「共有口座」とは、複数の人が共同で所有し、管理する銀行口座のことです。
最近では夫婦で共有口座を作成している人も増えてきています。
本記事では、共有口座の基本知識から作り方、夫婦で共有口座を利用するメリット・デメリット、おすすめの銀行・アプリについて解説します。
よくある質問にも回答するので、最後まで読み進めてください。
共有口座とは?
「共有口座」とは、複数の人が共同で所有し、管理する銀行口座のことです。
共有口座は、結婚しているカップル、ビジネスパートナー、親子間などで利用されることが多いです。
共有口座の作り方
共有口座の作り方は以下の通りです。
必要な書類を準備する
共有口座を開設するために必要な書類を準備しましょう。
銀行で作成するなら本人確認書類や印鑑が必要です。
利用開始
夫婦で共有口座を利用するメリット
夫婦で共有口座を利用するメリットは以下の通りです。
- 生活費の支出が一元管理できる
- 将来のために共同で貯金ができる
- 緊急時の対応が容易になる
それぞれについて解説します。
共有口座のメリット①生活費の支出が一元管理できる
共有口座を利用すると、夫婦の生活費の支出を一元管理できるというメリットがあります。
「どちらが何にいくら使ったか」を把握したい人は共同口座を作成しましょう。
共有口座のメリット②将来のために共同で貯金ができる
共有口座は、将来のために共同で貯金ができるというメリットがあります。
家の購入費用や子供の教育費、老後の資金など、目標に向けて貯金をしたいと考えているなら、共同口座の利用がおすすめです。
共同口座を利用することで、目標金額への進捗をお互いに確認することができます。
共有口座のメリット③緊急時の対応が容易になる
共有口座を持つことで、パートナーが突然病気になったり、急な出費が必要になったりした場合にも、共同口座からお金を引き出すことができます。
緊急時のリスク対策として、共同口座を持っておくようにしましょう。
夫婦で共有口座を利用するデメリット
夫婦で共有口座を利用するデメリットは以下の通りです。
- 支出に関するプライバシーがなくなる
- お金の使い方で喧嘩になる可能性がある
- 別居・離婚した時に揉める可能性がある
それぞれについて解説します。
共有口座のデメリット①支出に関するプライバシーがなくなる
共有口座を持つことで、「どちらが何にいくら使ったか」が可視化されます。
何にお金を使っているかを把握できるというメリットがある一方で、支出に関するプライバシーがなくなるというデメリットがあります。
例えば、パートナーにサプライズでプレゼントをあげたい時やパートナーには内緒で高額な買い物をしたい時などにはデメリットとなるでしょう。
共有口座のデメリット②お金の使い方で喧嘩になる可能性がある
共同口座を持つことで、お金の使い方について喧嘩になる可能性もあります。
お金の使い方は事前に認識のすり合わせを行っておきましょう。
共有口座のデメリット③別居・離婚した時に揉める可能性がある
別居や離婚をした時に、揉める可能性があるのもデメリットのひとつです。
夫婦が共有口座を作成するときは、離婚や別居に至った場合の取り決めを事前に話し合っておきましょう。
夫婦で共有口座を利用するときにおすすめの銀行
夫婦で共有口座を利用するときにおすすめの銀行は以下の通りです。
- ゆうちょ銀行
- 三井住友銀行
- 楽天銀行
- みんなの銀行
- UI銀行
それぞれについて解説します。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は代理人カード(家族カード)を無料で作成することができます。
ATM設置台数も多いので、ゆうちょ銀行をよく利用する人はゆうちょ銀行での共同口座の作成を検討してみてください。
代理人カード | ◯ |
自動入金サービス | × |
自動送金サービス | ◯ |
引き出し手数料 | 同行ATM:時間帯により無料~110円 |
振込手数料 | 同行宛:100円~146円 他行宛:220円~880円 |
コンビニATM利用 | 可能 |
三井住友銀行
三井住友銀行では、無料で代理人キャッシュカードの作成が可能です。
代理人キャッシュカードの作成には以下が必要です。
- ご本人さま確認書類
- 届出印
- 通帳またはキャッシュカード
代理人カード | ◯ |
自動入金サービス | × |
自動送金サービス | ◯(1件110円) |
引き出し手数料 | 同行ATM:時間帯により無料~110円 コンビニATM:条件により月3回無料,それ以外1回220円 |
振込手数料 | ネットバンキング:同行宛無料 他行宛:165円~330円 |
コンビニATM利用 | 可能 |
楽天銀行
楽天銀行は1,300万口座を突破したネット銀行です。
楽天経済圏に住んでいるなら、楽天銀行で家族カードを作成しましょう。
代理人カード | ◯ |
自動入金サービス | × |
自動送金サービス | ◯ |
引き出し手数料 | 同行ATM:無料~275円 |
振込手数料 | 無料〜145円 |
コンビニATM利用 | 可能 |
みんなの銀行
みんなの銀行はスマート決済はもちろん、記録も貯蓄もすべてスマホで完結する銀行アプリです。
金利が0.1%〜0.3%と非常に高いので、お得に貯金をしたいという人におすすめです。
代理人カード | × |
自動入金サービス | × |
自動送金サービス | × |
引き出し手数料 | 無料〜110円 |
振込手数料 | 無料〜110円 |
コンビニATM利用 | 可能 |
\ 紹介コード入力で1000円もらえる /
紹介コード:EfOFQTjb
UI銀行
UI銀行はATM利用料や振り込み手数料が非常に安いデジタルバンクです。
普通預金金利が0.1%とメガバンクの100倍なので、お得に貯金をしたいという人におすすめです。
代理人カード | × |
自動入金サービス | × |
自動送金サービス | × |
ATM出金手数料 | 無料〜110円 |
振込手数料 | 無料〜86円 |
コンビニATM利用 | 可能 |
夫婦で共有口座を利用するときにおすすめのアプリ
夫婦で共有口座を利用するときにおすすめのアプリを3つ紹介します。
- B/43(ビーヨンサン)
- oshidori(おしどり)
- ファミリーバンク
B/43(ビーヨンサン)
『B/43ペアカード』は、二人で一緒に支出を管理できる新しいカードサービスです。
B/43ペアカードに資金を入れて、カードで支払うだけで二人の支出が一目で確認できます。
また、毎月の予算を設定することで、各カテゴリーについて残りどのくらい使えるかを把握することも可能です。
oshidOri(おしどり)
oshidOri(おしどり)は夫婦・同棲カップル向けの家計簿共有アプリです。
夫婦のシェアもプライベートも、アプリひとつでできる家計簿共有アプリなので、自分のお金は自分専用ページで管理することができます。
共有する支出と共有しない支出を選びたい人におすすめのアプリです。
\ 夫婦・同棲カップル向け家計簿共有アプリ /
ファミリーバンク
ファミリーバンクは夫婦それぞれの口座を1つの口座にまとめ、収入や家賃の支払いなど夫婦生活の収支を可視化するサービスです。
夫婦それぞれの口座から家族口座へ自動振込の設定をすることができるので、毎月の共同口座への入金を自動化したい人におすすめです。
また、ファミリーバンクの家族カードはApple Payへの登録も可能です。
共同口座でお金を管理するときのコツ
共同口座でお金を管理するときのコツは以下の通りです。
- 明確なルールを作る
- 大きい出費などは事前に共有する
- プライベートの口座も作成する
それぞれについて解説します。
①明確なルールを作る
共有口座を適切に管理するためには、明確なルールを作成しましょう。
どのような支出を共有口座から行うのか、どれくらいの金額を入金するのか、毎月何日に入金するのかなど、具体的なルールを事前に作成しておくことで、口座の管理で揉めることがなくなります。
また、ルールは作成して終わりではなく、生活状況や収入状況の変化に応じて柔軟に見直すことも大切です。
②大きい出費などは事前に共有する
大きな出費がある時には、パートナーと事前に共有しましょう。
事前に共有しないでおくと、支出に関して揉める原因となります。
お金に関しての喧嘩をしないためにも、報連相を徹底するようにしてください。
③プライベートの口座も作成する
共有口座は便利ですが、それぞれのプライベートの口座も持つようにしてください。
プライベートの口座があることで、自分の趣味や娯楽を自由に楽しむことができます。
夫婦で共有口座を利用するときのよくある質問
夫婦で共有口座を利用するときのよくある質問に回答します。
- 夫婦で共有口座を利用するときの名義はどっちになる?
-
共同名義で口座を開設することはできないので、どちらかの名義にする必要があります。
口座の名義者はお金の所有者と見なされるので、夫婦で話し合ってどちらの名義にするか決めてください。
- 夫婦で共有口座を利用するときはいくらずつ入金したらいい?
-
それぞれの収入の50%を入金している夫婦が多いです。
夫の収入が40万円、妻の収入が20万円なら、夫20万円、妻10万円の入金です。
夫婦の共有口座の作り方とおすすめの銀行・アプリまとめ
本記事では、共有口座の基本知識から夫婦で共有口座を利用するメリット・デメリット、おすすめの銀行・アプリについて解説しました。
夫婦で共同口座を作るメリットは以下の通りです。
- 生活費の支出が一元管理できる
- 将来のために共同で貯金ができる
- 緊急時の対応が容易になる
支出の一元管理をしたいと考えているなら、共同口座を作ってみてくださいね。