「SBI証券の口座は三井住友カード経由で作ったほうがお得」という情報を耳にして、仲介口座を作るべきか迷っている方も多いでしょう。
その一方で「口座開設するとき、何かデメリットがあるのでは?」と疑問を感じている方も少なくありません。
今回は、SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリットやデメリット、口座の作成方法などを解説します。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作ると何が変わる?
SBI証券口座を開設する際、三井住友カードを経由すると、新たに三井住友カードの仲介口座が開設されます。この仲介口座は、SBI証券とユーザーの間に立つ口座となり、独自のポイント還元や特典が提供されることが特徴です。
これにより、ユーザーは通常よりもお得に取引を行える利点が生まれます。
しかし、仲介企業を介することにはデメリットも存在するため、注意が必要です。例として、ポイントの貯まり方が制限され、特典が一部限定される可能性があります。デメリットを理解した上でよく検討し、自身の取引スタイルやニーズに合った選択をすることが欠かせません。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るデメリット
SBI証券口座を三井住友カード経由で作る主なデメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- Vポイントしか貯められない
- 三井住友カードに個人情報が残る
- ポイント投資の選択肢が限定される
それぞれの項目を解説します。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るデメリット①Vポイントしか貯められない
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する際の1つ目のデメリットは、Vポイントしか貯められないことです。三井住友カードを介した場合、Pontaポイントやdポイント、JALポイントなど他のポイントサービスは利用できません。
Vポイントは、通常のクレジットカードと比べると、ポイント還元率は0.5%とやや低いものの、特典や優良店舗での高還元率を活かして効果的に貯めやすいことが特徴です。Vポイントは1ポイント=1円として、ネットショッピングやコンビニでの支払い、景品交換などに利用できます。
日常的にVポイントを使う機会が多い方は、デメリットの影響を大きく受けずに済むでしょう。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るデメリット②三井住友カードに個人情報が残る
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する際の2つ目のデメリットは、三井住友カード側に個人情報が残ることです。
仲介口座を経由すると、氏名や住所、生年月日、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が三井住友カードに取得され、投資商品や金融サービスに関する営業や勧誘を受ける可能性があります。
個人情報の取り扱いに懸念がある場合や不要な勧誘を受けたくない場合は、通常のSBI証券口座を開設すべきといえます。通常口座の開設では、余計な営業コンタクトを避けつつ、安全かつスムーズな取引が可能です。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るデメリット③ポイント投資の選択肢が限定される
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する3つ目のデメリットは、ポイント投資の選択肢が限定されることです。
ポイント投資とは、ポイントを使用して投資信託や国内株式などの金融商品を購入できるサービスのことです。
通常口座では、ポイントを活用して投資信託や国内株式に投資できますが、三井住友カード経由の仲介口座では投資信託にのみ投資できます。投資対象が限られるため、ポイントを有効活用したいユーザーにとってはデメリットといえます。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリット
一方、SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリットには以下の3つがあります。
- キャンペーンによるポイントがもらえる可能性がある
- 貯まったVポイントを使って投資信託を購入できる
- 対象のコンビニや飲食店の利用時にVポイントが貯まる
それぞれのメリットを確認しましょう。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリット①キャンペーンによるポイントがもらえる可能性がある
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する際の1つ目のメリットは、三井住友カードのキャンペーンによりポイントがもらえることです。
現在、2024年1月1日〜4月21日の間に新規入会&利用で、最大18,000円相当のVポイントを受け取れるキャンペーンが開催されています。ポイントは利用金額の10.0%で計算され、毎月のカード利用金額に応じて付与されます。
キャンペーン期間中に新規入会して利用条件を満たすことで、Vポイントを効果的に獲得できるでしょう。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリット②貯まったVポイントを使って投資信託を購入できる
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する2つ目のメリットは、貯まったVポイントを使って投資信託を購入できることです。
通常の買い物やクレジットカード利用で得たポイントを投資信託の購入に活用できるため、現金を使うことなく資産運用を始められます。
ポイント投資は、100円から投資信託に参加できる手軽さが特徴で、使わないポイントを有効に活かしたい方におすすめです。
SBI証券口座を三井住友カード経由で作るメリット③対象のコンビニや飲食店の利用時にVポイントが貯まる
SBI証券口座を三井住友カード経由で開設する3つ目のメリットは、対象のコンビニや飲食店の利用時に最大+2.0%のVポイントが貯まることです。
以下の条件をクリアすると、対象のコンビニや飲食店でのカード利用額にボーナスポイントが付与されます。
条件 | 特典 |
当月の投資信託の買付が1回以上 | 対象のコンビニ・飲食店での当月カード利用に対し、0.5%のポイント付与 |
当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上 | 対象のコンビニ・飲食店での当月カード利用に対し、0.5%のポイント付与 |
当月末のNISA/つみたてNISA口座の保有資産評価額が30万円以上 | 対象のコンビニ・飲食店での当月カード利用に対し、1.0%のポイント付与 |
対象のコンビニ・飲食店は以下の通りです。
対象のコンビニ・飲食店
- セイコーマート
- セブンイレブン
- ポプラ
- ミニストップ
- ローソン
- マクドナルド
- モスバーバー
- サイゼリヤ
- ガスト
- バーミヤン
- しゃぶ葉
- ジョナサン
- 夢庵
- その他すかいらーくグループ飲食店
- すき家
- はま寿司
- ココス
- ドトールコーヒーショップ
- エクセシオールカフェ
- かっぱ寿司
一部ポイント加算の対象外となる店舗もあるため、事前に対象店舗を確認しておくと良いでしょう。
SBI証券を三井住友カード経由で口座開設するやり方
SBI証券を三井住友カード経由で口座開設する場合、まずは三井住友カードのサイトから「三井住友カードつみたて投資」へアクセスします。
ページ中部にある「SBI証券口座を開設する」をクリックします。
次のページで「入力画面へ進む」をクリックし、画面の案内に沿って必要事項を入力していくと、口座開設手続きは完了です。
SBI証券で三井住友カード仲介口座から通常口座へ変更する方法
これを見ている方の中には、「SBI証券で三井住友カード仲介口座を作ったが、通常口座へ変更したい」という方がいるかもしれません。
その場合、カスタマーセンターへ電話することで変更手続きが行えます。
【カスタマーセンターの情報】
- 電話番号:0120-104-214(トーシ・ニイーヨ)
- 携帯電話:0570-550-104(ゴーゴートーシ)
- 営業時間:8:00~17:00(年末年始・土・日・祝日を除く)
SBI証券を三井住友カード経由で口座開設する際によくある質問
ここでは、SBI証券を三井住友カード経由で口座開設するときによくある質問をまとめました。
口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
SBI証券はすでに口座があり、三井住友カードでつみたて投資したい場合は?
既にSBI証券口座を持つ場合でも、三井住友カードのクレジットカードの登録により、つみたて投資を開始できます。
ただし、家族カードや銀聯カードのほか、ビジネスカード、コーポレートカード、クレジット機能を持たないOliveフレキシブルペイ、デビットカード、プリペイドカード、ETC、iDなどは対象外となるため、注意が必要です。
クレジットカードの登録手順は以下の通りです。
- SBI証券お客さまサイトへログイン
- メニューから「取引→投資信託→投信(積立買付)→クレジットカード」を選択
- 三井住友カードを登録
SBI証券におけるVポイントサービスの確認方法は?
SBI証券のVポイントサービスに登録できているかを確認するには、お客さまサイトのメニューより「口座管理→お客さま情報 設定・変更→ポイント・外部ID連携→ポイントサービス詳細はこちら」を選択します。
ポイントサービスの画面に「Vポイント登録済み」と表示されていれば、登録完了です。
もし「Vポイント未登録」の表示がある場合、「メインポイント設定」をクリックして認証手続きを行いましょう。
SBI証券は楽天カード払いに対応している?
SBI証券で投信積立を行う場合、楽天カードでの決済には対応していません。
楽天カードを使った積立投資を行いたいのであれば、楽天証券を使った投資信託がおすすめです。
三井住友以外にSBI証券で積立できるクレジットカードは?
SBI証券でのクレジットカード積立に対応しているのは、以下のクレジットカード会社です。
- 三井住友カード
- タカシマヤカード
- TOKYU CARD
- UCSカード
- 大丸松坂屋カード
- オリコカード
なかでも三井住友カードはポイント付与率が高く、SBI証券を通した積立投資の支払い方法に適しているといえます。
SBI証券のつみたてNISAの支払いに三井住友カードを使える?
SBI証券が提供するNISAの支払いには、三井住友カードを使用可能です。
積立額に応じたVポイントを貯められるため、お得に資産運用を始めたい方にも向いているでしょう。
SBI証券の口座を三井住友カード経由で作るメリット・デメリットまとめ
今回は、SBI証券の口座を三井住友カード経由で作るメリットやデメリット、作成方法などについて解説しました。
貯められるポイントがVポイントに限られる、三井住友カードに情報が残るなどのデメリットがある一方、キャンペーンやポイント制度を上手く活用することで、お得に運用できるのが特徴です。
三井住友カードを経由するメリット・デメリットの両面を理解した上で、ご自身の投資計画に合った資産運用が可能かを検討しましょう。