「三井住友銀行からOliveアカウントに切り替えることで何かデメリットはあるの?」「切り替える際に気をつけたほうが良いポイントがあれば知りたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、Oliveアカウントへ切り替える6つのデメリットを解説した後、Oliveフレキシブルペイと三井住友カード(NL)を2枚持ちするメリットを紹介します。
「Oliveアカウントに切り替えようか迷っている」「切り替え前にデメリットを把握しておきたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
三井住友銀行からOliveアカウントに切り替える6つのデメリット
三井住友銀行からOliveアカウントに切り替えるデメリットとして、以下の6つが挙げられます。
- 国際ブランドがVisaに限られる
- 引き落とし口座は三井住友銀行以外を選べない
- 未利用口座に該当すると管理手数料が発生する
- クレジットモードの審査が通らない場合もある
- 機能が多くて使い切れないことがある
- 三井住友カードからOliveフレキシブルペイの切り替えはできない
1つずつ解説します。
国際ブランドがVisaに限られる
Oliveフレキシブルペイの国際ブランドはVisaのみとなっており、他のブランドを選ぶことができません。1枚のカードで複数の決済機能を使い分けられるOliveフレキシブルペイの特徴は、Visaが開発したシステムであるためです。
他の国際ブランドを利用したい場合は、別のカードを選ぶ必要があるでしょう。なお、三井住友カード(NL)であれば、VisaのほかにMasterCardを選択可能です。
引き落とし口座は三井住友銀行以外を選べない
Oliveフレキシブルペイの引き落とし口座は、三井住友銀行に限定されています。他の銀行をメインバンクとして利用している方は、この制約が不便に感じられるかもしれません。
特に、給与の振込先を変えられない方や、別の銀行からの引き落としを希望する場合は、対策が必要です。このような場合は、三井住友銀行以外の口座を引き落とし口座に設定できる、三井住友カード(NL)と併用する方法がおすすめです。
なお、2024年3月からは他の銀行口座からも入金可能な「定額自動入金」のサービスが提供されているため、毎月定額を資金移動する予定のある方はぜひ活用してみてください。
未利用口座に該当すると管理手数料が発生する
Oliveアカウントの対象口座が未利用口座に該当すると、年1,100円(税込)の管理手数料が発生します。これは、2年以上取引がなく、免除条件を満たしていない場合に適用されます。
未利用口座の免除条件については、以下の通りです。
- 口座に1万円以上の残高がある
- 18歳未満である
- 借り入れがある
- 同一の支店内に定期預金口座、財形預金口座、外貨預金口座、投資信託保護預り口座、証券仲介口座、公共債保護預り口座などがある
クレジットモードの審査が通らない場合もある
Oliveフレキシブルペイは、1枚でクレジット、デビット、ポイント払いの3つの機能を持つ便利なカードですが、クレジットモードを利用するには審査が必要です。この審査に通らない場合、クレジット機能が付いていないカードが発行されます。
過去にクレジットカードやローンの支払いで延滞がある方は、審査に落ちる可能性があるため注意が必要です。
機能が多くて使い切れないことがある
Oliveフレキシブルペイは、クレジット、デビット、ポイント払いといった複数の機能を備えていますが、これらを全て使いこなすのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
まずはクレジットモードを中心に利用し、デビットモードやポイントモード等の他の機能については、徐々に覚えながら使い分けていくのがおすすめです。
なお、既に三井住友カード(NL)を利用している方にとっては、新たに三井住友銀行アプリが増えるだけで、機能面において大きく変わりません。
三井住友カードからOliveフレキシブルペイの切り替えはできない
三井住友カード(NL)からOliveフレキシブルペイへの直接の切り替えはできません。Oliveアカウントは新規発行扱いとなるため、カード番号が引き継がれず、新たにカードが増える形となります。
そのため、既にクレジット払いで公共料金や固定費を設定している場合は、支払い先の変更手続きが必要です。最初は三井住友カードとOliveの2枚を併用し、徐々に支払いを切り替える方法が便利でしょう。
なお、三井住友カード(NL)とOliveフレキシブルペイの2枚持ちにはメリットもあるため、ご自身のライフスタイルに合わせて「2枚持ちする」もしくは「古いカード(三井住友カード)を解約する」かを決めると良いかもしれません。
Oliveフレキシブルペイと三井住友カード(NL)を2枚持ちするメリット
ここからは、Oliveフレキシブルペイと三井住友カード(NL)を2枚持ちするメリットについて解説します。
- 同じSMBC IDの利用で三井住友カードの還元率がアップ
- Oliveアカウントの還元率を共有できる
上記2点について、それぞれ見ていきましょう。
メリット1:同じSMBC IDの利用で三井住友カードの還元率がアップ
Oliveフレキシブルペイと三井住友カード(NL)を同じSMBC IDで利用すると、三井住友カードの還元率がアップするメリットがあります。例えば、Oliveの「選べる特典」と「アプリログイン」の条件を満たすことで、三井住友カードの還元率が最大9%にまで引き上げられます。
Oliveは年会費無料の一般ランクを選べばランニングコストがかからないため、持っているだけでポイント還元率を高められる仕組みです。Oliveアカウントの申し込み時にSMBC IDを入力するだけで簡単に連携できるため、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
なお、ご自身のSMBC IDは「Vpass」アプリの右下にある「メニュー」から確認できます。
メリット2:Oliveアカウントの還元率を共有できる
Oliveアカウント限定の還元率は、三井住友カード(NL)と共有できます。
三井住友銀行が提供する、最大20%のポイント還元を得られるVポイントアッププログラムのうち、Olive限定のポイントアップ項目には以下のものがあります。
- 三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリに月1回以上ログイン:+1%
- 選べる特典のうち「Vポイントアッププログラム」を選択:+1%
- SMBCモビットの返済口座とOliveアカウントを連携した上で利用:最大+1%
- 三井住友銀行で外貨取引を実施:最大+2%
- 三井住友銀行で住宅ローンを契約:+1%
全てを達成すると、+6%のポイント還元を受けられます。
そのほか、Vポイントアッププログラムの項目の一つに、家族が三井住友カードを利用していると「家族ポイント」として最大+5%の還元を受けられるものがあります。
これを聞くと、Oliveのほうがトータルのポイント還元率が高いためお得だと感じるかもしれません。
しかし、既存の三井住友カード(NL)と同じSMBC IDでOliveフレキシブルペイを発行することで、三井住友カード決済分も同じ還元率が適用されます。このため、お得に2枚のカードを使い分けられるでしょう。
還元率を上げるためにOliveフレキシブルペイを持つのも選択肢の一つ
上述からわかるように、三井住友カード(NL)に加えてOliveフレキシブルペイを持つことは、ポイント還元率を上げるための選択肢として有効です。
Oliveフレキシブルペイは、引き落とし口座が三井住友銀行に限定されているため、不便だと感じる方も多いでしょう。別の口座を使いながらOliveのメリットを享受したい方は、既存の三井住友カード(NL)をメインに使いながら、同一のSMBC IDをOliveアカウントと連携することで、効率的にポイントを貯められます。
一般ランクのOliveフレキシブルペイであれば年会費無料で持てるため、還元率を上げる目的でも手軽に発行できます。
三井住友銀行Oliveに関してよくある質問
ここでは、三井住友銀行のOliveに関してよくある質問をまとめました。
三井住友銀行からOliveアカウントへの切り替えで利用できるキャンペーンは?
三井住友銀行では「Oliveアカウント開設」「Oliveフレキシブルペイ利用」「証券口座+積立」3つを達成すると、最大31,600円相当のプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しています。
詳しくは「Oliveキャンペーン」のページから確認できます。
既存の口座からOliveに切り替えるとどうなる?
既存の三井住友銀行の口座をOliveアカウントに切り替えても、元々使っていた口座の店番号や口座番号に変わりはありません。
以前と同じように、三井住友銀行の口座として利用可能です
三井住友銀行Oliveゴールドとは?
Oliveゴールドとは、Oliveフレキシブルペイのゴールドランクです。
通常ランクのOliveフレキシブルペイとの違いの一例として、以下が挙げられます。
- 年間100万円以上の利用で通常5,500円(税込)の年会費が永年無料
- 年間100万円以上の利用で10,000ポイント付与
- クレカ積立のポイント還元率が最大1%
- 充実の旅行保険・ショッピング保険
- ラウンジサービスを利用可能
三井住友銀行Oliveの申し込み方法は?
Oliveの申し込みは、三井住友銀行のアプリから申し込みをおこないます。既に三井住友銀行の口座を持っている方・持っていない方のそれぞれで手順が異なります。
【三井住友銀行の口座を持っている方】
- 三井住友銀行アプリにログイン
- ホーム画面に表示される「Oliveアカウントに切替」をタップ
- 画面の案内に従って申し込みを進める
【三井住友銀行の口座を持っていない方】
- 三井住友銀行のアプリをダウンロード
- アプリを開いた画面に表示される「Oliveアカウントを申し込む」をタップ
- 画面の案内に従って申し込みを進める
なお、申し込みの際は、運転免許証・マイナンバーカード・パスポートのいずれかの本人確認書類が必要です。
三井住友銀行Oliveの入金方法は?
Oliveアカウントへ入金するには、定額自動入金・コンビニATM・他行からの振込の3種類の方法があります。
定額自動入金は、毎月決まった日にちに他金融機関の本人名義口座から指定額が引き落とされ、Oliveに入金される仕組みです。手数料無料で入金できるため、毎月決まった資金の移動がある場合に活用できます。
コンビニATMを利用する場合、Oliveアカウントの契約者であれば三井住友銀行の本支店ATM・三菱UFJ銀行店舗外ATMは時間内・時間外手数料ともに無料で利用可能です。その他のATMでは所定の手数料が発生しますが、Oliveの選べる特典で「コンビニATM手数料無料」を選ぶと、月1回までATM手数料が無料になります。
他行からの振込については、それぞれの金融機関の振込手数料が発生します。
三井住友銀行からOliveアカウントへ切り替えるデメリットまとめ
今回は、三井住友銀行からOliveアカウントへ切り替えるデメリットについて解説しました。Oliveアカウントでは国際ブランドがVisaに限られる、引き落とし口座が三井住友銀行しか選べないといった制約があるため、切り替えする前に確認しておきましょう。
また、Oliveアカウントへの切り替え後も三井住友カード(NL)はそのまま利用できるため、Oliveフレキシブルぺイとの2枚持ちが可能です。同一のSMBC IDを紐づけることで、Oliveフレキシブルペイの還元率を三井住友カードでも共有できるため、お得にポイントを貯められるでしょう。
三井住友銀行からOliveアカウントへ切り替えようか迷っている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてください。