投資で成功するためには、自分に合った投資方法を見つけ、リターンを得られる投資先へ投資することが欠かせません。
今回は、ロボアドバイザーの一つであるSUSTENについて、評判やサービス内容、運用実績、メリット、デメリットなどを解説します。
本記事でSUSTENの評判について理解し、効果的な投資を行う上での参考にしてください。
SUSTENの良い評判
SUSTEN(サステン)は、資産運用において注目を集めるロボアドバイザーの一つです。SUTENの良い評判には、次の3点が見つかりました。
- つみたてNISAに対応
- 手数料が完全成果報酬型
- 景気に連動しにくいGreenファンドへ投資できる
それぞれの評判について、詳しく見ていきましょう。
つみたてNISAに対応
SUSTENは、つみたてNISAのサポートにも力を入れています。
2022年12月から提供されたつみたてNISA機能では、最大20年間、運用で出た利益への税金が非課税となります。
さらに、SUSTENでつみたてNISAを利用することで、SUSTENポイントを獲得できるため、実質的な手数料が無料になるのも大きな特徴です。税金にかかわるメリットを活かしながら、効率的な資産運用を実現できます。
また、公式サイトによれば、2024年から始まる新NISAへも対応予定とのことです。これにより、非課税限度額や保有期間を活用しつつ、ロボアドバイザーによる効率的な資産運用が行えるでしょう。
手数料が完全成果報酬型
通常のロボアドバイザーは、運用額に対し約1%の手数料を支払う仕組みが一般的です。つまり、利益が発生しなかった場合でも、手数料を支払わなければなりません。
しかし、SUSTENでは完全成果報酬型を採用し、手数料は過去最高評価額を更新した時のみ発生します。具体的には、ハイ・ウォーター・マーク(HWM)と呼ばれる投資評価額の過去の最高評価額を表す指標により、以下の手数料が発生する仕組みです。
会員ステージ | 水準 | 手数料 |
ステージ1 | 80万円未満 | 利益の1/6×消費税10% |
ステージ2 | 80万円以上200万円未満 | 利益の1/7×消費税10% |
ステージ3 | 200万円以上500万円未満 | 利益の1/8×消費税10% |
ステージ4 | 500万円以上 | 利益の1/9×消費税10% |
景気に連動しにくいGreenファンドへ投資できる
SUSTENは、自社ファンドの「グローバル資産複合ポートフォリオ(Greenファンド)」を通じて、最新の金融工学を活用した投資理論を提供しています。Greenファンドは、株式や債券以外にも、通貨やコモディティなどへの投資が可能です。
また、SUSTENは他にもRedファンドやBlueファンドを運用し、計3つのファンドを提供しています。これらのファンドを組み合わせたコースは9つあり、リスク許容度に合わせて選択可能です。
しかし、BlueファンドとGreenファンドについては、最近の実績がマイナスを記録しているため、投資を検討する際には慎重に行う必要があります。
SUSTENの悪い評判
SUSTENは多くの魅力を持つロボアドバイザーとして知られていますが、利用する前には悪い評判についても理解しておくことが欠かせません。ここでは、SUSTENの悪い評判として、次の2つを紹介します。
- 運用実績がマイナス
- 思っていたよりも利益になりにくい
それぞれについて確認しましょう。
運用実績がマイナス
SUSTENが提供する3つのファンド(Red、Green、Blue)のうち、GreenファンドとBlueファンドは過去数年間でマイナスの実績が続いています。これは、投資を検討する上での大きな懸念材料です。
ただし、運用実績は市場状況に大きく左右されるため、将来の成績は予測が難しいといえます。マイナスの運用実績も一時的なものとなる可能性があるため、長期的な視点で考えることがポイントです。
思っていたよりも利益になりにくい
SUSTENは自動化された投資サービスを提供し、おまかせ投資やつみたてNISAなどが手軽に利用できる点で評価されています。ただし、一部のユーザーからの「思っていたよりも利益になりにくい」という声も見つかりました。
ただし、おまかせ投資のサービスを通して、自動で資産運用を任せられるため、将来的なリターンを望む方にとっては、効率の良い投資方法といえるでしょう。
SUSTENのサービス内容・運用実績
SUSTENは、成果報酬型のロボアドバイザーです。ユーザーは簡単な質問に答えるだけで、個々に合った運用ポートフォリオを診断し、運用を自動的に行えます。
サービスは2021年に公開され、登録ユーザー数が1.5万人を超えるほか、預かり資産は約30億円に達するなど、成長を続けています。
以下は、公式サイトで公開されているファンド別の運用実績です。
ファンド名 | 過去1ヶ月 | 過去6ヶ月 | 過去1年 | リリース来 |
Red | -3.24% | 8.63% | 17.96% | 25.10% |
Green | -5.72% | -14.49% | -15.89% | -38.08% |
Blue | -2.35% | -5.18% | -4.28% | -22.33% |
SUSTENのメリット3選
SUSTENの主なメリットには、次の3点が挙げられます。
- 手数料を余計に払わなくて良い
- 自動積立機能を使える
- リスクを抑えた資産運用ができる
1つずつ解説します。
メリット①手数料を余計に払わなくて良い
SUSTENは、成果報酬型で手数料が発生する仕組みのため、運用がうまくいっていない際は手数料を支払う必要がありません。
通常のロボアドバイザーは固定報酬型を採用しているため、運用実績にかかわらず一定割合の手数料が発生します。
しかし、上述のように、SUSTENでは最高評価額を更新した場合にのみ手数料が発生するため、運用が一時的に下落しても運用を続けやすいことがメリットです。これにより、運用会社も利益を出さなければならず、質の高い資産運用が期待できるでしょう。
メリット②自動積立機能を使える
SUSTENでは、自動積み立て機能を利用できます。
毎月定期的に、またはボーナス時に設定した金額が自動的に引き落とされ、SUSTENへ入金されます。この機能により、振り込み作業の手間を省略でき、簡単に投資を継続できるでしょう。
メリット③リスクを押さえた資産運用ができる
SUSTENでは、プロが行うようなレベルの高い資産運用を、手軽に利用できます。
ヘッジファンド戦略をはじめとしたプロの戦略や最新の金融工学理論を反映しており、好景気・不景気の際にも対応しやすいポートフォリオを構築可能です。
これにより、リスクを最小限に抑えつつ、将来につながる資産運用を実現できます。
SUSTENのデメリット3選
SUSTEN(サステン)は多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。
- 実績がマイナスである
- 出金手数料が発生する
- クレジットカード積立には非対応
それぞれの項目について、解説します。
デメリット①実績がマイナスである
SUSTENは、3つの自社ファンドを組み合わせて自動投資サービスを提供していますが、GreenファンドとBlueファンドはマイナスの実績となっています。
この苦戦の背景には、米国を中心とした債券市場での金利急上昇が影響しており、債券投資を中心にしたこれらのファンドのパフォーマンスが悪化したことが理由として挙げられています。
ただし、マイナスの状況が続くとは限らないため、過去の実績だけでなくSUSTENの運用ポートフォリオの改善に期待しましょう。
デメリット②出金手数料が発生する
SUSTENに投資した資産を自身の銀行口座に引き出す際には、出金手数料がかかります。
SUSTENの出金手数料は440円(税込)で、他のロボアドバイザーと比較すると高い部類に入ります。たとえば、ROBOPROは300円、ウェルスナビは無料で出金可能です。
デメリット③クレジットカード積立には非対応
SUSTENでは、クレジットカード積立には対応していません。
ただし、月に1万円以上の積み立てであれば、銀行口座を用いた自動積み立てが可能であり、楽に投資を行えます。
SUSTENがおすすめなのはどんな人?
SUSTENのサービスは、以下のような方におすすめです。
- 最先端の資産運用に興味がある人
- 長期的なリターンを狙う人
- 低コストで投資したい人
SUSTENは、最新のGreenファンドを活用して合理的な分散投資を行い、リスクを最小限に抑えた運用が可能なため、この運用方法に興味がある方に向いているでしょう。
また、既につみたてNISAや他のロボアドバイザーを利用中の方にもSUSTENはおすすめです。SUSTENの景気独立型のポートフォリオを既存のインデックス投資と組み合わせることで、長期的な投資効果を得られる可能性があるでしょう。
また、成功報酬型の手数料体系により低いコストで資産運用を始められるため、低コストで投資を始めたい方にもおすすめです。
SUSTENを使った資産運用の始め方
SUSTENで資産運用を始める際は、次の手順で進めましょう。
無料診断でポートフォリオを決める
まずはSUSTENのウェブサイトにアクセスし、簡単な質問に回答します。質問事項は、年齢・年収・毎月の貯金額・貯金残高・想定の運用期間・リスク許容度の6つです。これらの回答に基づき、9つの運用コースからおすすめのポートフォリオが提案されます。
また、30問の診断に回答して詳細な診断結果を得る、好みのポートフォリオを自分で選ぶ、といったことも可能です。
会員登録・本人確認を行う
ポートフォリオを決めたら、メールアドレスとログインパスワードを入力して会員登録を行い、届いた登録完了メールにあるURLを開いて必要事項を入力しましょう。その後、マイナンバーカード1点、または通知カード(もしくはマイナンバー入り住民票)と写真付き身分証明書の2点を提出してください。
審査完了後、ハガキを受け取って入金する
本人確認が完了すると審査が行われ、審査を通過すると口座開設完了のハガキが郵送されます。ハガキを受け取ったら、SUSTENのアプリをインストールして開き、銀行口座の登録と積み立て設定を行うことで入金可能です。
SUSTENの評判まとめ
今回は、SUSTENの評判や運用実績、メリット・デメリットなどを紹介しました。
SUSTENは最新の金融工学による投資理論を採用したロボアドバイザーで、近年の運用実績はマイナスとなっているものの、今後の運用に期待が集まります。
本記事の内容も参考に、ご自身に合った投資方法を見つけ、効率的な資産運用を実現しましょう。
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運営会社 | ウェルスナビ株式会社 | 株式会社お金のデザイン | 松井証券株式会社 | マネックス証券株式会社 | 大和証券株式会社 | 株式会社 FOLIO | 楽天証券 株式会社 | susten キャピタル・マネジメント | スマートプラス | 株式会社 三井住友銀行 | マネックス・アセットマネジメント |
タイプ | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 助言型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 投資一任型 | 助言型 | 投資一任型 |
最低投資金額 | 1万円~ | 1万円~ | 100円~ | 5万円~ | 1万円~ | 10万円~ | 10万円~ | 1万円~ | 15万円 | 1万円~ | 1000円〜 |
運用手数料 | 1.1%(税込)(~3,000万) 0.55%(税込)(3,000万円~) | 0.715~1.1% | 年率0.38% | 0.30% | 契約資産の1.1% | 1.1%(~3,000万) 0.55%(3,000万円~) | 0.72% | 利益の1/6×消費税10%〜 | 0.99% ※別途売却手数料は売却額1% と情報利用料330円/月 | 1.01% | 専用投資信託の信託報酬0.2475% +ETFの平均経費率0.10%程度 |
税金最適化機能 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
新NISA対応 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
投資対象 | 海外ETF | – | 投資信託 | 国内ETF | 株式・債権・REIT | 海外ETF | 投資信託 | 投資信託や ETF | 日本株 | 株式・債権・REIT | 国内外の株式、債券、REIT |
利回り | 4.42~8.24% | 2.59~8.59% | – | – | 顧客専用の運用報告書により確認 | リリース来55.60% ※2023年9月時点 | 3.86~10.98% | – | – | – | – |