インデックス投資の投資先として人気のあるオールカントリー(オルカン)とS&P500ですが、どちらに投資したらいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
全世界株式と米国株式のどちらに投資するかはよく議論が巻き起こっています。
結論から言うと、「両方(どっちも)買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。
本記事では、オールカントリーとS&P500それぞれについて解説するので、どちらがいいか判断する材料としてぜひ利用してくださいね。
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S&P500とは
S&P500とは、アメリカの株式市場における主要な株価指数の一つです。
S&P500は、その名の通り500社の企業株式の価格変動を表しており、株価指数として算出されます。
S&P500は、アメリカの様々な業種の企業を含んでおり、代表的な企業としてAppleやMicrosoft、Amazon、Facebook、JPモルガン・チェース、コカ・コーラ、ウォルマートなどが挙げられます。
S&P500の構成銘柄
S&P500の構成比率トップ10は以下の通りです。
順位 | 銘柄 | 国 | 業種/セクター | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | APPLE INC | アメリカ | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 6.30% |
2位 | MICROSOFT CORP | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 5.30% |
3位 | AMAZON.COM INC | アメリカ | 小売 | 2.60% |
4位 | ALPHABET INC-CL A | アメリカ | メディア・娯楽 | 1.90% |
5位 | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | アメリカ | 各種金融 | 1.60% |
6位 | NVIDIA CORP | アメリカ | 半導体・半導体製造装置 | 1.40% |
7位 | EXXON MOBIL CORP | アメリカ | エネルギー | 1.40% |
8位 | UNITEDHEALTH GROUP INC | アメリカ | ヘルスケア機器・サービス | 1.30% |
9位 | TESLA INC | アメリカ | 自動車・自動車部品 | 1.30% |
10位 | ALPHABET INC-CL C | アメリカ | メディア・娯楽 | 1.30% |
S&P500に投資するということで、APPLEやMICROSOFT、AMAZONなどの有名アメリカ企業に投資することができます。
オールカントリーとは?
オールカントリーとは、すべての国の株式市場を対象とした株価指数を指します。オールカントリーには、米国、日本、イギリス、中国、ブラジル、インドなど、世界中の主要な株式市場が含まれます。
オールカントリーは、アメリカ市場の影響力が強いとされています。
一方で、新興国の経済発展に伴い、オールカントリーの指数に含まれる新興国の株式市場の影響力が増しているともされています。
そのため、アメリカの成長と新興国の成長両方に投資したい人が選ぶことが多いです。
オールカントリーの国・地域別構成比率
オールカントリーの国・地域別構成比率は以下のようになっています。
アメリカが59.6%と過半数以上を占めており、日本の割合は6.2%です。
オールカントリーの除く日本に投資する場合は、オールカントリーで6.2%を占める日本への投資が行われないと言うことになります。
全世界株式オールカントリーと除く日本どっちがおすすめなのか気になる人は以下の記事もご覧ください。
オールカントリーの構成銘柄
オールカントリーの構成比率トップ10は以下の通りです。
順位 | 銘柄 | 国 | 業種/セクター | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | APPLE INC | アメリカ | 情報技術 | 3.70% |
2位 | MICROSOFT CORP | アメリカ | 情報技術 | 2.80% |
3位 | AMAZON.COM INC | アメリカ | 一般消費財・サービス | 1.50% |
4位 | ALPHABET INC-CL A | アメリカ | コミュニケーション・サービス | 1.20% |
5位 | NVIDIA CORP | アメリカ | 情報技術 | 0.80% |
6位 | EXXON MOBIL CORP | アメリカ | エネルギー | 0.80% |
7位 | UNITEDHEALTH GROUP INC | アメリカ | ヘルスケア | 0.70% |
8位 | TESLA INC | アメリカ | 一般消費財・サービス | 0.70% |
9位 | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC | 台湾 | 情報技術 | 0.70% |
10位 | JOHNSON & JOHNSON | アメリカ | ヘルスケア | 0.70% |
オールカントリーは2023年現在、上位10つのうち9つがアメリカの株式となっています。
S&P500とオールカントリーの運用成績の比較
2018/12/28~2022/12/30のS&P500とオールカントリーの運用成績の比較を表した図が上記となります。
S&P500の方が運用成績が良いことがわかります。
2022年12月末のパフォーマンスの比較表は以下の通りです。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | |
1年リターン | -6.09% | -5.58% |
3年リターン(年率) | 14.40% | 10.94% |
1年標準偏差 | 21.28 | 17.92 |
3年標準偏差(年率) | 19.46 | 18.53 |
1年シャープレシオ | -0.29 | -0.31 |
3年シャープレシオ | 0.74 | 0.59 |
主な米国株式と全世界株式のファンドの成績の比較は以下の通りです。
分類 | ファンド名 | 6ヵ月 リターン | 1年 リターン | 3年 リターン (年率) |
---|---|---|---|---|
米国株式 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P500) | -1.41% | -6.11% | 14.27% |
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | -1.34% | -5.58% | 10.94% |
米国株式 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | -1.45% | -6.09% | 14.40% |
全世界株式 | SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・全世界株式) | -1.10% | – | – |
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | -1.49% | -5.64% | 11.31% |
全世界株式 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(全世界株式)) | -0.91% | -5.24% | 10.65% |
オールカントリーとS&P500はどっちに投資したらいい?
オールカントリーとS&P500への投資どちらが良いかは、投資家の投資目的やリスク許容度によって異なります。
以下にそれぞれのメリットとデメリットを挙げます。
S&P500のメリット・デメリット
S&P500のメリット・デメリットは以下の通りです。
S&P500のメリット
- アメリカ経済を代表する企業が多く含まれているため、相対的にリスクが低いとされている。
- 比較的安定した株価指数であり、短期的な利益を狙うことができる。
- 米ドル建ての投資であるため、為替リスクを避けることができる。
S&P500のデメリット
- S&P500に含まれる企業に偏りがあるため、ポートフォリオの多様性を確保するために他の投資商品にも投資した方が分散効果が得られる可能性が高い。
- アメリカ経済やS&P500に含まれる企業の業績低下などのリスクがある。
オールカントリーのメリット・デメリット
オールカントリーのメリット・デメリットは以下の通りです。
オールカントリーのメリット
- 多数の国や地域の企業に投資することができるため、比較的安定的なポートフォリオを構築できる。
- 成長著しい新興国の企業にも投資することができる。
オールカントリーのデメリット
- 投資先の国(特に新興国)の政治的・経済的なリスクにより、株価が大きく動くことがある。
- 投資先の国の為替レートの変動により為替リスクが生じる。
それぞれのメリット・デメリットを理解して投資を行うようにしましょう。
以下の記事も是非ご覧ください。
オールカントリーとS&P500を両方買うのはどう?
オールカントリーとS&P500の両方に投資することは、リスクを分散するために有効な方法の一つです。
しかし、どのように分配するかについては、投資家の目的やリスク許容度によって異なります。
以下は、一般的な分配方法の例です。
オールカントリーとS&P500を両方買う例①
例1:オールカントリーとS&P500を等分配する場合
- オールカントリー:50%
- S&P500:50%
このように等分配する場合、両方の市場に同じ割合で投資することになります。
オールカントリーとS&P500を両方買う例②
例2:オールカントリーをメインにして、S&P500をサブにする場合
- オールカントリー:70%
- S&P500:30%
このようにオールカントリーをメインにして、S&P500をサブにする場合、オールカントリーにより大きなリターンを期待し、S&P500によるリスク分散の効果を狙います。
オールカントリーとS&P500を両方買う例③
例3:S&P500をメインにして、オールカントリーをサブにする場合
- S&P500:70%
- オールカントリー:30%
このようにS&P500をメインにして、オールカントリーをサブにする場合、S&P500により安定したリターンを期待し、オールカントリーによる新興国や成長市場への投資を狙います。
どのような割合にするかは自由なので、オールカントリーとS&Pのどちらを主軸にするかを検討しましょう。
世界全体の成長に期待するならオールカントリー、アメリカが世界を引っ張る構図が変わらないと思うならS&P500がいいでしょう。
TwitterでS&P500とオルカンどっちに投資してるかアンケートしてみた結果
TwitterでS&P500とオルカンのどちらに投資しているかをアンケートしてみました。
オルカン派よりもS&P500派の方が多い結果となりましたが、両方買っている人も一定数いました。
インデックス投資を始めるときにおすすめの証券会社
オールカントリーやS&P500などのインデックス投資を始める時におすすめの証券会社を紹介します。
毎月5万円以下の投資を考えているなら、クレジットカードでの投資がおすすめです。
無料のクレジットカードで1番ポイント還元率がいいのは「マネックス証券×マネックスカード」です。
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SBI証券は業界トップのシェア率を誇っており、手数料が格安という特徴があります。
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なお、以下の条件を満たすと国内株式売買手数料が無料(ゼロ革命)となります。
- インターネットコースまたは、インターネットコース(プランC)のお客さま
- 電子交付サービス申込済で当社所定の電子交付設定を行っているお客さま
また、外国株式を全部で9カ国扱っており、証券会社の中では最多となっています。
- 米国株式
- 中国株式
- 韓国株式
- ベトナム株式
- ロシア株式
- インドネシア株式
- シンガポール株式
- タイ株式
- マレーシア株式
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オールカントリーとS&P500に関するよくある質問
オールカントリーとS&P500に関するよくある質問をまとめました。
- S&P500オール・カントリーを両方買うのは?
-
全世界株式と米国株式のどちらに投資するかはよく議論が巻き起こっていますが、結論から言うと、「両方(どっちも)買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。
詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
オールカントリーとS&P500は結局どっちがいいの?両方買うべき? インデックス投資の投資先として人気のあるオールカントリーとS&P500ですが、どちらに投資したらいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、「両方買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。本記事では、オールカントリーとS&P500それぞれについて解説します。 - S&P500とオール・カントリーはどっちを買えばいいですか?
-
どちらに投資しても問題ありません。
S&P500とオール・カントリーの比較など、詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
オールカントリーとS&P500は結局どっちがいいの?両方買うべき? インデックス投資の投資先として人気のあるオールカントリーとS&P500ですが、どちらに投資したらいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、「両方買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。本記事では、オールカントリーとS&P500それぞれについて解説します。 - 全世界株式は最強ですか?
-
「オールカントリーだけに投資すればいい」「オールカントリーは最強」といった意見を見かけることがありますよね。
全世界株式は最強なのか、オールカントリーにだけ投資したらいいのかは以下の記事で解説しています。
積立投資はオールカントリーだけでいいの?最強なのは全世界株式? 「オールカントリーだけに投資すれば大丈夫かな?」と感じている人もいるでしょう。結論から言うと、インデックス投資はオールカントリーだけでも問題ありません。本記事では、オールカントリーの基本知識から、オールカントリーだけでもいい理由、Twitterで見つけたオールカントリーが最強という意見について解説します。 - オルカンをおすすめしない理由はありますか?
-
オルカンをおすすめしない理由は以下で解説しています。
全世界株式(オールカントリー)をおすすめしないと言われる6つの理由 インデックス投資をしようと考えた時に、「オールカントリー(全世界株式)」に投資したいと考えている人もいるでしょう。そんなときに気になるのが「全世界株式(オールカントリー)はおすすめしない」という意見ですよね。本記事では、なぜオールカントリーがおすすめしないと言われるのかについて解説します。 - S&P500だけを買えばいいですか?
-
S&P500だけを買えばいいかは以下の記事で解説しています。
投資信託はS&P500だけでいいの?全突っ込みしても平気? 投資信託のファンドを選ぶときに「S&P500だけに投資すれば大丈夫かな?」「S&P500に資金を全突っ込みしてもいいかな?」と感じている人もいるでしょう。本記事では、S&P500の基本知識から、S&P500だけでもいい理由、おすすめの証券会社について解説します。 - オールカントリーの買付日はいつがおすすめですか?
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まとめ:オールカントリーとS&P500はどっちでもOK!両方買ってもOK!
本記事では、オールカントリーとS&P500それぞれについて解説しました。
オールカントリーとS&P500のどちらかに投資するでも良いですし、オールカントリーとS&P500の両方に投資するという判断をしてももちろん大丈夫です。
インデックス投資に関する他の記事もぜひご覧ください。
配当利回り10%以上を目指せるエイリスキャピタルに投資するならIG証券。
配当金生活を目指すなら、IG証券で口座開設を行おう!