SBI証券では、投信積立をクレジットカードで決済できるサービスを行っておりクレカ積立を利用すればポイントがたまる、自動で積立ができるなどのメリットがあります。
また、SBI証券のクレカ積立を検討しているがどのクレジットカードを使うか悩んでいる、といった方もいるでしょう。
本記事では、「クレジットカード積立におすすめのカードが知りたい」「三井住友カード以外に積立できるカードが知りたい」という人に向けてSBI証券でクレカ積立をする際、利用するおすすめのクレジットカードを7種類紹介します。
また、クレカ積立の概要やメリット、注意点なども紹介するので参考にしてください。
SBI証券のクレジットカード積立の概要とメリット
SBI証券では、投資信託の積立をクレジットカードで決済できる「クレカ積立」が選択できます。
クレカ積立てを選択すると、自動で積立が始まるので引き落とし前に口座に現金を入金する手間が省くことができ、クレジットカード利用時につくポイントもたまるので、現金を口座に直接入金するよりお得です。
SBI証券の場合、クレジットカード積立でNISAも利用できます。2024年1月より新NISAが始まり、保有限度額が上がって非課税期間が無期限になりました。NISAは少額からでも積立が可能なので、クレカ積立を利用すれば貯金をする感覚で投資ができます。資産形成にも役立つでしょう。
SBI証券のクレカ積立に一押しは三井住友カード
SBI証券のクレカ積立は、さまざまなクレジットカードに対応しています。ここでは、その中でも特におすすめのクレジットカードは三井住友カードです。三井住友カードは通常のクレジットカードが3種類と、oliveフレキシブルペイが3種類あります。ここでは、三井住友カードでクレカ積み立てするメリットやカードごとの特徴を紹介します。
年会費が無料のカードもあるので、投資用のカードとして1枚新しく作るのもおすすめです。カード選びの参考にもしてください。
三井住友カードはポイント還元率が高い
SBI証券は、三井住友カードの利用を推奨しています。他のカードに比べてポイント還元率が高く、最大5%のポイント還元を受けられます。
また、投資信託の残高に応じてポイントが以下のような割合で毎月継続してもらえるのもメリットです。
月間保有金額 | 1000万円未満 | 1000万円以上 |
通常銘柄 | 0.1% | 0.2% |
SBIプレミアムセレクト銘柄 | 0.15% | 0.25% |
その他指定銘柄 | ファンド毎に当社が指定した付与率 |
例えば、月に1万円ずつ積立すれば5年間で3万ポイントがもらえます。月1万円ずつメガバンクに定期預金に積み立てても年25円前後しか利子がつきません。クレカ積立てを利用すれば。1年で約6000ポイントの利子がつくので、定期預金よりもお得です。
三井住友カードには、一般カード・ゴールドカード・プラチナカードの3種類があります。
3種類のカードの特徴や違い、ポイント還元率は以下の表のとおりです。
カードの種類 | 年会費 | クレカ積立のポイント還元率 |
三井住友カード(NL) | 無料 | 0.5% |
三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円 ※年間100万円以上のカード使用で無料 | 1% |
プラチナプリファード | 33,000円 | 5% |
次に、ノーマルカード・ゴールドカード・プラチナカードの違いを紹介していきます。
三井住友カード(NL)
ノーマルカードはクレカ積立のポイント還元率は低いものの、審査基準が最も緩く定期的な収入があれば20代でも作れやすいカードです。
クレカ積立を始めたいがカードをまだ持っていないといった場合は、ノーマルカードの利用が適しています。毎月5万円を積立した場合、250円分のポイントがつきます。
三井住友カードゴールド(NL)
ゴールドカードは年会費がかかりますが、年間100万円以上カードを使用すれば年会費が無料となります。キャッシュレス化が進んでいる現在、公共料金から日々の買物までクレジットカードを利用する方は多いでしょう。
1年間100万円をカードで使うならば、1ヶ月約9万円です。積立に5万円、日々の買物や公共料金の支払いに4万円使えば達成できます。
ゴールドカードで1ヶ月5万円積立した場合、毎月500円分のポイントがつきます。
プラチナプリファード
プラチナカードは、ショッピング保険や海外旅行保険などの保証が手厚いカードです。年会費はかかりますが、年間100万円の利用ごとに継続特典として10,000ポイントプレゼントなど、高還元率が魅力です。
ゴールドカード以上持っていると、国内の主要空港や海外の一部の空港でラウンジが無料で使用できます。空港を多く利用する方などは、年会費を払ってもプラチナカードを持つメリットは大きいでしょう。
oliveフレキシブルペイと三井住友カードの違い
三井住友ビザカードとよく似たカードにoliveフルキシブルペイがあります。oliveとは、三井住友フィナンシャルグループが提供するモバイル総合金融サービスです。口座を作ると、クレジット・デビット・ポイント払いを1枚のカードで行えるoliveフルキシブルペイが発行されます。oliveに口座を作ればSBI証券の口座も一括で管理できます。全ての口座管理を一元化できるのでカードを何枚も持ちたくない、口座の管理をできるだけ簡単にしたい方に適しています。
oliveフレキシブルペイも、通常の三井住友カード同様のポイント還元率でカード積立ができ、三井住友カードとoliveフレキシブルペイの併用も可能です。
oliveフレキシブルペイは、通常の三井住友カードにはない外貨取引、住宅ローンの利用、SMBCモビットの利用なので、ポイント還元率がアップする特典があります。そのため、これから住宅ローンを組みたい方や外貨取引を仕事などで行っている方は、oliveフレキシブルペイのほうが、ポイントが溜めやすいかもしれません。
その一方で、oliveフレキシブルペイは三井住友銀行の口座のみでしか支払いができないので注意が必要です。さらに、家族カードを作れない、発行できるカードはVISAのみともなっています。
三井住友カードとoliveフレキシブルペイの違いをまとめると以下の表のようになります。
支払い方法 | 支払い口座 | カードの種類 | 家族カード | |
三井住友カード | クレジット払いのみ | 金融機関を自由に選べる | VISA/Mastercard | 作れる |
oliveフレキシブルペイ | クレジット払い/デビット払い/ポイント払い | 三井住友銀行銀行のみ | VISA | 作れない |
すべての口座を1つにまとめて管理を楽にしたい場合は、oliveフレキシブルペイ、自由度の高いカードを持ちたい場合は三井住友カードが適しています。クレカ積立のポイントの還元率や年会費はどちらのカードも同じです。
三井住友カード以外におすすめのクレジットカード4選
ここでは、三井住友カード・oliveフレキシブルペイ以外でSBI証券のクレカ積み立てにおすすめなカードを4つ、紹介します。手持ちのカードでクレカ積立を考えている方は、参考にしてください。
東急カード
東急カードは通常の買物のほか、東急線の定期券の購入やPASMOへのオートチャージなどでTOKYUポイントがたまるカードです。したがって、東急線を使って通勤や通学をしている方や、東急線沿線のお店で買物を利用する方にとってはポイントがたまりやすいでしょう。
東急カードは、2022年4月からSBI証券と提携してクレカ積立ができるようになりました。
還元率は0.25%~で、毎月100円~5万円までの積立が可能です。また、ゴールドカードを利用すると、年齢等によって以下のようなポイントプラスシステムがあります。
プラスされるポイント | |
各種ゴールドカード | 0.75% |
TOKYUROYALCLUB | シルバーステージ:0.25% ゴールドステージ:0.25% クリスタルステージ:0.5% プラチナステージ:1.5% |
年齢 | 18~29歳:0.50% 30~39歳:0.25% |
年間利用額200万円以上 | 0.25% |
SBI投資信託保有残高500万円以上 | 0.25% |
毎月の積立額5万円 | 0.25% |
東急カードはゴールドカードを利用しており、年間200万円以上利用する29歳以下の方ならば、最大で1.25%までポイント還元率をアップできます。東急沿線に住んでいて東急カードを利用している、新しくカードを増やしたくないといった方に適したカードです。
なお、ポイント還元率は変更される可能性があるので、最新の情報を確認してください。
アプラスカード | アピタやピアゴ、宇佐美直営店
アプラスカード(APLUS CARD with)は、SBI新生銀行グループが発行するカードです。カードを利用すると0.5%還元でアプラスポイントが付きます。アプラスカードは月額5万円以上の利用ポイントの還元率がプラス0.5%となり、1%のポイント還元を受けられるのがメリットです。
一定以上の金額を使うと還元率がプラスされるカードは多いのですが、5万円の利用で還元率が倍になるコスパの良さは魅力です。また、カードを申込んで6か月間は無条件で還元率が1%となっています。
このほか、アプラスモールでカードを利用すると最大30倍のポイントがつくので、ネットショッピングをよく利用する方にとっては使い勝手の良いカードです。
SBI証券でクレカ積立に利用する場合、ポイント還元率はノーマルカードで0.5%、ゴールドカードで1%です。すでにアプラスカードを作っていてフル活用している方は三井住友カードを新たに作るより、使い勝手が良い場合もあるでしょう。
ただし、たまったポイントを投資に再利用はできません。公共料金や買物の支払いなどに利用するといいでしょう。
UCSカード
UCSカードは、アピタやピアゴ、宇佐美直営店、ドン・キホーテなどで買物をすると割引が受けられたりMajicaポイントがたまったりするカードです。
2024年2月よりUSCカードとmajicaが一体化され、「USCmajicaカード」となりました。アピタ・ピアゴ・ドンキホーテなど「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」系列のお店をよく利用する方や、宇佐美直営店でガソリンを給油したり灯油を購入したりする方にはメリットが大きなカードです。ドン・キホーテで年間100万円以上利用するならばポイント還元率が3%、プラチナカードになると還元率が5%となるのも魅力です。
USCカードでクレカ積立を利用すると、0.5%のポイント還元を受けられます。
また、投資信託の保有残高に応じてもポイントがたまるほか、金銀プラチナなどの取引の際にかかる手数料にもポイントが付きます。新NISAにも対応しているので、USCカードをフル活用している方は新しく三井住友カードを作るより、USCカードを利用してクレカ積立をしたほうがお得な場合もあるでしょう。
オリコカード
オリコカードは、100円で1ポイントが還元される公還元率のオリコポイントが魅力的なカードです。
中でもOrico Card THE POINTカードは年会費が無料なうえ、初めてカードを作って6ヵ月はポイントの還元率が2倍になります。ポイントを貯めたい方は1枚持っておくと何かと便利です。これに加えてオリコモール経由でショッピングをすれば、いつでもポイント還元率が2%となるため、ネットショッピングをよく利用する方にもメリットは大きいでしょう。
オリコカードでクレカ積立をする場合、還元率は0.5%です。さらに1000円につき1暮らしスマイルも付与されます。エディオンカードもオリコカードに含まれるので、エディオンでよく買物をするといった方もクレカ積立をするならば、オリコカードと同じ扱いです。
なお、オリコカードもポイントでの投資はできません。
SBI証券でクレカ積立する際の注意点
クレカ積立は自動で積立ができる、ポイントが貯まるといったメリットがある一方、注意点もあります。クレカ積立てではできないこともあるので、その点をよく理解しておきましょう。ここでは、クレカ積立での制限、できないことなどのデメリットを紹介します。
SBI証券のクレカ積立の注意点①買付タイミングを指定できない
SBI証券に限らず、クレカ積立の場合は買付のタイミングを自分で選べません。SBI証券の場合は、買付日が毎日1日に設定されています。投資信託には基準価格があり、買付日によって変動します。そのため、投資家の中には基準価格を見ながら買付日を決める方もいるでしょう。
クレカ積立の場合、基準価格に関わらず1日に買付が行われます。したがって、その日が買付日としてはおすすめできない日であっても、「別の日にして」とはいえません。さらに、カード支払い日も固定されているので、注意が必要です。例えば、何らかの理由があってその月はカードの支払いが上限ぎりぎりだった場合、支払いができない場合もあるでしょう。クレカ積立の金額を高額に設定している場合、カードの利用額には注意してください。
SBI証券のクレカ積立の注意点②買付額に上限がある
クレカ積立の買付額は現在のところ、5万円が上限です。カードの利用限度額には関係ありません。
プラチナカードやゴールドカードは限度額が数百万の場合もありますが、それでも買付額の限度は5万円です。それ以上投資をしたい場合はクレカ積立以外のサービスと併用してください。
ただし、クレカ積立以外の積立方法にはポイントは還元されません。また、月5万円以上の投資信託を購入したい場合は、ポイント還元を利用したほうがお得なのか、別の購入方法で一括購入したほうがお得なのかよく考えて選択してください。
SBI証券のクレカ積立の注意点③家族カードでは積立できない
家族カードとは、パートやアルバイト、学生、専業主婦など安定した収入がない家族でも利用できるカードです。家族カードでは、クレカ積立はできません。三井住友カードでもできないので注意してください。
家族カードを利用している方が本人名義でクレカ積立を利用したい場合は、自分名義のカードを新しく作らなければなりません。ちなみに、クレカ積立は18歳以上であれば問題なく可能です。
家族カードしか持っていない方がクレカ積立てをしたい場合は、新しくカードに加入しましょう。現在はアルバイトやパートでも一定の収入がある場合は加入できるカードがあります。
SBIクレカ積立におすすめのクレジットカードまとめ
本記事では、SBIクレカ積立におすすめのクレジットカードや、クレカ積立のメリット・デメリットを紹介しました。クレカ積立を利用するメリットは以下のとおりです。
クレカ積立を利用するメリット
- ポイントがたまる
- 自動引き落としで積立ができる
- 100円から積立が可能
- 新NISAにも利用できる
一方、デメリットは以下のとおりです。
クレカ積立を利用するデメリット
- 三井住友カード以外はポイント還元率が低い傾向
- 買付日を指定できない
- 買付上限額は5万円
- 家族カードは利用できない
クレカ積立でポイント還元の恩恵を受けるならば最低でも1万円以上、可能ならば5万円の積立が必要です。1万円までの投資ならばクレカ積立に無理にこだわる必要もないでしょう。
本記事を参考に、あなたに合ったカードを作成してみてくださいね。