家計簿アプリの中でも、レシートの読み取りに対応したサービスは利便性が高く、家計簿管理を効率化できます。とはいえ、レシート読み取り機能は本当に必要なのか、どのようなアプリを選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、レシート読み取りに対応した家計簿アプリを選ぶ際のコツやおすすめの家計簿アプリ、安全に使用するための対策などを紹介します。
家計簿アプリで収支を効率的に管理したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
レシート読み取り対応の家計簿アプリを選ぶ際のコツ
レシートの読み取りに対応している家計簿アプリを選ぶコツは、次の5つです。
- 無料で使える範囲はどこまでか
- 読み取りの精度や項目は十分か
- 連続読み取りに対応しているか
- 長いレシートの読み取りが可能か
- デザインはシンプルで使いやすいか
それぞれのポイントについて解説します。
無料で使える範囲はどこまでか
多くの家計簿アプリは基本無料で提供されており、課金によって追加の便利な機能が利用できる仕組みです。
無課金のまま利用する場合、アプリ内に広告が表示されることが多くあります。広告の有無や表示頻度はアプリによって異なるため、実際に利用してみて自分に合ったバランスを見つけることが欠かせません。
無料範囲の利便性と広告のバランスを考えつつ、使いやすさを重視して家計簿アプリを選びましょう。
読み取りの精度や項目は十分か
家計簿アプリを選ぶ上で、レシートからの情報読み取りの精度と対応項目についても確認しておきましょう。完璧な精度を持つアプリはまだ存在しませんが、アプリがどれだけ正確に情報を読み取るかは重要な要素です。
精度の高いアプリであれば、明るい場所でのレシート撮影やピントを合わせるなどの意識のみで、修正の必要がほとんどない家計簿を作成できます。
また、アプリごとに読み取り対象の項目が異なります。アプリは日付と合計金額のみを読み取るアプリ、商品の名前や単価まで詳細に把握し、カテゴリ分けや支出の詳細分析が可能なアプリなど、さまざまな種類が存在します。利用する際に欲しい機能を確認し、適したアプリを選ぶことが重要です。
連続読み取りに対応しているか
連続読み取りに対応した家計簿アプリを選べば、溜まったレシートをまとめて処理できます。
通常のアプリでは1回のレシート撮影ごとにホーム画面に戻る必要がありますが、連続読み取り機能を備えたアプリであれば、1度の操作で複数のレシートを続けて撮影できます。これにより、家計簿の作成作業を効率的に進められ、ストレスなくデータ入力作業を続けられるでしょう。
さらに、ドキュメントスキャナーとの連携があるアプリは、レシートをわざわざ撮影する手間も必要ありません。スキャナーに連続でレシートを通すだけでアプリにデータが即座に転送されるため、長尺レシートも1回で効率的に読み取りできます。
長いレシートの読み取りが可能か
大家族やストックを買い溜めしておく家庭の場合、長尺のレシートを手にすることがよくあるでしょう。このような場合、長尺レシートに対応した家計簿アプリを選ぶのがおすすめです。
長尺レシートの読み取りに対応したアプリであれば、複数回に分けて撮影するだけでアプリが自動的にそれらを繋ぎ合わせ、一つの画像として読み取ってくれます。
デザインはシンプルで使いやすいか
家計簿アプリを選ぶ際は、アプリのデザインがシンプルで使いやすいかも見ておきましょう。家計簿は収支を効果的に管理し、節約に繋げるためのツールであるため、支出の状況を手軽に把握できるものが望ましいといえます。
シンプルで直感的なデザインのアプリは、ユーザーが収支データを簡単に入力可能です。また、アプリの機能を活かして収支データをグラフで確認したり、設定した予算と実際の支出を比較したりすることで、効果的な節約計画を立てられるでしょう。
使い勝手の良いデザインのアプリを選ぶことで、家計簿の記入が簡単で楽しくなり、収支管理を効果的に行いやすくなります。
【無料】レシート読み取り可能なおすすめの家計簿アプリ5選
ここでは、無料で使えるレシート読み取りに対応した家計簿アプリについて、以下5つのおすすめを紹介します。
- マネーフォワードME
- 家計簿 Dr.Wallet
- 家計簿おカネレコ
- Zaim
- 家計簿recemaru
それぞれのサービスについて特徴を確認し、自分に合った家計簿アプリを見つけましょう。
マネーフォワードME
マネーフォワードMEは全自動の家計簿アプリで、銀行預金やクレジットカードとの全自動連携により、支出や収入を自動で記録できます。連携先は広範囲にわたり、銀行口座や証券、電子マネーなど2,500以上の金融機関と連携可能です。
さらに、ウィークリーレポートの作成機能があり、家計の振り返りも簡単に行えます。
無料版ではクレジットカードやショッピングなどのサービスとの連携が可能で、データ手入力が不要なため手軽に利用できます。ただし、初期設定にやや時間がかかるため、事前に設定を済ませておくことが推奨されています。
また、無料版では金融機関の連携が4つまでになっており、本格的な運用をする場合は有料プランの検討が必要です。
無料でレシート読み取りが可能で、長いレシートの読み取りや複数レシートの連続読み取りにも対応しています。読み取り項目も利用者の目的に合わせて選択でき、商品のカテゴリまで自動判別してくれるため、支出を分析しやすいでしょう。
家計簿 Dr.Wallet
家計簿Dr.Walletは、入力不要で支出管理が可能な特徴を持つアプリです。レシートの写真を撮影して送信するだけで、オペレーターが手入力でデータ化してくれます。自動で入力されるのは、日付・店舗・金額・カテゴリの4つで、手書きの領収書やネット注文書の画像にも対応しています。さらにクレジットカードや電子マネー、ECサイト、証券口座を登録すると、家計簿管理がスムーズになるでしょう。
無料版では月に100枚までのレシート撮影が可能ですが、課金することで追加パックを購入でき、さらに月額プレミアムを利用すると商品ごとの記録や広告非表示、データのダウンロードなどが可能です。アプリ内で記録した家計簿はグラフで確認でき、支出や収入、カテゴリごとの使用額を把握できます。
読み取り機能は、手書きの領収書や注文書にも対応する99.98%の高い読み取り精度を実現しているため、効率的に家計簿を作成できるでしょう。
家計簿おカネレコ
家計簿アプリのおカネレコは、手軽な支出管理と特定の情報の簡略化が特徴です。最初の1ヶ月は、無料版でもレシート読み取り機能を使えます。
読み取り項目は、日付・商品名・単価とシンプルであるため、家計簿を管理しやすく、カスタマイズ性もあります。これにより、使い始めやすく家計簿を続けやすいでしょう。
また、プレミアム機能を追加することで、月額480円でレシート読み取りや広告非表示、カテゴリーカスタマイズ数増加などが可能です。年額プランも用意されており、長期的な利用が見込まれる場合は月額よりも安く利用できます。新聞・テレビ・雑誌で紹介されるなど450万ダウンロードを誇るおカネレコは、簡単な入力で家計簿を作成したい方におすすめです。
Zaim
Zaimは手入力やレシート撮影により手軽に支出を記録できる家計簿アプリで、900万ダウンロード以上の人気を誇ります。カレンダーやタイムラインを活用して支出履歴を振り返ることができ、収支データはグラフで視覚的に分かりやすく表示されるため、日・週・月ごとの分析がスムーズです。
さらに、カテゴリー別の予算設定や1,500種類以上の連携先も用意されており、キャッシュレス利用者にも対応しています。消耗品購入タイマーや様々な便利機能も搭載されており、家計の改善や節約に大きく寄与するでしょう。
有料版「Zaimプレミアム」では、レシートの連続読み取りを含む多彩な追加機能が利用でき、初回7日間は無料お試し期間が用意されています。
家計簿recemaru
家計簿アプリrecemaru(レシマル)は、使い勝手とデザインにこだわるユーザーに最適です。アプリ内カメラでのレシート撮影がスムーズで、商品名や価格は高い精度で自動認識されます。
広告なしでシンプルな画面は手動入力がしやすく、電卓やメモ、タグ検索などの便利な機能も充実しています。月別やカテゴリ別のグラフ表示により、出費の傾向が一目で分かります。
ただし、クレジットカードや銀行口座との連携は非対応で、自動引き落としの支払は手動入力が必要な点に注意してください。
家計簿アプリは安全?危険性と正しい対策とは
おすすめの家計簿アプリを紹介しましたが、「口座やクレジットカードとの連携に不安がある」「本当に安全なのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、家計簿アプリの使用で考えられるリスクと、安全に使うための対策について解説します。
家計簿アプリの使用で考えられるリスク
家計簿アプリは便利ですが、注意が必要なリスクも存在します。まず、銀行口座情報がアプリを通じて流出してしまい、これによって不正送金の被害に遭う危険性があります。
また、クレジットカード情報との連携により、照会サービスのログイン情報が漏洩し、購入履歴や趣味嗜好が不正に利用される可能性もゼロではありません。
さらに、レシートの情報からは居住地が特定されるおそれがあり、日常の行動パターンが把握され、危険な状況に晒される可能性も考えられます。
スマートフォンの紛失や故障も懸念事項であり、紛失した場合は家計簿情報が拾った者に晒され、故障した際はデータが喪失してしまうケースもあるでしょう。
安全に使うための4つの対策
家計簿アプリを安全に使うためには、次のポイントを意識して対策しましょう。
- 信頼できるアプリを選ぶ:レビューや評判、セキュリティを確認
- セキュリティ機能を活用する:パスワードや認証手段を設定する
- 口座連携機能を使わない:口座情報の連携は避け、手動で入力する
- デバイスのセキュリティを見直す:スマートフォンやタブレットのセキュリティ設定を行う
これらの対策を実施することで、家計簿アプリを安全に利用できます。個々のセキュリティ意識を高め、リスクを最小限に抑えましょう。
レシート読み取り可能な家計簿アプリまとめ
今回は、レシート読み取りに対応した無料の家計簿アプリについて、おすすめ5選を紹介しました。
レシート読み取り機能の選び方やリスクを抑える対策なども解説しましたので、今回の記事を参考に、家計簿管理を効率化できるアプリを探してみてください。