「SBI証券でiDeCoを始めたいと思っているものの、どの銘柄を選ぶべきか分からない」「おすすめの商品や配分があれば知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄や投資配分について、詳しく解説します。
「iDeCoに興味はあるが、選択肢が多くてよく分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。
SBI証券のiDeCoに関する基本情報や特徴
まずは、SBI証券のiDeCoについて基本情報を確認します。
iDeCo口座数 | 90万口座以上 ※2024年1月末時点 |
加入時の手数料 | 2,829円 ※共通 |
運営管理手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 掛金を拠出する場合:171円 掛金を拠出しない場合:66円 |
移換時手数料 | 4,400円 |
給付時手数料 | 440円 ※振込毎に発生 |
引き落とし日 | 毎月26日 ※土日祝の場合は翌営業日に引落 |
取扱銘柄数 | 38種類(インデックスファンド17本、アクティブファンド12本、バランス型4本、ターゲットイヤー型4本、元本確保型1本) |
問い合わせ先 | フリーダイヤル:0120-581-214 携帯:03-5562-7560(有料) ※平日・土日:8時~17時 |
SBI証券のiDeCoに関する特徴として、以下の3点があります。
- 商品数が豊富
- 運営管理手数料が無料
- 土日の問い合わせも対応
それぞれの項目について解説します。
SBI証券のiDeCoの特徴①商品数が豊富
SBI証券のiDeCoは、豊富な商品ラインナップが特徴の一つです。
現在、38本の商品から選択でき、その中には低信託報酬のインデックスファンドが17本も含まれています。このインデックスファンドは、日経平均株価などの指数に連動する設計であり、長期間にわたって手数料を抑えられることが特長です。
さらに、業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」シリーズも充実しており、8本のファンドが提供されています。これらの商品を通じて、効率的かつコストを抑えた資産形成を実現しやすくなっています。
SBI証券のiDeCoの特徴②運営管理手数料が無料
iDeCoは年金制度の一つということもあり、運用にかかる手数料は金融機関共通で決められているものが多くあります。運営管理手数料は金融機関が設定できる少ない手数料項目の一つですが、SBI証券では運営手数料無料で運用可能です。
他の金融機関では、高ければ毎月440円の手数料を設定していることもあります。SBI証券のiDeCoであればこのコストを削減できるため、長期的な運用を考えると、手数料の差額による負担は大きいでしょう。
なお、SBI証券は口座管理手数料も比較的安く抑えられており、他の主要ネット証券と同水準の月171円となります。このように、SBI証券のiDeCoは手数料を最小限に抑えた環境を提供しています。
SBI証券のiDeCoの特徴③土日の問い合わせも対応可能
SBI証券のiDeCoは、土日でも問い合わせに対応可能なサポートデスクのシステムが充実しています。専門スタッフが新規加入に関する疑問や運用に関する相談に丁寧に応じてくれるため、初めてiDeCoに加入する方はもちろん、平日に忙しい会社員や自営業者にとって大きな利点となるでしょう。
また、一部の証券会社がAIチャットを提供している中で、SBI証券は人間の専門スタッフによるサポートを提供している点も魅力的です。老後の資金計画に関わる重要な決定を行う際には、電話で確認し納得することで安心して加入手続きを進めやすくなるでしょう。
SBI証券の投資信託におけるおすすめ銘柄・商品ランキング
ここでは、SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄について、以下の投資信託を紹介します。
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- ひふみ年金
それぞれの銘柄について、基本情報を確認しましょう。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。
このファンドは、全世界の株式市場の動きを捉えることを目指し、投資家に全世界の株に分散投資の機会を提供しています。
また、信託報酬は0.1022%(税込)で純資産額は190,910百万円、過去3年間のパフォーマンスは+67.57%を記録しています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する投資成果を目指すファンドです。このファンドは投資信託の中でも特に人気があり、投資家から高く支持されています。
組入銘柄は全世界株と類似しているものの、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国企業のみに投資していることが特徴です。
また、信託報酬は0.09372%以内(税込)で純資産額は4,114,036百万円、過去3年間のパフォーマンスは+93.35%の結果となっています。
出典:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)|SBI証券
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークへの連動を目指して運用されます。
投資先は株式に加え、日本・先進国・新興国の債券、国内・先進国のリート、そしてコールローンなどに分散されていることが特徴です。比較的値動きの安定したリートや債券への投資も含んでおり、バランスの取れたポートフォリオを提供しています。
また、信託報酬は0.143%以内(税込)とされており、純資産額は263,380百万円、過去3年間では+29.04%のパフォーマンスを残しています。
出典:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)|SBI証券
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、低コストで海外先進国に分散投資が可能です。
MSCIコクサイ・インデックスは、海外先進国22か国から構成されており、このファンドはその指数に連動する形で運用されます。
また、信託報酬は0.09889%以内(税込)で、純資産額は697,691百万円、過去3年間のパフォーマンスは+82.74%に終わっています。
出典:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス|SBI証券
ひふみ年金
ひふみ年金は、主に国内の上場株式を対象としており、市場価値が割安と見込まれる銘柄を選んで長期的な投資を行うファンドです。
信託報酬は0.836%(税込)と、アクティブファンドの中では低めに抑えられている特徴があります。
また、このファンドの純資産額は82,847百万円、過去3年間のパフォーマンスは+21.63%となっています。
SBI証券のiDeCoセレクトプランの概要と銘柄一覧
SBI証券で2018年からスタートした「セレクトプラン」は、投資家のニーズに合わせ、インデックスファンドとアクティブファンドがバランスよく構成されたプランです。
セレクトプランにラインナップされている銘柄について、以下にまとめました。
ファンド | カテゴリ | 銘柄名 |
---|---|---|
インデックス | 全世界株式 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) EXE-i 全世界中小型株式ファンド |
米国株式 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) iFree NYダウ・インデックス | |
国内株式 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | |
先進国株式 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド eMAXIS Slim 先進国株式インデックス インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | |
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | |
国内債券 | eMAXIS Slim 国内債券インデックス | |
先進国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) | |
新興国債券 | iFree 新興国債券インデックス | |
国内リート | <購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | |
海外リート | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | |
バランス | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) iFree 年金バランス | |
アクティブ | 全世界株式 | ひふみワールド年金 セゾン資産形成の達人ファンド 朝日Nvestグローバルバリュー株オープン |
米国株式 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね | |
国内株式 | ひふみ年金 野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) つみたて椿 SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金> | |
先進国株式 | ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | |
新興国株式 | ハーベストアジアフロンティア株式ファンド | |
先進国債券 | SBI-PIMCO世界債券アクティブファンド(DC) | |
バランス | セゾン・グローバルバランスファンド SBIグローバル・バランス・ファンド | |
ターゲットイヤー | セレブライフ・ストーリー2025 セレブライフ・ストーリー2035 セレブライフ・ストーリー2045 セレブライフ・ストーリー2055 | |
コモディティ | 三菱UFJ純金ファンド |
【初心者必見】SBI証券のiDeCoセレクトプランのおすすめ配分
ここからは、年齢別にiDeCoのおすすめ配分を紹介します。
SBI証券が発表している加入者の掛け金について、20代、30代、40代、50代のそれぞれの内訳を見ていきましょう。
年代 | 掛け金の内訳 |
20代 | 国内株式:10% 国際株式:71% バランス型:9% その他投資信託:7% 定期預金:3% |
30代 | 国内株式:9% 国際株式:71% バランス型:9% その他投資信託:7% 定期預金:4% |
40代 | 国内株式:10% 国際株式:64% バランス型:11% その他投資信託:8% 定期預金:6% |
50代 | 国内株式:12% 国際株式:54% バランス型:12% その他投資信託:11% 定期預金:11% |
全年代で投資信託の比率が多くなっており、年齢別に見ると若い世代では国際株式の比率が、40代・50代になるにつれてバランス型のファンドや定期預金などの比率が増える傾向にあるようです。
iDeCoは長期間の積立投資を前提としているため、年齢やリスク許容度に応じて投資配分を検討してみましょう。
SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄や投資配分まとめ
今回は、SBI証券のiDeCoでおすすめの銘柄や投資配分について解説しました。iDeCoでは、全世界株式へ分散投資できる銘柄や信託報酬が抑えられたeMAXIS Slimシリーズなどの人気が高く、多くの投資家の選択肢の一つとなっています。
iDeCoに加入すべきか悩んでいる方は、金融機関や投資銘柄の特徴を十分に比較・検討して自身の投資目標に合わせた計画を立て、効果的に老後資産を積み立てられるようにしましょう。