高配当株とは、株主に対して高い配当を支払う株のことで、安定した配当を受け取れることから投資家から人気があります。
本記事では、高配当株の基礎知識からメリット・デメリット、おすすめの高配当株(米国・日本)、おすすめの高配当株ETF(米国・日本)について解説します。
自分の投資方針にあった投資なのかをぜひチェックしてみてください。
高配当株とは?
高配当株とは、株主に対して高い配当を支払う株のことです。
配当利回りが4%以上となっている株は高配当株と呼ばれます。
配当利回りは以下の計算方法で計算されます。
配当利回り(%)=1株あたりの配当(年間)÷株価×100
有名な高配当株としては以下の銘柄があります。
高配当株のメリット
高配当株のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 安定した配当収入を得られる
- 高配当株は下落リスクがやや低い
- 長期的な資産形成につながる
- インフレ対策にもなる
それぞれについて解説します。
高配当株のメリット①安定した配当収入を得られる
高配当株は、定期的に配当を受け取ることができるので、安定した収入源となります。
また、配当を再投資することにより、複利効果を得ることができます。
高配当株のメリット②高配当株は下落リスクがやや低い
高配当株は、一般的に株価の下落に強い傾向があります。
配当を目的に投資している投資家が一定数いるので、業績の悪化などの株価に悪影響があっても、下落幅が小さくなる傾向があります。
高配当株のメリット③長期的な資産形成につながる
高配当株は、長期的な資産形成の一つの手段としても利用できます。
毎年安定した配当金を受け取ることで、長期的な資産形成につながります。
高配当株のメリット④インフレ対策にもなる
高配当株は、インフレ対策の手段としても利用できます。
配当は、企業の収益に基づいて支払われるため、インフレ率に応じて配当金額が上昇することが期待できます。
高配当株のデメリット
高配当株のデメリットとしては以下のものが挙げられます。
- 業績の悪化によるリスクがある
- 高配当株の配当利回りの限界がある
- 低成長企業に投資するリスク
高配当株のデメリット①業績の悪化によるリスクがある
高配当株企業のが業績が悪化し、配当を減額または無配となる可能性があります。
このような場合には、株価の大幅な下落と配当金が受け取れないというダブルパンチを受ける可能性があります。
高配当株のデメリット②高配当株の配当利回りの限界がある
高配当株は、一定の配当利回りを超えることができません。
ダブルバガーなどを目指す場合にはキャピタルゲインを目指した投資を行いましょう。
インカムゲインとキャピタルゲインについては以下の記事で詳しく解説しています。
高配当株のデメリット③低成長企業に投資するリスク
高配当株は、成長が鈍化している企業に多く見られます。
将来的にも配当が増える企業なのかを分析するためには、ファンダメンタル分析がおすすめです。
高配当株の4つのリスク
高い配当金がもらえる高配当株ですが、リスクもあります。
- 配当減少(減配)のリスク
- 株価下落のリスク
- 業界リスク
- 金利上昇リスク
それぞれについて解説します。
リスク①配当減少(減配)のリスク
高配当株は、高い配当利回りを実現するために、利益の一部を配当として投資家に還元しています。
しかし、業績悪化や経営戦略の変更などの理由で、配当を減少させる(減配する)可能性もあります。
リスク②株価下落のリスク
高配当株は元本保証のある投資ではないので、株価が下落する可能性があります。
会社が赤字続きなら株価は下がり、配当金の原資もなくなってしまいます。
「高配当だから株を買う」というような安易な選択をすると減配と株価下落のダブルパンチを喰らう可能性があります。
きちんとリスクを見極めて投資することが大切です。
リスク③業界リスク
高配当株は、一般的に配当性向が高い企業が多いため、その業界全体が不況に陥ると配当が減る可能性が増えます。
高配当株で安定した配当を得るためにも、関連性の薄い違う業種の銘柄を選ぶことが大切です。
分散の具体例としては、「円安に強い銘柄と円高に強い銘柄両方を購入する」などがあります。
リスク④金利上昇リスク
金利が上昇すると、株式市場全体が下落する可能性があります。
一般的に金利が下がると株価は上がり、金利が上がると株価は下がる傾向があります。
おすすめの高配当株(日本株)
日本株でおすすめの高配当株としては以下があります。
- JT(日本たばこ産業株式会社)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 日本電信電話株式会社(NTT)
- ソフトバンクグループ株式会社
- トヨタ自動車株式会社
- KDDI
- 三菱商事
- 三井住友フィナンシャルグループ
- 東京海上ホールディングス
以上の企業は、高い配当利回りを維持しており、比較的安定した企業であるため、投資家に人気があります。
「JTは買ってはいけない高配当株なの?」でJTについては詳しく解説しています。
おすすめの高配当株(米国株)
米国株でおすすめの高配当株としては以下があります。
- コカ・コーラ(KO)
- エクソンモービル(XOM)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- AT&T(T)
- デューク・エナジー(DUK)
- マクドナルド(MCD)
- IBM(IBM)
- スリーエム(MMM)
- シェブロン(CVX)
- P&G(PG)
- ベライゾン(VZ)
- フィリップモリス(PM)
- アッヴィ(ABBV)
また、「NYダウ採用30銘柄の配当月一覧(米国株)」では配当月ごとのおすすめの米国株について解説しています。
毎月配当を受け取りたいと考えている人はぜひご覧ください。
おすすめの高配当株ETF(日本)
日本の高配当株を幅広く投資できるETFとしては、以下のようなものがあります。
- MAXIS日本株高配当70 マーケットニュートラル上場投信
- NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
- NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信
おすすめの高配当株ETF(米国)
米国の高配当株を幅広く投資できるETFとしては、以下のようなものがあります。
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
- VOO(バンガード S&P 500 ETF)
- VYM(バンガード米国高配当株式ETF)
高配当株を購入するときにおすすめの証券会社
高配当株を購入するときにおすすめの証券会社を3つ紹介します。
SBI証券 | 手数料が格安
SBI証券は業界トップのシェア率を誇っており、手数料が格安という特徴があります。
手数料には「スタンダードプラン」「アクティブプラン」の2つのプランがあり、スタンダードプランの手数料は55円〜、アクティブプランは1日の約定代金が100万円までなら無料です。プランは途中で変更が可能なので、投資スタイルに合わせて好きなプランを選択しましょう。
なお、以下の条件を満たすと国内株式売買手数料が無料(ゼロ革命)となります。
- インターネットコースまたは、インターネットコース(プランC)のお客さま
- 電子交付サービス申込済で当社所定の電子交付設定を行っているお客さま
また、外国株式を全部で9カ国扱っており、証券会社の中では最多となっています。
- 米国株式
- 中国株式
- 韓国株式
- ベトナム株式
- ロシア株式
- インドネシア株式
- シンガポール株式
- タイ株式
- マレーシア株式
三井住友カードでの積立投資をおこなうと、積立額の0.5%~5.0%相当のVポイントがたまります。クレジットカード積立投資の上限は5万円となるので、三井住友カードを利用すると250円〜2500円お得になります。
また、SBI証券は1株から取引できるS株(単元未満株)も取り扱っているので、高配当株の投資にもおすすめです。
auカブコム証券 | 携帯キャリアがauならおすすめ
auカブコム証券はau経済圏と相性が良いネット証券です。
auカブコム証券では、条件を満たすとPontaポイントが貯まります。
また、「au IDの登録で、現物および信用取引の手数料が1%割引」「auカブコム証券でKDDIの株式を100株以上保有すると、現物および信用取引の手数料が最大15%割引」などauユーザーやKDDI株主向けの特典もあります。
プチ株と呼ばれる1株から投資できるサービスもあるので、高配当株をはじめとした個別株に挑戦してみたい人にもおすすめです。
\ au経済圏の人におすすめ /
マネックス証券 | 無料クレカでの積み立て還元率No.1
マネックス証券は主要ネット証券(auカブコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券)の中で最大のポイント還元率 1.1%となっています。
ワン株(単元未満株)の買付手数料と投資信託の購入時申込手数料は0円で手数料がかからないのも嬉しいポイントです。インデックス投資+高配当株に挑戦したいという人にもマネックス証券はおすすめです。
また、IPO(新規公開株)の取り扱い銘柄数が多いうえ、完全平等抽選なので投資資金の少ない人でも当選が期待できるので、IPO投資に挑戦したい人にもおすすめです。
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まとめ:自分の投資方針にあった投資をしよう!
本記事では、高配当株の基礎知識からメリット・デメリット、おすすめの高配当株(米国・日本)、おすすめの高配当株ETF(米国・日本)について解説しました。
自分の投資方針を明確にして、後悔のない投資を行いましょう。
おすすめしない・買ってはいけない高配当株については以下の記事をご覧ください。