外に投資一任手数料が発生する点を十分に理解した上で、テオ(THEO)の利用を検討しましょう。
短期投資では成果を得にくい
短期投資では、テオ(THEO)による運用成果を得るのが難しい点も、デメリットとして挙げられます。テオ(THEO)は長期的な資産形成を前提としたサービスであるため、短期的な市況変動による利益の追求よりも、安定した資産運用を重視しています。
そのため、短期的な売買や急激な価格変動に対しては対応しにくく、短期的な利益を狙う投資家にとっては成果を得にくい可能性が高いでしょう。また、市場の一時的な変動に左右されることなく長期的なトレンドに従った投資を行うため、短期間での成果を期待する場合には適していないかもしれません。
反対に、長期的な視点で資産を運用し、安定した成果を得たい投資家にとって、テオ(THEO)は有益な選択肢となるでしょう。
NISAやiDeCoには非対応である
テオ(THEO)はNISAやiDeCoに非対応のため、もしNISAやiDeCoを運用したいと考えている方は注意してください。
もしNISAやiDeCoをロボアドバイザーで運用したい場合には、対応したサービスを選ぶ必要があります。NISA対応のロボアドバイザーには、SUSTENやウェルスナビ、SMBCロボアドバイザーなどがあります。
Wealth Navi 口座開設する | THEO 口座開設する | 投信工房 口座開設する | マネックスアドバイザー 口座開設する | ダイワファンドラップ 口座開設する | FOLIO ROBO PRO 口座開設する | 楽ラップ 口座開設する | SUSTEN 口座開設する | WealthWing 口座開設する | SMBCロボアドバイザー 口座開設する | ON COMPASS 口座開設する | |
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |
テオ(THEO)はやめたほうがいい?良い評判・悪い評判まとめ
今回はテオ(THEO)の基本情報や運用実績、メリット・デメリットについて解説しました。「テオ(THEO)はやめたほうがいい」と声を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、時間や手間をかけずに安定した資産運用をしたい、投資のプロに取引を任せたい、という方にとっては役立つサービスといえます。
記事の内容を参考に、テオ(THEO)をはじめとするロボアドバイザーの利用を検討し、自身の投資目標に合った方法を選びましょう。
Wealth Navi 口座開設する | THEO 口座開設する | 投信工房 口座開設する | マネックスアドバイザー 口座開設する | ダイワファンドラップ 口座開設する | FOLIO ROBO PRO 口座開設する | 楽ラップ 口座開設する | SUSTEN 口座開設する | WealthWing 口座開設する | SMBCロボアドバイザー 口座開設する | ON COMPASS 口座開設する | |
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |