「楽天カードの支払いが厳しいので、あとから分割払いにしてみようかな?」「あとから分割払いにすると何かデメリットがあるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
あとから分割払いを利用することで、決済後に支払い方法を変更できます。ただし、分割回数の制限や分割手数料に注意しなければなりません。
今回は、楽天カードのあとから分割払いの概要や4つのデメリット、発生する手数料について解説します。
「今月の支払いが厳しいのであとから分割払いにしようか迷っている」「あとから分割払いにするデメリットを知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
楽天カードの分割払いはやばい?あとから分割払いとはどんなサービス?
楽天カードでは、利用金額の支払いを「あとから分割払い」に変更できるサービスを提供しています。
まずは、あとから分割払いの特徴について見ていきましょう。
翌月の引き落とし日までに自分で分割払いに変更できる
楽天カードのあとから分割払いは、一度店頭で一括払いを選んだ後でも、後日支払い回数を変更できるサービスです。
翌月の引き落とし日までに手続きをすることで、あとから分割払いを利用できます。これにより「友人とのショッピング時に一括払いを選んだものの、後から分割払いにしたくなった」「当月の支払いを一括で行うと生活費に支障が出てしまう」といった状況でも、分割払いに変更可能です。
ただし、あとから分割払いを設定すると、元の利用額に加えて手数料が発生するため注意しましょう。最終的な返済額は増えてしまうため、計画的な利用を心がけることが大切です。
店舗で申し出る分割払いとの違い
楽天カードの分割払いには、店頭で申し出る分割払いと、あとから分割払いに変更する方法があります。
店頭分割払いでは、購入時にレジで「分割払い」を希望する旨を店員に伝えることで、支払い回数をその場で選択できます。選べる回数は、2、3、5、6、10、12、15、18、20、24、30、36回までと幅広く、支払いの計画を立てやすいのが特徴です。また、分割2回払いまでは手数料がかかりません。
一方、あとから分割払いは、上述したように一括払いでの購入後に分割払いへの変更を申し出ることで、支払い回数を変更できる仕組みです。
店頭で申し出る通常の分割払いとあとから分割払いの大きな違いは、あとから分割払いの場合、2回払いには変更できず、3回以上の分割払いのみ変更手続きが可能なことです。
なお、手数料の負担については、通常の分割払いとあとから分割払いに違いはなく、両方とも利用額に加えて手数料が発生します。利用シーンに応じて、どちらの方法が適しているかを考え、慎重に利用することが選ぶことが大切です。
楽天カードであとから分割払いを利用するデメリット
楽天カードであとから分割払いを利用するデメリットとして、以下の4点が挙げられます。
- 高額な手数料がかかる
- 分割払いのクセがついてしまう
- 分割払いの回数を増やすほど金利が上がる
- 分割払い利用分のショッピング利用可能限度額が減る
それぞれについて解説します。
高額な手数料がかかる
楽天カードであとから分割払いを利用する際のデメリットとして、高額な手数料がかかることが挙げられます。
一括払いや通常の分割払いで2回払いを選択した場合は手数料が発生しないものの、それ以上の分割払いを選ぶと、年率12.25%~15.00%の手数料がかかってしまいます。
分割払いは事実上の借入になるため、カードローンやキャッシングにおける金利に相当する手数料が発生します。また、手数料は積み重なると相当な額になるため、実質の負担額が増えることに注意が必要です。
もし楽天カードの支払いに不安がある場合は、無利息期間があるカードローンなど、他の選択肢を検討すると良いかもしれません。
分割払いのクセがついてしまう
楽天カードのあとから分割払いを利用すると、分割払いのクセがついてしまうこともデメリットの一つです。あとから分割払いは手軽に利用できる反面、借金をしているという意識が薄れてしまうことがあります。限度額以内であれば何でも購入できるという安心感から、気軽に分割払いを繰り返してしまう方も多いです。
しかし、返済計画を立てずに無計画にカードを利用し続けると、後々返済に追われることになってしまいます。毎月の支払いが増えることで、最終的には返済が困難になるリスクも高まるでしょう。万が一返済が滞ると楽天カード側から返済能力に疑問を持たれ、最悪の場合、カードの利用停止や解約といった措置が取られることもあります。
分割払いを安易に利用し続けることで、徐々に借金が積み重なり、気づいたときには深刻な経済的問題を抱えてしまいかねません。クレジットカードは計画的な利用を心がけ、自身の返済能力を見直すことが大切です。
分割払いの回数を増やすほど金利が上がる
楽天カードの分割払いは、支払い回数を2回から36回まで選ぶことができ、回数を増やせば月々の支払い額を抑えられる仕組みです。しかし、分割回数を増やすほど手数料として支払う金利も上昇するため、結果的に支払い総額が増えてしまう点に注意しなければなりません。
分割払いの金利は、支払い回数が少ない場合には比較的低めに設定されていますが、回数を増やすごとに金利が上がっていきます。たとえば、12回払いと36回払いでは、同じ金額を分割した場合でも後者の方が支払う手数料がかなり高くなるため、支払いが完了するまでの負担が大きくなります。
分割払いを選ぶ際には、分割回数と手数料のバランスをしっかりと考慮し、無理のない返済計画を立てましょう。
楽天カードのあとから分割払いにかかる手数料について、詳しくは後述します。
分割払い利用分のショッピング利用可能限度額が減る
楽天カードで分割払いを利用すると、分割払いに充てられた金額分のショッピング利用可能限度額が減少するといったデメリットもあります。これは、カード会社が利用者の返済能力を考慮し、リスクを軽減するために行われる措置です。
たとえば、高額な買い物を分割払いで行うと、その分だけショッピング枠が占有されるため、他の買い物でカードを使いたい場合に利用可能枠が限られてしまいます。
さらに、支払いが遅れがちになるとカード会社から返済能力に疑問を持たれることがあり、利用可能額が減額されることもあります。
楽天カードの分割払いは便利ですが、その利用が与える影響を考慮し、計画的に利用することが大切です。
楽天カードのあとから分割払いを利用するのにかかる手数料
楽天カードのあとから分割払いを利用するのにかかる手数料は、以下の通りです。
支払い回数 | 支払(ヶ月) | 実質年率(%) | 利用代金100円当たりの分割払い手数料(円) |
3回 | 3 | 12.25 | 2.04 |
5回 | 5 | 13.50 | 3.40 |
6回 | 6 | 13.75 | 4.08 |
10回 | 10 | 14.50 | 6.80 |
12回 | 12 | 14.75 | 8.16 |
15回 | 15 | 15.00 | 10.20 |
18回 | 18 | 15.00 | 12.24 |
20回 | 20 | 15.00 | 13.60 |
24回 | 24 | 15.00 | 16.32 |
30回 | 30 | 15.00 | 20.40 |
36回 | 36 | 15.00 | 24.48 |
参照:https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/installment/
分割回数が増えるほど手数料が増えていき、15回目以降は一律で年率15.00%の分割手数料が発生します。
楽天カードであとから分割払いにしたのにできない時に考えられる原因
楽天カードのあとから分割払いができない時に考えられる原因として、以下の3つが挙げられます。
- あとから分割の申込期限を超えている
- 分割払い非対応の支払いをした
- カードの利用限度額に達している
それぞれについて解説します。
あとから分割の申込期限を超えている
あとから分割払いの申込期限を過ぎてしまうと、分割払いの変更ができなくなるため注意しましょう。当月の請求金額を分割払いに変更したい場合、支払い月の5日までに申し込む必要があります。
楽天カードでは、最長で毎月24日まで申し込みが可能ですが、その場合の分割払いは翌月から適用されます。申込期限を守らないと希望通りに支払い方法が変更できないため、事前に確認しておきましょう。
分割払い非対応の支払いをした
楽天カードでは、以下の支払いについては分割払いが利用できません。
- カードの年会費
- カード切り替え手数料
- 楽天ペイでの決済
- 楽天バーチャルプリペイドカードの購入代金
- 楽天バーチャルプリペイドカードの利用代金
- 楽天PINKカード カスタマイズサービスの月額料金
店頭での買い物はほとんど分割払いに対応していますが、楽天のサービスに関しては分割払いが適用できないケースがあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
カードの利用限度額に達している
楽天カードの利用限度額に達してしまっている場合、あとから分割払いへの変更はできません。例えば、利用限度額が50万円で、その全額をショッピングやキャッシングで使い切ってしまった場合、あとから分割払いには変更できない仕組みです。
なお、楽天カードを含むクレジットカードでは、ショッピング枠だけでなくキャッシング枠にも限度額が設定されているため、常に利用状況を把握しておくことが欠かせません。
楽天カードのあとから分割払いに関してよくある質問
最後に、楽天カードのあとから分割払いに関してよくある質問をまとめました。
楽天カードのあとから分割払いで利用できるキャンペーンは?
楽天カードでは、分割払いもしくはリボ払いを利用した会員に対し、抽選で10,000ポイントを贈呈するキャンペーンを常時開催しています。
2024年8月20日時点では、以下の期間を対象にキャンペーンが開催されているようです。
- エントリー期間:2024/6/28(金)0:00~2024/8/31(土)23:59
- カード利用期間:2024/7/1(月)0:00~2024/8/31(土)23:59
≫キャンペーンの詳細はこちら
なお、分割払いやリボ払いを利用する際は手数料が発生するため、計画的な利用を心がけましょう。
楽天カードであとから分割払いにした支払いを一括返済するには?
あとから分割払いにした支払いを一括返済したい場合、楽天カードでは「銀行振込」のみ対応しています。
一括返済を希望する場合、事前に楽天カードに連絡を入れた上で、指定の口座に振り込むことで対応してもらえます。
楽天カードのあとから分割払いについて返済のシミュレーションを見たい
こちらのサイトより、楽天カードの分割払い返済シミュレーションで毎月の支払い金額を確認できます。
利用予定金額を入力後、支払い回数を選択して「計算する」ボタンをクリックすると、シミュレーション結果が表示されます。
楽天カードの分割支払い回数を2回にしたいのにできないのはなぜ?
楽天カードでは「通常の分割払い」と「あとから分割払い」を選べますが、「あとから分割払い」を利用する場合の分割回数は、3回以上のみとなります。そのため、分割2回払いは選択できません。
もし「通常の分割払い」で分割支払い回数を2回にしたいのに変更できない場合、以下の原因が考えられます。
- 店舗が1回払いのみ対応している
- 申込期限を超えている
- 利用可能額を超えている
- 支払いを延滞している
上記に該当する場合、クレジットカード以外の支払い方法を検討しましょう。
楽天カードのあとから分割払いを利用するデメリットと手数料まとめ
今回は、楽天カードであとから分割払いにするデメリットや分割払いにした場合の手数料について解説しました。
あとから分割払いは、店頭で一括払いによる決済後でも後日支払い回数を変更できるため、便利なサービスといえます。しかし、分割回数に応じて12.25〜15.00%の手数料が発生する点に注意が必要です。
記事の内容を参考に、楽天カードのあとから分割払いを利用する方は、カードの利用状況を把握した上で計画的な利用を心がけましょう。