楽天証券で投資を始めようと思った時に気になるのが「楽天証券はやめたほうがいい」という声ですよね。
楽天証券はわかりやすいUIで、投資初心者から専業投資家まで幅広い層に人気のある証券会社です。
一方で、IPO投資を積極的にやりたいと考えている人やポイントでお得に投資したいと考えている人からは不満の声も上がっています。
本記事では、楽天証券のメリット・デメリット、楽天証券の利用がおすすめな人・おすすめできない人について解説します。
やめたほうがいい?楽天証券のデメリット
まずは楽天証券のデメリットについて解説します。
- ポイント還元率の改悪が続いている
- ポイント制度が頻繁に変わる
- ポイント投資に期間限定ポイントが使えない
- 実店舗がないので対面サポートは受けられない
- IPOが弱めで当選しにくい
- 取り扱っている外国株のエリアに制限がある
楽天証券をやめたほうがいいデメリット①ポイント還元率の改悪が続いている
楽天証券ではポイント還元率の改悪が続いています。
楽天証券の投資信託積立サービスは、以前は積立金額の1.0%がポイントとして還元されていましたが、2022年9月の買付分から、特定の投資信託に対するポイント還元率が改悪されました。
年率0.4%(税込)未満の代行手数料を持つ投資信託では、ポイント還元率が現在0.5%~1.0%に引き下げられているので、ポイント目的で投資していた人にとってはデメリットだと言えるでしょう。
ポイント還元率が0.5%のファンドの例
- eMAXISSlim全世界株式(除く日本)
- eMAXISSlim全世界株式(3地域均等型)
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
投資家から人気のあるeMAXISSlimシリーズは改悪の対象となっています。
楽天証券をやめたほうがいいデメリット②ポイント制度が頻繁に変わる
楽天証券のポイント制度は頻繁に変わります。
制度が変わるたびに新しいルールを確認しなければいけないので、手間と時間がかかります。
また、ポイントを最大限利用するための計画も適宜変更しないといけないことはデメリットだと言えるでしょう。
楽天証券をやめたほうがいいデメリット③ポイント投資に期間限定ポイントが使えない
楽天証券のポイント投資では、期間限定ポイントを利用することができません。
楽天市場のお買い物で獲得した期間限定ポイントをポイント投資できないのはデメリットだと言えるでしょう。
楽天証券をやめたほうがいいデメリット④実店舗がないので対面サポートは受けられない
楽天証券は実店舗を持っていないので、対面でのサポートも受けられません。
投資方針などを相談したい人にとっては不便だと感じることもあるでしょう。投資方針を誰かに相談したいという場合には「マネプロ」を利用してみてください。
楽天証券をやめたほうがいいデメリット⑤IPOが弱めで当選しにくい
楽天証券はIPOが弱めでなかなか当選しないということもデメリットのひとつです。
IPO投資を積極的にやっていきたいと考えている人は、別の証券会社で口座開設をしてみてくださいね。
楽天証券をやめたほうがいいデメリット⑥取り扱っている外国株のエリアに制限がある
楽天証券が取り扱っている外国株の地域は以下のとおりです。
- 米国
- 中国
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
- インドネシア
欧州株や韓国株などには投資できないので、そのような地域の外国株を購入したい場合には別の証券会社で口座開設しましょう。
やめたほうがいいとは言わせない!楽天証券のメリット
楽天証券のメリットは以下の通りです。
- 国内株取引手数料が無料
- 投資信託の取り扱い数が多い
- 楽天ポイントで投資ができる
- トレーディングツールを無料で利用できる
- 楽天銀行と口座連携すると金利が通常の100倍になる
- 日経新聞の記事を無料で閲覧できる
- 楽天koboで投資本を無料で読める
- FX・CFDでMT4を利用できる
- ロボアドバイザー(楽ラップ)を利用できる
それぞれについて解説します。
楽天証券のメリット①国内株取引手数料が無料
楽天証券の大きなメリットの一つは、国内株取引手数料が無料である点です。
楽天証券は手数料が無料なので、コストを気にすることなく取引できます。
特に少額の取引だと手数料負けしてしまうケースもあるので、少額から投資を始めたいと考えている人にとってはメリットになります。
楽天証券のメリット②投資信託の取り扱い数が多い
楽天証券は、取り扱っている投資信託の種類が非常に多いという特徴があります。
好きな投資信託を選ぶことができるので、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、最適な選択をすることができます。
投資初心者であれば、オールカントリーやS&P500への投資がおすすめです。
楽天証券のメリット③楽天ポイントで投資ができる
楽天証券では、楽天ポイントを使って投資を行うことができます。
楽天市場でのお買い物や楽天カードで貯まったポイントと投資に回すことができるので、リスクを抑えて投資をしたいと考えている人には楽天証券での口座開設がおすすめです。
楽天証券のメリット④トレーディングツールを無料で利用できる
楽天証券では、高性能なトレーディングツールを無料で利用することができます。
スマートフォン用アプリやタブレット用アプリもあるので、パソコンを持っていない人でも利用可能です。
トレーディングツールを利用することで、投資の効率を上げることができます。無料で利用することができるので、気軽に利用してみてください。
楽天証券のメリット⑤楽天銀行と口座連携すると金利が通常の100倍になる
楽天銀行と楽天証券の口座を連携することで、楽天銀行の普通預金金利が通常の100倍になるというメリットがあります。
貯蓄と投資を両方頑張っていきたいと考えているユーザーにとっては魅力的だと言えるでしょう。
楽天証券のメリット⑥日経新聞の記事を無料で閲覧できる
楽天証券のユーザーは、日経新聞の記事「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で閲覧することができます。
日経新聞は経済や市場の情報をタイムリーに発信しています。
日経新聞の朝刊と夕刊を読むことができるので、普段ニュースを読まない人にこそ楽天証券はおすすめです。
楽天証券のメリット⑦楽天koboで投資本を無料で読める
楽天証券を利用していると、楽天koboの投資に関する書籍も無料で読むことができます。
投資の知識やスキルを高めるためには、常に学び続けることが大切です。
この特典を利用して、投資に関する知識を体系的に身につけましょう。
楽天証券のメリット⑧FX・CFDでMT4を利用できる
楽天証券のFXやCFD取引では、人気の高いトレーディングプラットフォームであるMT4を利用できます。
MT4は高度なチャート分析機能や自動取引(EA)のサポートなどの機能があり、多くのトレーダーから支持されています。
FXやCFD取引をMT4でやりたいと考えている人は楽天証券で口座開設してみてくださいね。
楽天証券のメリット⑨ロボアドバイザー(楽ラップ)を利用できる
楽天証券のロボアドバイザーサービス「楽ラップ」を利用することができるのも、大きな利点です。
楽ラップは、ユーザーの投資目的やリスク許容度に基づいて、最適な資産配分を提案し、自動で運用を行ってくれます。
投資知識が少ない初心者でも専門家と同様の資産運用が可能となるので、投資初心者に特におすすめです。
楽天証券の口座開設の流れ
楽天証券の口座開設の流れは以下の通りです。
- 口座開設の申し込み
- 本人確認書類の提出
- 本人情報の登録
- ログイン・初期設定
- 取引開始
それぞれについて詳しく解説します。
口座開設の申し込み
まずは楽天証券のHPから口座開設を申し込みましょう。
本人確認書類の提出
楽天証券で利用できる本人確認書類は以下のとおりです。
- 運転免許証
- 住民票の写し・印鑑証明書
- 個人番号カード(表面のみ)
- 各種健康保険証
- パスポート
- 在留カード・特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
本人情報の登録
本人確認書類の提出したら、本人情報の登録を行いましょう。
ログイン・初期設定
登録が完了するとログインIDが届くので、そのIDを元にログインしてください。
取引開始
ログインできたら取引を開始することができます。
投資資金を入金してから、取引を始めてみてくださいね。
楽天証券がおすすめな人
楽天証券がおすすめな人は以下の通りです。
- 少額から投資を始めたい人
- 楽天経済圏を活用している人
- 楽天銀行をメインバンクにしている人
- 操作しやすいわかりやすいUIがいい人
それぞれについて解説します。
楽天証券がおすすめな人①少額から投資を始めたい人
楽天証券は、少額から投資を始めたい人に特におすすめです。
国内株の取引手数料が無料で、楽天ポイントを投資資金として利用できるので、投資初心者でも安心して投資することができます。
また、楽天証券では投資信託の積立投資も手軽に始められるため、長期的な資産形成を目指す人にもおすすめです。
楽天証券がおすすめな人②楽天経済圏を活用している人
楽天経済圏内でのサービス(楽天市場、楽天カード、楽天モバイルなど)を積極的に利用している人には、楽天証券がおすすめです。
楽天証券では楽天ポイントを投資に活用できるため、日常生活で自然と貯まるポイントを有効に使って資産形成が可能になります。
また、楽天銀行との口座連携による金利優遇や、楽天経済圏内でのさまざまな特典を享受できる点も大きな魅力です。楽天の各サービスを通じて、より多くのメリットを享受したい人には最適な選択肢と言えます。
楽天証券がおすすめな人③楽天銀行をメインバンクにしている人
楽天銀行をメインバンクとして利用している人には、楽天証券が特におすすめです。
楽天銀行と楽天証券の口座を連携することで、普通預金金利が通常の100倍になるなどの金利優遇を受けられます。このような特典は、日々の資金管理と投資活動をより有利に進めたい人にとって大きなメリットです。
また、資金移動の手間が省ける点や、楽天経済圏内でのサービス連携による便利さも、楽天銀行を利用している人にとっては魅力的です。
楽天証券がおすすめな人④操作しやすいわかりやすいUIがいい人
操作がしやすく、直感的に理解できるユーザーインターフェース(UI)を好む人にも、楽天証券はおすすめです。
楽天証券のトレーディングツールやアプリは、投資初心者から経験豊富なトレーダーまで幅広い層から使いやすいと評判です。
取引にストレスを感じたくない人は、楽天証券で口座開設を行いましょう。
楽天証券をおすすめしない人・やめた方がいい人
楽天証券をおすすめしない人・やめた方がいい人は以下の通りです。
- 楽天経済圏に住んでいない人
- IPO投資がしたい人
- BDC銘柄に投資したい人
それぞれについて解説します。
楽天証券はやめた方がいい人①楽天経済圏に住んでいない人
楽天経済圏に住んでいない人は、楽天証券以外の証券会社の方がおすすめです。
楽天証券のメリットは、楽天ポイントを投資に活用できる点や、楽天銀行との連携による金利優遇など、楽天グループの各種サービスとのシナジーにあります。
楽天経済圏のサービスを利用していない場合には、楽天証券でメリットを感じにくいと言えるでしょう。
楽天証券はやめた方がいい人②IPO投資がしたい人
IPO(新規公開株)投資を積極的に行いたい人も、楽天証券はお勧めできません。
IPOの取り扱いはありますが、当選率は低くなっています。そのため、IPO投資をメインで行いたい人は別の証券会社で口座開設を行いましょう。
楽天証券はやめた方がいい人③BDC銘柄に投資したい人
BDC(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)銘柄に投資したい人は楽天証券以外で口座開設を行いましょう。
BDC銘柄は配当を高めるために特殊な法人の形をとる銘柄で、配当利回り10%を目指すことができます。
できるだけ高利回りな銘柄に投資して配当金をたくさんもらいたいという人は、IG証券で口座開設してみてください。
楽天証券と一緒に利用したいサービス
楽天証券を利用しているなら、以下のサービスも一緒に利用しましょう。
- 楽天カード
- 楽天市場
- 楽天ウォレット
- 楽天銀行
それぞれについて解説します。
楽天カード
「楽天カード」と楽天銀行の併用でお得にポイントを貯めることができます。
年間36万円以下なら通常の楽天カード、年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
すでに楽天カードを持っていて、2枚目のカードを持っていない人は以下の記事もご覧ください。
年間36万円以下なら通常の楽天カードがオススメ
年間の利用金額が36万円以下なら、通常の楽天カードがオススメです。
毎月のクレジットカード利用額が3万円以下なら、通常の楽天カードを利用しましょう。
楽天カードと楽天プレミアムカードの獲得ポイントの比較表は以下の通りです。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメ
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
誕生月などポイントをたくさんもらえるキャンペーンを駆使しない場合には、年間55.2万円の利用が必要となります。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
楽天市場
「楽天市場」は楽天市場を利用することができる。
アプリ経由で買い物をするだけでポイントが+0.5倍になるため、忘れにずダウンロードしておきましょう。
楽天ウォレット
楽天ウォレットとは、楽天グループ傘下の楽天ウォレット株式会社が運営する仮想通貨取引所のことです。
名称 | 楽天ウォレット |
サービス概要 | 現物取引(販売所形式) 証拠金取引(最大レバレッジ2倍) |
取扱銘柄 | 現物取引: ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 証拠金取引:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル |
最小取引単位 | 現物取引:買い:100円、売り:0.0001BTC 他 証拠金取引:0.01BTC 他 |
取引手数料 | 無料 ※別途スプレッドがかかります。 |
詳細 | 公式サイト |
2023年6月現在、楽天ウォレットでは以下の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン (Bitcoin:BTC)【現物取引、証拠金取引】
- イーサリアム(Ethereum:ETH)【現物取引、証拠金取引】
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)【現物取引、証拠金取引】
- ライトコイン(Litecoin:LTC)【証拠金取引】
- エックス・アール・ピー(XRP)(Ripple:XRP)【証拠金取引】
- カルダノ(ADA)【証拠金取引】
- ポルカドット(DOT)【証拠金取引】
- ステラルーメン(XLM)【証拠金取引】
- テゾス(XTZ)【証拠金取引】
楽天ポイントで仮想通貨取引をすることができるので、仮想通貨に興味がある人はぜひ口座開設を行ってみてくださいね。
楽天銀行
楽天銀行は1,300万口座を突破したネット銀行です。
残高照会や取引の明細詳細も、パソコン・スマホから確認できます。
楽天経済圏を利用している人は、楽天銀行で口座開設するとポイントを貯めやすくなります。
そのため、楽天経済圏の人にとっては楽天銀行は必須だと言えます。
楽天証券に関するよくある質問
楽天証券は潰れる可能性がある?
楽天証券が潰れる可能性は極めて低いです。
なお、破綻した場合でも、所有している有価証券や金銭は確実に返還されます。
楽天証券が潰れたらNISAはどうなる?
楽天証券が万が一潰れた場合でも、NISA口座に含まれる資産は返還されます。
楽天証券は赤字なの?
楽天証券は赤字ではありません。
定期的に公表される楽天グループの決算報告によると、楽天証券は利益が出ています。
赤字なのは楽天モバイル事業です。
楽天証券とSBI証券の比較が見たい。どっちがおすすめ?
クレジットカード積立の還元率を重視するならSBI証券がおすすめです。
一方、サイトの使いやすさを重視するなら楽天証券がおすすめです。
楽天証券はやめたほうがいいと言われる理由まとめ
本記事では、楽天証券のメリット・デメリット、楽天証券の利用がおすすめな人・おすすめできない人について解説しました。
メリットとデメリットを把握して、楽天証券で口座開設するか判断してくださいね。