楽天ウォレットとは、楽天会員が利用出来る仮想通貨取引所のことです。
楽天ポイントを使って暗号資産に投資できるので楽天経済圏に住んでいるのであればメリットの多い楽天ウォレットですが、「最悪」という意見もあります。
本記事では、楽天ウォレットの基本知識、楽天ウォレットのメリット・デメリット、最悪と言われる理由、楽天ウォレットの口コミ・評判、口座開設方法について解説します。
楽天ウォレットとは
楽天ウォレットとは、楽天グループ傘下の楽天ウォレット株式会社が運営する仮想通貨取引所のことです。
楽天ウォレットの概要を以下の表にまとめました。
名称 | 楽天ウォレット |
サービス概要 | 現物取引(販売所形式) 証拠金取引(最大レバレッジ2倍) |
取扱銘柄 | 現物取引: ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 証拠金取引:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル |
最小取引単位 | 現物取引:買い:100円、売り:0.0001BTC 他 証拠金取引:0.01BTC 他 |
取引手数料 | 無料 ※別途スプレッドがかかります。 |
詳細 | 公式サイト |
2023年6月現在、楽天ウォレットでは以下の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン (Bitcoin:BTC)【現物取引、証拠金取引】
- イーサリアム(Ethereum:ETH)【現物取引、証拠金取引】
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)【現物取引、証拠金取引】
- ライトコイン(Litecoin:LTC)【証拠金取引】
- エックス・アール・ピー(XRP)(Ripple:XRP)【証拠金取引】
- カルダノ(ADA)【証拠金取引】
- ポルカドット(DOT)【証拠金取引】
- ステラルーメン(XLM)【証拠金取引】
- テゾス(XTZ)【証拠金取引】
しかし、大手の仮想通貨取引所のコインチェックの方が取扱銘柄や手数料を考慮した時にはおすすめです。
楽天ウォレットの6つのメリット
楽天ウォレットには、次のようなメリットがあります。
- 証拠金取引(レバレッジ取引)ができる
- セキュリティ対策がしっかりしている
- 楽天ポイントが使える
- 仮想通貨を普段の買い物に使える(楽天キャッシュ)
- 新規口座開設と取引でポイントが貰える
- 楽天銀行の利用で、土日祝日もリアルタイム入出金ができる
メリット①証拠金取引(レバレッジ取引)ができる
楽天ウォレットでは、証拠金取引(レバレッジ取引)をおこなうことができます。
楽天ウォレット以外でレバレッジ取引ができるのは以下の暗号資産取引所になります。
- コインチェック
- GMOコイン
- BITPOINT
- ビットフライヤー
特にコインチェックでは新規口座開設者限定でお得なキャンペーンを実施しているので、レバレッジ取引をお得に始めたいという方は必ずチェックしておきましょう。
メリット②セキュリティ対策がしっかりしている
楽天ウォレットではユーザーの資産を守るために、以下のセキュリティ対策を行っています。
- ユーザー資産の分別管理
- 二要素認証
まずユーザーから預け入れられた投資元本は、楽天ウォレットの自己資産とは分けて、楽天信託会社の信託口座で管理されます。
また、保有している仮想通貨も、楽天ウォレット保有分と分離して管理されており、ユーザー保有分はすべてコールドウォレット(オフラインのウォレット)で保存されています。
これにより、万一、楽天ウォレットが破綻した場合には、お客様の資産は受益者代理人である外部の弁護士を通じてお客様に直接返還されます。
次に、楽天ウォレットでは、ユーザー本人以外による不正利用を防ぐために二要素認証を採用しています。
以下のタイミングで二要素認証が必要となるので、セキュリティ面でも安心です。
- ログイン
- 日本円の出金
- 暗号資産の出庫
- 楽天キャッシュチャージ
メリット③楽天ポイントが使える
暗号資産投資に楽天ポイントを使用できるのも、楽天ウォレットの最大のメリットになります。
楽天ウォレットでは、楽天グループの各種サービスで貯まった楽天ポイントを、1ポイント=1円相当として仮想通貨に交換することができます(最小100ポイント)。
そのため楽天ポイントがあれば、現金なしで仮想通貨投資にチャレンジすることもできます。
楽天経済圏に住んでいるのであれば、楽天ウォレットを作る価値はあると言えるでしょう。
メリット④仮想通貨を普段の買い物に使える(楽天キャッシュ)
仮想通貨は投資・投機対象としての役割が大きく、現状ではそのまま利用できる場面は少ないです。
しかし楽天ウォレットでは「楽天キャッシュ」との連携によって、仮想通貨を普段の買い物で使用することができます。
暗号資産を売却→銀行口座へ出金→現金を引出→お買い物といった従来のプロセスを踏む必要がないのが嬉しいポイントですね。
メリット⑤新規口座開設と取引でポイントが貰える
楽天ウォレットでは、新規口座開設+取引で500ポイントが貰えるキャンペーンを実施しています。
公式HPの専用ページからエントリーすることでポイントをもらうことができます。
メリット⑥楽天銀行の利用で、土日祝日もリアルタイム入出金ができる
楽天銀行口座を入出金口座として登録すると、スマホアプリで土日祝日関係なくリアルタイム入出金が可能です。
わざわざ銀行やATMに行って振込手続きをする必要がないので非常に便利です。
また、仮想通貨投資に興味があれば、銘柄数や手数料が抑えられている大手仮想通貨取引所であるコインチェックがおすすめです。
楽天ウォレットの3つのデメリット
楽天ウォレットには次のようなデメリットもあります。
- 取扱通貨の種類が少ない
- 取引所形式に対応していない(スプレッドが割高)
- メンテナンスが頻繁にある
デメリット①取扱通貨の種類が少ない
楽天ウォレットの取扱通貨は、他の国内取引所と比較しても少なめとなっています。
取扱通貨の種類が少ないのは大きなデメリットだといえるでしょう。
なお、2023年6月現在、楽天ウォレットでは以下の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン (Bitcoin:BTC)【現物取引、証拠金取引】
- イーサリアム(Ethereum:ETH)【現物取引、証拠金取引】
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)【現物取引、証拠金取引】
- ライトコイン(Litecoin:LTC)【証拠金取引】
- エックス・アール・ピー(XRP)(Ripple:XRP)【証拠金取引】
- カルダノ(ADA)【証拠金取引】
- ポルカドット(DOT)【証拠金取引】
- ステラルーメン(XLM)【証拠金取引】
- テゾス(XTZ)【証拠金取引】
大手仮想通貨取引所であるコインチェックは、21種類の暗号資産を取り扱っているので、楽天ウォレットよりも選択肢が多く初心者におすすめだと言えます。
デメリット②取引所形式に対応していない(手数料が割高)
楽天ウォレットでの現物取引は「販売所形式」のみであり、「取引所形式」には対応していません。
そのため、取引所形式の売買手数料よりも割高になっています。
手数料をできるだけ抑えたいなら、大手仮想通貨取引所であるコインチェックがおすすめです。
デメリット③メンテナンスが頻繁にある
概要のところでも触れていますが、楽天ウォレットは以下の時間帯にメンテナンスが実施されます。
- 現物取引
日曜日~土曜日の午前6:55~午前7:00 - 証拠金取引
日曜日~土曜日の午前6:50~午前7:00
メンテナンス時間帯は取引が全くできなくなるため、この間に相場が急変すると大きな損失が出る可能性もあります。
そのような損失を出したくないなら、メンテナンスが頻繁にないコインチェックがおすすめです。
楽天ウォレットが最悪と言われる理由
楽天ウォレットが最悪だと言われる理由としては以下の3点が考えられます。
- 取扱通貨の種類が少ない
- 取引所形式に対応していない(スプレッドが割高)
- メンテナンスが頻繁にある
先ほどデメリットでも解説しましたポイントとなりますが、投資チャンスの時間帯にメンテナンスで取引ができなくなることや取扱通貨の種類が少ないことへの不満の声が最悪という評判へ繋がっているようです。
楽天ウォレットの評判・口コミ
それでは続いて、実際に楽天ウォレットを使っているユーザーの、評判・口コミを見ていきましょう。
仮想通貨が手軽に始められるのはGood!
100ポイントから変えられるから余ったポイントはビットコインで運用だね。
本人確認で葉書とか必要ないし。
楽天銀行あれば入金も即時。
楽天ユーザーには言うことなし!
App Store
取り扱い銘柄は少ないですが、楽天ポイントでも暗号資産を購入出来るので、自分は気に入ってます。
銘柄数が増えたら☆5かな(笑)
App Store
扱いやすいですが、出来ればもう少し多くの暗号資産をリストしてほしい、XEM、XYM希望。
あと板取引も導入してほしい。
App Store
私は楽天ポイント投資で使用してるので、かなり重宝してます。
楽天銀行と連携してるので、入出金はかなり楽です。
試しにビットコインを売却して出金手続きしたら、瞬間で楽天銀行に反映されました。
引き落しに間に合わない時や、急に楽天市場で買い物したいとか、何かと利用出来ると思います。
半年以上経ちますがアプリも正常です。
楽天経済圏って言葉があるくらいだから、もっと力を入れたらいいと思いますが…
Google Play
楽天ウォレットは楽天会員でないと利用できませんが、楽天経済圏に住んでいる人からは好評なことがわかりますね。
楽天ウォレットの口座開設方法
楽天ウォレットの口座開設手続きは、とても簡単です。最短で即日に完了するので、そのための手順をステップごとに解説します。
個人情報の入力
すでに楽天IDを持っている人は楽天会員の申込フォーム、そうでない人は「楽天会員ではない方」のボタンから個人情報の登録を行います。
本人確認書類を提出
楽天銀行の口座を持っている人は楽天銀行の口座開設時に本人確認を完了しているので、本人確認不要で口座開設ができます。
楽天銀行に口座がない人は本人確認書類をスマホ経由で提出して手続きを進めます。
取引スタート
楽天銀行を口座振替口座として指定する場合には本人確認不要なので、そのまますぐに楽天ウォレットの口座開設審査が始まります。審査が完了して口座開設の案内メールが届けば取引スタートできます。
楽天銀行を口座振替口座として指定しない場合には、スマホを使って本人確認書類を提出できる「らくらく本人確認」サービスを利用して本人確認を行います。審査が完了して口座開設の案内メールが届けば取引スタートできます。
楽天ウォレットと一緒に利用したいサービス
楽天銀行で口座開設するときは、以下のサービスも一緒に利用しましょう。
- 楽天銀行
- 楽天カード
- 楽天市場
- 楽天証券
それぞれについて解説します。
楽天銀行
楽天銀行は1,300万口座を突破したネット銀行です。
残高照会や取引の明細詳細も、パソコン・スマホから確認できます。
楽天経済圏を利用している人は、楽天銀行で口座開設するとポイントを貯めやすくなります。
そのため、楽天経済圏の人にとっては楽天銀行は必須だと言えます。
楽天カード
「楽天カード」と楽天銀行の併用でお得にポイントを貯めることができます。
年間36万円以下なら通常の楽天カード、年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
すでに楽天カードを持っていて、2枚目のカードを持っていない人は以下の記事もご覧ください。
年間36万円以下なら通常の楽天カードがオススメ
年間の利用金額が36万円以下なら、通常の楽天カードがオススメです。
毎月のクレジットカード利用額が3万円以下なら、通常の楽天カードを利用しましょう。
楽天カードと楽天プレミアムカードの獲得ポイントの比較表は以下の通りです。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメ
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
誕生月などポイントをたくさんもらえるキャンペーンを駆使しない場合には、年間55.2万円の利用が必要となります。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
楽天市場
「楽天市場」は楽天市場を利用することができる。
アプリ経由で買い物をするだけでポイントが+0.5倍になるため、忘れにずダウンロードしておきましょう。
楽天証券
楽天銀行の普通預金金利0.1%を受けるには、楽天証券との口座連携(マネーブリッジ)をする必要があります。
金利を高くしたいなら、楽天証券で口座開設を行いましょう。
また、楽天証券で口座開設をおこなったら、インデックス投資などの投資に挑戦してみるのもオススメです。
インデックス投資は長期投資を前提とした投資手法のことで、20年や30年継続することで大きな利益を得ることができると言われています。
元本割れのリスクもありますが、老後資金を貯めておきたい人はやっておいた方がいい投資だと言えます。
自分が投資家に向いている人か気になる場合は以下の記事もご覧ください。
まとめ:楽天経済圏に住んでいるなら楽天ウォレットは最悪ではない!
本記事では、楽天ウォレットの基本知識、楽天ウォレットのメリット・デメリット、最悪と言われる理由、楽天ウォレットの口コミ・評判、口座開設方法について解説しました。
楽天経済圏に住んでいてポイント投資をしたいのであれば、楽天ウォレットの利用はおすすめです。
とはいえ、本格的に仮想通貨取引を始めたいなら、銘柄数や手数料が抑えられている大手仮想通貨取引所であるコインチェックがおすすめです。
コインチェックの口座開設方法は以下の記事で解説しています。