いつも使っているクレジットカードの限度額を確認すると、勝手に限度額が上がっていることもあります。申請をしていないのに限度額が勝手に上がるのは少し心配ですよね。
本記事ではクレジットカードの限度額が勝手に上がる理由と限度額が上がるメリット・デメリットについて解説します。
クレジットカードの限度額を上げたい人におすすめのクレジットカードも紹介するので、最後まで読み進めてください。
クレジットカードの限度額が勝手に上がる理由
クレジットカードの限度額が勝手に上がる理由は以下の通りです。
- 収入が増えた(昇給した・転職した)
- 半年などの一定期間遅延なく支払いをしている
- カード利用頻度が高く、利用金額が安定している
それぞれについて解説します。
収入が増えた(昇給した・転職した)
クレジットカードの限度額が勝手に上がったのは、契約者であるあなたの収入が増えたからかもしれません。クレジットカード会社は、利用者の収入情報を定期的にチェックしており、昇給や転職などによって収入が増えると限度額の増額を検討してくれます。
自分の収入に合わせて勝手に限度額を上げてくれることで、自分の収入にあった限度額でクレジットカードを利用できるようになるのです。
半年などの一定期間遅延なく支払いをしている
クレジットカードの限度額が勝手に上がるのは、一定期間遅延なくカード代金を支払っているからかもしれません。
遅延なくきちんと支払った実績は、信用力を高めてくれます。信用力が高いということは、債務不履行のリスクが低いということです。
限度額が勝手に上がった後も遅延せずに支払いを継続すれば、さらに限度額が上がるでしょう。
カード利用頻度が高く、利用金額が安定している
クレジットカードの限度額が勝手に上がるのは、カードの利用頻度が高く、利用金額も安定しているからかもしれません。クレジットカード会社は、利用者のカード利用のパターンを分析することで、その人の経済状況や信用力を分析・評価しています。
毎月同じくらいの金額を使っている場合には、収入と支出が安定している状態だと判断されます。
このような場合に限度額を増やすことで、カード会社はより便利にカードを使ってもらえるようにしているというわけです。
そもそもクレジットカードの限度額とは?
クレジットカードの限度額とは、カード会社があなたに設定しているそのカードで利用できる上限金額のことです。
例えば、あなたのカードの限度額が50万円に設定されている場合、1ヶ月にそのカードを使って買い物やサービスの支払いができるのは、合計50万円までということになります。50万円を超えてカードを使おうとすると、財布の中にカードがあったとしても利用することができません。
では、なぜカード会社は限度額を設定するのでしょうか。理由はカード会社自身のリスク管理のためです。
クレジットカードは、カード会社があなたに代わって一時的にお金を立て替えて、後日あなたが支払うシステムで成り立っています。つまり、カード会社にとっては、あなたが将来的に支払いを滞らせたり、できなくなったりするリスクを負っているというわけです。
そのため、カード会社はあなたの収入や職業、他社カードの利用状況などの情報を総合的に判断して、「この人にはこのくらいの金額までなら貸しても大丈夫だろう」という限度額を設定します。
ただ、限度額は固定されているわけではありません。あなたがカードを計画的に使い、毎月の支払いを滞りなく行っていれば、カード会社はあなたのことを信頼し、限度額を引き上げてくれます。
逆に、支払いが遅れがちだったり債務整理を行なったりすると、カード会社はリスクが高いと判断し、限度額を下げたり、最悪の場合はカードを停止したりします。
クレジットカードの限度額が上がるメリット
クレジットカードの限度額が上がるメリットは以下の通りです。
- 現金を持ち歩かなくても高額な商品が買える
- ポイントがたくさん貯まる
- クレジットカードの利便性が高まる
現金を持ち歩かなくても高額な商品が買える
クレジットカードの限度額が上がる大きなメリットの1つが、現金を持ち歩かなくても高額な商品が買えるようになることです。
クレジットカードがあれば、新しいパソコンや高級家電、あるいは海外旅行のパッケージツアーなど、数十万円から数百万円もする高額商品を購入する際、わざわざ現金を用意して持ち歩く必要がありません。
また、現金で支払うよりも安全です。多額の現金を持ち歩く行為には盗難や紛失のリスクがつきものですが、クレジットカードならその心配もありません。
また、クレジットカードは分割払いもできるので、一括で支払うことが難しい場合にも欲しい商品を購入することができます。
ポイントがたくさん貯まる
クレジットカードの限度額が上がれば、それだけカードの利用機会が増えます。そのため、利用額に応じてもらえるポイントがたくさん貯まります。
限度額が高ければ高いほど、1ヶ月の利用金額が大きくなる可能性が高まるので、それだけ多くのポイントを獲得できるわけです。
貯まったポイントは、様々な特典と交換可能です。航空会社のマイルに交換したり、商品券や電子マネーに交換したり、カード会社が提携しているお店で商品やサービスに交換したりと、選択肢はたくさんあります。`
クレジットカードの利便性が高まる
クレジットカードの限度額が上がると、カードそのものの利便性が大きく向上します。
また、限度額が高いカードほど、キャッシングの利用枠も大きくなる傾向にあります。旅行中の急な出費や、緊急時の資金需要に対応しやすくなるのは、大きな安心材料と言えるでしょう。
加えて、限度額の高いカードは、ゴールドカードやプラチナカードといったステータス性の高いカードである場合が多いので、付帯サービスが充実しているのも魅力です。空港ラウンジが利用できたり、ホテルのアップグレードサービスを受けられたり、24時間対応のコンシェルジュサービスが付いていたりと、通常カードにはないような特典が受けられることも少なくありません。
クレジットカードの限度額が上がるデメリット
クレジットカードの限度額が上がるデメリットは以下の通りです。
- 浪費や衝動買いが増えるリスクがある
- 支払いが滞った時に大変な思いをする
- いくら使っているかわからなくなることがある
それぞれについて解説します。
浪費や衝動買いが増えるリスクがある
クレジットカードの限度額が上がると、ついつい浪費や衝動買いが増えてしまう…というデメリットがあります。
ショッピングモールで素敵な洋服を見つけたとき、「今月はもう使いすぎているから我慢しよう」と思っても、限度額に余裕があれば、つい「まあいいか」と買ってしまいがちです。特にセールなどで安くなっていると、衝動買いのスイッチが入ってしまうケースもしばしば。
こうした浪費や衝動買いが積み重なると、気づいたときには想定以上の出費になっていて、家計が苦しくなってしまうこともあります。限度額が高くなると財布の紐が緩みがちになるので、自己管理がとても大切です。
支払いが滞った時に大変な思いをする
クレジットカードの限度額が高くなると、もしもの時の支払いの大変さも増えてしまいます。
「ボーナス払いで高額商品を購入したのに、思わぬリストラに遭ってしまった」「病気やケガで収入が途絶えてしまった」という時に限度額が低ければ支払いの負担も比較的少なく済みます。しかし、限度額が高いとそうはいきません。
一度支払いが滞ると、延滞金や遅延損害金などのペナルティが発生して、どんどん支払い額が膨らんでいってしまいます。最悪の場合は、自己破産などの厳しい選択を迫られることにもなりかねません。
クレジットカードの限度額が高くなったら、「もしも」の時のためにきちんと現金を残しておきましょう。
いくら使っているかわからなくなることがある
クレジットカードの限度額が高くなると、いくら使っているのかわからなくなってしまうこともあります。
限度額が50万円だったら、使える金額もそれなりに限られているので、ある程度の使用状況は把握しやすいですよね。しかし、限度額が500万円になったらどうでしょうか。自分が何にお金を使っているかわからなくなってしまいそうではないですか?
特に、複数枚クレジットカードを持っていると、想定以上に使っていた……なんてことになりかねません。
クレジットカードの明細はオンラインで確認できるとはいえ、毎日チェックする習慣がないと、使いすぎに気づくのが遅れてしまいます。いくら使っているか把握するためにも、家計簿アプリなどを利用してみてください。
クレジットカードの限度額を上げたい人におすすめのクレジットカード
クレジットカードの限度額を上げたい人におすすめのクレジットカードを紹介します。
複数枚クレジットカードを作成して、利用可能枠を増やしましょう。
楽天カード
おすすめポイント
- 多くの楽天サービスや街のお店などポイントの汎用性が高い
- 通常楽天ポイントは楽天モバイルや楽天カード利用代金に充当できる
- 基本還元率も1%と高い
楽天関連のサービスをメインに使っている人にとって、楽天カードは最高の1枚となり得るでしょう。
普段の生活の中で自然と楽天ポイントが貯まる上に、楽天モバイルや楽天カードの利用料金などにも充当できます。
街のお店でも利用できるため、汎用性の高さは申し分ありません。
楽天サービスを使えば楽天市場のポイント倍率がアップするため、使えば使うほど好循環が得られるシステムです。
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.0%~3.0% |
ポイント名と価値 | 楽天ポイント/1ポイント1円 |
スマホ決済 | Apple PayGoogle Pay楽天ペイ |
電子マネー | 楽天Edy |
タッチ決済 | あり |
発行までの期間 | 通常1週間 |
国際ブランド | VISAMastercardJCBAMEX |
海外旅行保険 | あり |
国内旅行保険 | なし |
リクルートカード
おすすめポイント
- どんな支払いでもポイント還元率が1.2%
- じゃらん、ポンパレモール、HOTPEPPER Beautyをよく利用する人に特におすすめ
- 付帯保険が充実
リクルートカードは基本的なポイント還元率が高いため、いろいろなシーンで幅広く活用できます。
特にリクルートが展開するサービス内の利用でより多くのポイント還元が受けられるため、じゃらん、ポンパレモール、HOTPEPPER Beautyなどのサービスをよく使う人にはメリットが多いカードです。
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.2% |
ポイント名と価値 | リクルートポイント/1ポイント1円 |
スマホ決済 | Apple Pay/Google Pay/楽天ペイ |
電子マネー | なし |
タッチ決済 | あり |
発行までの期間 | 即日発行 |
国際ブランド | VISA/JCB/Mastercard |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高1,000万円(利用付帯) |
PayPayカード
おすすめポイント
- PayPayポイントが貯まる
- PayPayにチャージしなくてもPayPayが使える
- 新規入会&3回利用で最大5,000円相当のPayPayポイントがもらえる
PayPayカードはPayPayポイントが貯まるクレジットカードです。
事前にPayPay残高へチャージすることなく利用できるので、普段からPayPayを利用している人におすすめです。
年会費 | 無料 |
国際ブランド | MasterCard/VISA/JCB |
基本還元率 | 1.0% |
たまるポイント | PayPayポイント |
追加カード | ー |
付帯保険 | ー |
締め日・引き落とし日 | 月末締め・翌月27日払い(27日が土・日・祝日の場合は翌営業日) |
特典 | 新規入会&3回利用で最大5,000円相当のPayPayポイント |
JCBカードW
おすすめポイント
- スターバックスのオンライン入金で5.5%還元
- セブンイレブン、Amazonで2%還元
- 基本の還元率は1%
JCBカードWは、Amazon、スターバックスなど優待店での利用で還元率がアップするおトクなカードです。20代30代の人で、日頃からスターバックスやセブンイレブンをよく利用する、という人は持っておいて損はありません。
Oki Dokiポイントの汎用性の高さも見逃せないポイントです。Amazonポイントのように利用することもできます。その他、楽天ポイントやdポイントへの交換も可能です。
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.0%~10.5% |
ポイント名と価値 | Oki Dokiポイント/1ポイント5円 |
スマホ決済 | Apple PayGoogle Pay |
電子マネー | なし |
タッチ決済 | あり |
発行までの期間 | 即日発行 |
国際ブランド | JCB |
海外旅行保険 | あり |
国内旅行保険 | なし |
三井住友カード(NL)
おすすめポイント
- 対象のコンビニや飲食店でスマホタッチ決済をすると最大7%還元
- 家族ポイントの登録で一人当たり1%最大5%還元
- 学生ならポイント還元率最大10%
三井住友カード(NL)は対象のコンビニや飲食店にてスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスで支払うとポイント還元率が7%になります。
対象店舗には、セブンイレブンやローソン、マクドナルド、ドトールなども含まれており、対象添付をよく利用する人にとっては、欠かせないカードとなるのではないでしょうか。
家族ポイントの登録で5%上乗せ、学生へのポイント還元優遇など裾野の広いサービス展開も見逃せないポイントです。
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5%~7.0% |
ポイント名と価値 | Vポイント/1ポイント1円 |
スマホ決済 | Apple PayGoogle Pay楽天ペイ |
電子マネー | iDWAON |
タッチ決済 | あり |
発行までの期間 | 即日発行 |
国際ブランド | VISA/Mastercard |
海外旅行保険 | あり |
国内旅行保険 | なし |
クレジットカードの限度額が勝手に上がる理由まとめ
本記事ではクレジットカードの限度額が勝手に上がる理由と限度額が上がるメリット・デメリットについて解説します。
クレジットカードの限度額が勝手に上がる理由は以下の通りです。
- 収入が増えた(昇給した・転職した)
- 半年などの一定期間遅延なく支払いをしている
- カード利用頻度が高く、利用金額が安定している
クレジットカードの限度額が上がったのはあなたの信用力が上がった証拠です。無駄遣いをせずにクレジットカードを使い続ければ、ステータスの高いカードのインビテーションが届くかもしれません。
クレジットカードの使いすぎに注意して計画的な利用を続けてみてくださいね。