資産運用をしているなら「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
本記事では「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」それぞれの意味や違い、それぞれに向いている人の特徴を紹介します。
インカムゲインとキャピタルゲインの違い
インカムゲインは、資産を保有していることで得られる利益のことで、キャピタルゲインは、資産の売却によって得られる利益のことです。
株式投資の場合には、インカムゲインが配当金、キャピタルゲインが株を購入したときと売却したときの差益となります。
不動産投資の場合には、インカムゲインが家賃収入、キャピタルゲインが不動産を購入したときと売却したときの差益となります。
インカムゲインとキャピタルゲインではかかる税金も違います。
一般的には、キャピタルゲインは申告分離課税で、所得税が15%、住民税が5%です。
一方でインカムゲインは総合課税で、所得税が5~40%、住民税が10%となります。
インカムゲインとは?
インカムゲインとは、資産を保有中に得られる収益のことです。
例えば、株式では配当金、債券では利子、不動産では家賃収入がインカムゲインにあたります。
インカムゲインは、資産を保有し続けることで継続的、安定的に利益が得られるというメリットがあります。
資産の価格変動が比較的穏やかなケースが多く、損失が出にくいというわけです。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインとは、資産を売却することで得られる売買差益のことです。
例えば、株式を値上がりしたときに売却した場合、購入価格と売却価格の差額がキャピタルゲインになります。
キャピタルゲインの特徴は、短期間で大きな利益を出せる可能性があることです。株式で例えると、株価が上昇したときに売却すると、購入価格と売却価格の差額がキャピタルゲインになります。
しかし、資産の暴落リスクも高いことがデメリットだと言えるでしょう。
インカムゲイン投資に向いている人の特徴
インカムゲイン投資に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 安定的な収入が欲しい人
- 長期投資ができる人
- リスクを抑えて投資したい人
- 配当利回りを重視する人
それぞれについて解説します。
①安定的な収入が欲しい人
インカムゲイン投資は、安定的な収入を得ることができます。
FIREしたときの収入にしたい人や、毎月安定した収益が欲しい人におすすめです。
②長期投資をすることができる人
インカムゲイン投資は、長期投資に向いています。
株式投資やREIT投資は、短期的には下落することもありますが、長期的に見れば、市場全体の成長に従って右肩上がりになる可能性が高いと言えるでしょう。
③リスクを抑えて投資したい人
インカムゲイン投資は、株式や債券などに投資することが多いです。
配当利回りが高い銘柄に投資する場合は少しリスクが高いですが、きちんと投資先選定を行えばリスクを抑えてインカムゲインを得ることができるでしょう。
④配当利回りを重視する人
インカムゲイン投資は、配当利回りを重視している人が多いです。
いわゆる高配当株と呼ばれる配当利回りが高い銘柄を選ぶことで、配当収入をもらうことができます。
ただし高配当株には減配などのリスクもあるので、きちんと投資条件を決めることをおすすめします。
キャピタルゲイン投資に向いている人の特徴
キャピタルゲイン投資に向いている人の特徴は以下の通りです。
- リスクをとってもいいと思う人
- 投資先を選ぶ力のある人
- 自己資金を適切に分散投資できる人
それぞれについて解説します・
①リスクをとってもいいと思う人
キャピタルゲイン投資は、資産の価値が上昇することによって利益を得る投資方法です。
株式や不動産などの投資先によっては価格変動が大きい場合もあり、元本割れのリスクもあります。
そのため、リスクを取ることができる人が向いています。
②投資先を選ぶ力がある人
キャピタルゲイン投資は、資産価値が上昇する可能性の高い投資先を選ぶことがとても大切です。
そのため、株式や不動産の市場動向を理解し、適切な投資先を選ぶ力がある人が向いています。
投資先を選ぶ自信がない人はインデックス投資などで分散投資を行いましょう。
③自己資金を適切に分散投資できる人
キャピタルゲイン投資は、一つの投資先に偏りすぎないように、自己資金を適切に分散投資することが大切です。
そのため、投資先のリスクや利益をバランス良く考え、自己資金を適切に分散投資する力がある人が向いています。
まとめ
本記事ではインカムゲインとキャピタルゲインの違いや向いている人について解説しました。
インカムゲイン、キャピタルゲイン、どちらを目指す投資にしたらいいかは、自分の生活スタイルや性格、現時点での資産状況によって異なります。
自分のリスク許容度にあった投資を行うようにしましょう。