ポンジスキームとは、新しい投資家から集めた資金を、以前の投資家に配当や利益として支払うことで、新しい投資家を引きつける詐欺的な投資計画のことです。
本記事ではポンジスキームの基本知識から運営者が飛ぶタイミング、見分け方について解説します。
ポンジスキームとは?
ポンジスキームとは、新しい投資家から集めた資金を、以前の投資家に配当や利益として支払うことで、新しい投資家を引きつける詐欺的な投資計画です。
ポンジスキームは、20世紀初頭にイタリア系アメリカ人の詐欺師であるチャールズ・ポンジによって最初に使用された手法から名前がつけられました。
ポンジ・スキームでは、いずれ破綻することを前提にしており、ある程度の時間が経つと詐欺師は逃亡します。
ポンジスキームには以下のような特徴があることが多いです。
- 元本保証
- 高利回り
- 少額投資からスタート
- 高額な紹介手数料
ポンジスキームの5つの見分け方
ポンジスキームの見分け方としては以下のことが挙げられます。
- 高利回りを保証する
- 運営者のプロフィールが不明確である
- 紹介インセンティブが設定されている
- 投資戦略が不透明
- 資金の引き出しに時間がかかる
ポンジスキームの見分け方①高利回りを保証する
ポンジスキームは、高い利回りを保証することで投資家に出資を募ります。
しかしこの利回りは持続不可能なものであり、実際には運営者が以前の投資家から集めた資金で支払われています。
ポンジスキームの見分け方②運営者のプロフィールが不明確である
ポンジスキームの運営者は、自分の正体を隠す傾向にあります。
運営している人の住所や電話番号・本名がわからない場合にはポンジスキームを疑うようにしましょう。
ポンジスキームの見分け方③紹介インセンティブが設定されている
他の人を紹介することで報酬を得ることができる場合、それはポンジスキームの可能性があります。
ポンジスキームの見分け方④投資戦略が不透明
運営者がどのように利益を上げるかを具体的に説明せず、詳細が不明な場合はポンジスキームの可能性があります。
ポンジスキームの見分け方⑤資金の引き出しに時間がかかる
運営者が出金を拒否する場合や、出金に長期間かかる場合は、ポンジスキームの可能性があります。
ポンジスキームの運営者が飛ぶタイミング
ポンジスキームは、運営者が新しい参加者から集めた資金で、既存の参加者に高い利益を支払うことによって維持されます。しかし、そのようなシステムは持続不可能であり、最終的には崩壊します。
ポンジスキームで運営者が飛ぶタイミングとしては以下が挙げられます。
- 出勤制限が発生する
- 利益が減ってくる
- 運営者が逮捕・起訴される
ポンジスキームの運営者は、新規参加者から集めた資金で既存の参加者に高い利益を支払います。
しかし、新規参加者の数が減少すると、利益が減少します。
このように利益が減ってくると運営者が飛ぶのも近いと言えるでしょう。
ポンジスキームは逮捕される?逮捕されない?
ポンジスキームは、法律で禁止されている詐欺的なビジネスであり、運営者が逮捕または起訴される可能性があります。
日本でもポンジスキームは禁止されており、詐欺行為として取り締まられています。
しかし、ポンジスキームが行われる場合、運営者は匿名で海外に拠点を置いているケースがほとんどです。
そのため、逮捕や起訴が難しいケースも多くなっています。
また、被害者が資金を回収することもほとんど不可能だと言えるでしょう。
まとめ:ポンジスキームに騙されないようにしよう
ポンジスキームとは、新しい投資家から集めた資金を、以前の投資家に配当や利益として支払うことで、新しい投資家を引きつける詐欺的な投資計画のことです。
以下のような特徴がある場合には、ポンジスキームではないか一度疑うようにしましょう。
- 高利回りを保証する
- 運営者のプロフィールが不明確である
- 紹介インセンティブが設定されている
- 投資戦略が不透明
- 資金の引き出しに時間がかかる