老後の生活資金の準備として人気のある(イデコ・個人型確定拠出年金)は節税をしながら資産形成を行うことができます。
iDeCoでは「スイッチング」をおこなうことで、運用商品を乗り換えることができます。
「大きな損失が出ているのでスイッチングしたい」「スイッチングしたほうが利益が大きくなるの?」といった疑問を感じている人もいるでしょう。
本記事ではスイッチングの基本知識から、しないほうがいいと言われる理由などを解説します。
iDeCoのスイッチングとは投資先を変更すること
iDeCoのスイッチングとは、iDeCoで運用している投資信託や金融商品のうち、別の商品に変更することを指します。
iDeCoで運用する商品は、元本割れのない定期預金や保険などの元本保証型商品と、元本割れの可能性があるものの運用がうまくいけば元本確保型より収益を得られる投資信託の商品の2種類があります。
最初は元本割れしないように元本保証型商品を選択したものの、投資に慣れてきたので投資信託に切り替えたいといった時にスイッチングを利用します。
スイッチングは、利用している金融機関のウェブサイトやコールセンターで簡単に行えますが、「どの商品に切り替えたらいいですか?」「今スイッチングするべきですか?」といった質問はできません。
投資は自分の判断で行うものなので、スイッチングする際も自分で考えて実行する必要があります。
スイッチングのメリット
スイッチングのメリットは以下の通りです。
- リスク分散ができる
- 運用成績の向上を図れる
- 投資方針を変更できる
それぞれ解説します。
メリット①リスク分散ができる
iDeCoでは、複数の投資商品に分散投資することができます。
現在の投資商品がリスクの高い状況になった場合に、スイッチングをすることでリスクの低い商品に移行することができ、リスク分散効果を期待することができます。
メリット②運用成績の向上を図れる
現在の投資商品の運用成績が良くない場合に、運用成績の良い商品に移行することができます。
運用成績が向上することで、将来的な資産形成につながる可能性があります。
メリット③投資方針を変更できる
ライフスタイルや投資目的が変化した場合に、投資商品を変更することができます。
例えば、年齢が上がるにつれて、リスクを取りたくないという場合には、リスクの低い商品に移行することができます。
スイッチングのデメリット
スイッチングのデメリットとしては次のようなものがあります。
- 手数料がかかる場合がある
- タイミングが難しく、成功するとは限らない
それぞれについて解説します。
デメリット①手数料がかかる場合がある
iDeCoでのスイッチングの手続き自体は基本的には無料です。
しかし、スイッチングの場合には、運用商品を売却・解約が伴うため、運用商品によっては、信託財産留保額や解約控除額といった手数料がかかる場合があります。
デメリット②タイミングが難しく、成功するとは限らない
投資商品の価格や市況の変動によっては、スイッチングのタイミングが適切ではない場合があります。
スイッチングが成功するかどうかは運に左右されることがあるとも言われています。
まとめ:スイッチングするならよく考えて実行しよう
スイッチングは、うまく利用すれば運用効率を高めることができます。
スイッチングのメリットとデメリットは以下の通りです。
- リスク分散ができる
- 運用成績の向上を図れる
- 投資方針を変更できる
- 手数料がかかる場合がある
- タイミングが難しく、成功するとは限らない
自分の判断でやったほうがいいと感じれば、スイッチングを実行してみてくださいね。