「クレジットカードのタッチ決済が便利だと聞いたけど、危険じゃないの?大丈夫?」「不正利用されるかもしれないって本当?」といったように、クレジットカードのタッチ決済について不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
今回は、クレジットカードのタッチ決済は本当に危険なのかどうか、メリットやデメリット、決済する際の使い方と合わせて解説します。
クレジットカードのタッチ決済を使ってみたいが不安な方や、どのようなリスクがあるのか知っておきたい方はぜひ参考にしてください。
クレジットカードのタッチ決済は危険?覚えておきたい4つのデメリット
クレジットカードのタッチ決済は、紛失した際に不正利用されるリスクがあること以外、比較的安全に決済できる方法といえます。
ここでは、クレジットカードのタッチ決済における以下4つのデメリットを紹介します。
- 紛失時に不正利用される可能性がある
- 決済金額に制限がある
- 非対応店舗では利用できない
- 店舗によって対応端末が異なる
それぞれについて、内容を見ていきましょう。
紛失時に不正利用される可能性がある
タッチ決済は暗証番号不要で利用できるため、利便性が高いです。しかし、これが逆にセキュリティリスクを引き起こすことがあります。
タッチ決済は、端末にタッチするだけで決済が完了するため、カードやスマートフォンを紛失した際に第三者に不正利用される可能性があります。利用額に制限を設けることで、一定額以上の取引は制限されますが、少額であってもリスクをゼロにするのは難しいです。
万が一紛失や盗難をしてしまった際は、速やかにカード会社に連絡し、カードを停止することが大切です。また、スマートフォンには生体認証を設定し、クレジットカードは必要以上に持ち歩かないようにすることで、リスクをさらに軽減できるでしょう。
決済金額に制限がある
タッチ決済は便利ですが、利用額に制限が設けられていることが多いです。多くのクレジットカードでは、タッチ決済での取引額が一定額を超えると、決済ができない仕組みになっています。
この制限は、カードの利用可能枠とは別に設定されており、制限額を超えた高額な支払いをおこなう際は、従来通り暗証番号やサインが必要となります。大きな金額の決済をスムーズに行うためには、タッチ決済の制限額を確認するのとともに、万が一タッチ決済が使えなかった場合の支払い方法も準備しておくと安心です。
非対応店舗では利用できない
暗証番号なしでスムーズに支払いできるタッチ決済ですが、すべての店舗で利用できるわけではないため注意しましょう。特に地方の小規模な店舗や新しく開店した店舗では、タッチ決済の導入が進んでいないことも少なくありません。
このため、タッチ決済に対応していない店舗では、従来のクレジットカード決済や現金での支払いが求められる場合もあるでしょう。決済時のトラブルを避けるためには、利用予定の店舗がタッチ決済に対応しているかを事前に確認し、従来の決済手段も準備しておくことがおすすめです。
店舗によって対応端末が異なる
クレジットカードのタッチ決済を利用するには、店舗に対応端末が設置されていることが前提です。ただし、すべての店舗がこの端末を導入しているわけではなく、対応状況は店舗によって異なります。
そのため、タッチ決済が利用できない店舗も存在することを覚えておきましょう。
普段よく利用する店舗がタッチ決済に対応しているかを事前に確認し、必要に応じて他の決済手段も準備しておくことが大切です。
クレジットカードのタッチ決済は危険ばかりではない!3つのメリット
上述ではクレジットカードのタッチ決済におけるデメリットばかりをお話ししましたが、危険ばかりではありません。以下より、3つのメリットを紹介します。
- スムーズに支払いできる
- 対応のスマホでタッチ決済できる
- 決済時のカード情報の漏えいを防げる
スムーズに支払いできる
タッチ決済の最大のメリットの一つは、スムーズに支払いできる点です。クレジットカードを端末にタッチするだけで決済が済むため、従来の暗証番号入力やサインといった手間が一切ありません。
特に、クレジットカードの場合は暗証番号を打ち間違えると修正に時間がかかることもありますが、タッチ決済ではその心配がなく、迅速に取引を終えられます。コード決済と比べても、アプリの起動やQRコードの読み取りが不要なため、タッチ決済はキャッシュレス決済の中でも特にスムーズです。
これにより、混雑する店舗でもストレスなく支払いを済ませられるでしょう。
対応のスマホでタッチ決済できる
クレジットカードのタッチ決済に連携できるスマホを使えば、スマホを使ったタッチ決済も可能です。特定のスマホは、事前にクレジットカード情報を登録することで、端末にスマホをかざすだけで決済できる機能を持っています。
この機能を利用すれば、わざわざクレジットカードを入れた財布を持ち歩かなくても、スマホを持っているだけでスムーズに買い物できます。
例えば、OliveフレキシブルペイやVisaのタッチ決済、iDなどが利用できる店舗であれば、対応スマホを使って簡単に支払いが可能です。これにより、財布を取り出す必要がなく、より快適なショッピング体験ができるでしょう。
決済時のカード情報の漏えいを防げる
タッチ決済は、支払い時のセキュリティ面で安心できるといった、大きなメリットがあります。従来の決済方法では、クレジットカードを店員に渡して操作してもらう場合があり、その際にカード番号や暗証番号が漏洩するリスクがありました。
一方、タッチ決済では、カードを端末にタッチするだけで取引が完了するため、他人にカードを渡す必要がありません。これにより、暗証番号を盗み見られる心配がなく、カード情報が第三者に漏れるリスクを大幅に低減できます。
タッチ決済を利用することで、より安全に支払いを行えるでしょう。
クレジットカードのタッチ決済機能の使い方
ここでは、クレジットカードのタッチ決済の使い方について、カードの見分け方や決済のやり方を紹介します。
本章でお話しするタッチ決済のやり方をマスターして、使い始められるようにしましょう。
タッチ決済に対応しているクレジットカードの見分け方【マークを確認しよう】
タッチ決済に対応しているクレジットカードを見分けるには、カードの表面に注目しましょう。対応しているカードには、タッチ決済専用のマークが刻印されています。
このマークは、Wi-Fiのシンボルを横にしたような形で、端末にタッチするだけで決済できることを示しています。このマークがない場合、そのクレジットカードはタッチ決済には対応していません。
また、タッチ決済が利用可能な店舗では、同様のマークが掲示されていることが多いです。VisaやJCBなどの国際ブランドのロゴと並んで表示されるため、買い物前にその店舗がタッチ決済に対応しているかどうかを確認する際にも役立ちます。
タッチ決済を利用したい場合は、事前に自分のクレジットカードに対応マークがあるかを確認し、店舗でも同じマークが表示されているかをチェックしておくと安心です。これにより、スムーズにタッチ決済を利用できるでしょう。
タッチ決済のやり方とは?クレジットカードのどこをかざす?
クレジットカードを使ったタッチ決済のやり方は、以下の通りです。
- 有人レジ:「クレジットカードのタッチ決済」と言い、決済端末にカードをかざす
- 無人レジやセルフレジ:クレジットカード払いを選び、決済端末にカードをかざす
カード全体を端末に1秒ほどかざしたら、支払い完了です。
また、スマホとクレジットカードを連携してタッチ決済を利用する場合、iPhoneの場合はApple Pay、Androidの場合はGoogle Payで設定をおこないます。クレジットカードの連携が完了したら、支払いの際にタッチ決済の画面を開き、店舗の決済端末にスマホをかざすだけで支払いできます。
クレジットカードのタッチ決済についてよくある質問
ここでは、クレジットカードのタッチ決済についてよくある質問をまとめました。
会計時にタッチ決済のマークがあるのに使えない場合の原因とは?
店舗での会計時、タッチ決済のマークがあるのに利用できない場合は、以下の原因が考えられます。
- クレジットカードやスマホがタッチ決済に対応していない
- クレジットカードが制限されている
- デビットカードやプリペイドカードの残高が不足している
- 店舗側がタッチ決済に詳しくない
まずは、自身が持っているクレジットカードが対応している支払い方法を再度見直す、制限や残高を確認するといった方法で対処しましょう。
それでも問題が解決しない場合、店舗スタッフがタッチ決済について詳しく知らないために、対応してもらえないといったケースも考えられます。
Visaのタッチ決済が使える場所はどこ?
Visaのタッチ決済が使えるのは、レジ前などにVisaのタッチ決済対応マークのある、Visa加盟店のみです。
対応店舗は増えているものの、全ての場所で利用できるわけではないため、もし分からない場合は店員に聞いてみましょう。
クレジットカードのタッチ決済は危険なのかまとめ
今回は、クレジットカードのタッチ決済は危険なのかどうか、メリットやデメリットと合わせて解説しました。クレジットカードのタッチ決済は、決済時にカード番号や暗証番号を見られる心配がないため、安全性の高い決済方法といえます。
ただし、暗証番号なしで決済できることから、紛失時に悪用されてしまうリスクがある点に注意が必要です。
クレジットカードのタッチ決済を利用する際は、カードの紛失や利用限度額、利用可能な店舗かどうかに注意し、スムーズでストレスフリーな買い物体験をしてみてください。