楽天証券は、2022年6月19日から楽天キャッシュで投資信託の積立ができるようになりました。
楽天カードから楽天キャッシュへチャージすることで、チャージ額の0.5%分のポイント還元を受けることができます。
ポイント還元を受けることができる楽天キャッシュですが、「デメリットはある?」と感じている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、楽天キャッシュ積立のメリットとデメリット、1番お得な積立設定について解説します。
楽天キャッシュとは?
楽天キャッシュは、楽天が提供するオンライン電子マネーサービスです。
主に楽天市場など楽天の各種サービスで使用することができる電子マネーですが、2022年6月19日から投資信託の積立もできるようになりました。
また、友達や家族に送金することもできるため、日々のお買い物からネットショッピング、割り勘などにも利用できます。
楽天クレカ積立の改悪内容
楽天証券が提供する「楽天カードクレジット決済」は、投資信託積立サービスです。以前は積立金額の1.0%がポイントとして還元されていましたが、2022年9月の買付分から、特定の投資信託に対するポイント還元率が改悪されました。
具体的には、年率0.4%(税込)未満の代行手数料を持つ投資信託では、ポイント還元率が現在0.5%~1.0%に引き下げられています。
ポイント還元率が0.5%のファンドの例
- eMAXISSlim全世界株式(除く日本)
- eMAXISSlim全世界株式(3地域均等型)
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
投資家から人気のあるeMAXISSlimシリーズは改悪の対象となっています。
楽天キャッシュで投信積立するメリット
楽天キャッシュで投信積立するメリットは以下の通りです。
- 楽天カードからのチャージで0.5%のポイント還元
- 楽天カードと楽天キャッシュの併用で10万円をポイント還元の対象にできる
それぞれについて解説します。
楽天キャッシュ積立のメリット①楽天カードからのチャージで0.5%のポイント還元
楽天キャッシュを使用して投資信託積立を行う時に、楽天カードからチャージすれば0.5%のポイント還元を受けることができます。投資による利益に加えて、チャージによるポイント還元を受けることができるため、投資効率が向上が見込めます。
このポイントは楽天市場での買い物や楽天サービスの利用に活用できるので、楽天経済圏に住んでいる人にはメリットが大きいと言えるでしょう。
楽天キャッシュ積立のメリット②楽天カードと楽天キャッシュの併用で10万円をポイント還元の対象にできる
楽天キャッシュで投信積立を行う際に楽天カードとの併用することで、10万円までの投資をポイント還元の対象にできるという大きなメリットがあります。
毎月の積立額が大きいほど、還元されるポイントも多くなります。このポイントは楽天市場でのショッピングや他の楽天サービスでの利用が可能です。
楽天キャッシュと楽天カードを併用することで、投資信託積立をしながら、賢くポイントを貯めることができます。
楽天キャッシュで投信積立するデメリット
楽天キャッシュで投信積立するデメリットは以下の通りです。
- 初月は2ヶ月分請求される可能性がある
- 楽天カードを持っていないとポイント還元されない
- ボーナス設定はできない
それぞれについて解説します。
楽天キャッシュ積立のデメリット①初月は2ヶ月分請求される可能性がある
楽天キャッシュで投信積立を行う時のデメリットは、初月に2ヶ月分の積立金額を請求される可能性があることです。投資信託の積立が開始されるタイミングによって、初月の積立金額と次の月の積立金額が一緒に請求される可能性があるあということです。
毎月10万円の投資をしている場合には20万円請求される可能性があるということなので、その月の支払いが予想外に多くなってしまいます。
楽天キャッシュ積立のデメリット②楽天カードを持っていないとポイント還元されない
楽天キャッシュでの投信積立のもう一つのデメリットは、楽天カードを持っていないとポイント還元が受けられないところです。楽天キャッシュへのチャージでポイント還元を受けるには、楽天カードを利用する必要があります。
そのため、楽天カードを持っていない人にとっては楽天キャッシュで積み立てをするメリットがないと言えるでしょう。
楽天カードは無料で作成することができるので、まだ楽天カードを持っていない人は作成してみてください。
楽天キャッシュ積立のデメリット③ボーナス設定はできない
楽天キャッシュを使用した投信積立では、ボーナス設定ができないというデメリットがあります。
ボーナスや臨時収入があった時に多めに投資したいと考えている人にとっては不便なサービスです。
楽天キャッシュで投信積立する方法
楽天キャッシュで投信積立する方法は以下の通りです。
- 楽天証券で口座開設する
- 積立設定をする投資信託を選ぶ
- 積立設定する
- 楽天キャッシュの設定をする
それぞれについて解説します。
楽天証券で口座開設する
楽天証券の口座を持っていない場合は、楽天証券の口座開設を行いましょう。
積立設定をする投資信託を選ぶ
楽天証券の口座開設が完了したら、積立設定をする投資信託を選びましょう。
自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切なファンドを選択することが重要です。
投資初心者なら、オールカントリーやS&P500への投資がおすすめです。
積立設定する
積立金額、積立頻度(毎月など)、積立日を設定しましょう。
楽天キャッシュの設定をする
積立の支払い方法として楽天キャッシュを選択しましょう。
クレカ積立から楽天キャッシュ積立に変更する方法
クレカ積立から楽天キャッシュ積立に変更する方法は以下の通りです。
- クレカ積立設定を解除する
- 積立設定をする投資信託を選ぶ
- 積立設定する
- 楽天キャッシュの設定をする
それぞれについて解説します。
クレカ積立設定を解除する
まずはクレカ積立設定を解除しましょう。
積立設定をする投資信託を選ぶ
クレカ積立設定を解除したら、積立設定をする投資信託を選びましょう。
自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切なファンドを選択することが重要です。
投資初心者なら、オールカントリーやS&P500への投資がおすすめです。
積立設定する
積立金額、積立頻度(毎月など)、積立日を設定しましょう。
楽天キャッシュの設定をする
積立の支払い方法として楽天キャッシュを選択しましょう。
楽天証券で1番お得な積立方法は?
楽天証券で1番お得な積立方法について解説します。
楽天キャッシュと楽天カードのポイント還元率の比較は以下の通りです
積立方式 | 2023年6月以降のポイント還元率 |
---|---|
楽天キャッシュ | 0.5% |
楽天カード | ▼代行手数料が年率0.4%未満のファンド 楽天カード:0.5% 楽天ゴールドカード:0.75% 楽天プレミアムカード:1.0% ▼代行手数料が年率0.4%以上のファンド 全カード:1.0% |
代行手数料が年率0.4%以上のファンドの場合には、楽天カードでの決済がお得になります。
ただし、投資信託の王道であるオールカントリーやS&P500へ投資する場合には、楽天プレミアムカードの作成がおすすめです
楽天キャッシュと一緒に利用したいサービス
楽天キャッシュを利用するときは、以下のサービスも一緒に利用しましょう。
- 楽天銀行
- 楽天カード
- 楽天市場
- 楽天証券
- 楽天ウォレット
それぞれについて解説します。
楽天銀行
楽天銀行は1,300万口座を突破したネット銀行です。
残高照会や取引の明細詳細も、パソコン・スマホから確認できます。
楽天経済圏を利用している人は、楽天銀行で口座開設するとポイントを貯めやすくなります。
そのため、楽天経済圏の人にとっては楽天銀行は必須だと言えます。
楽天カード
「楽天カード」と楽天銀行の併用でお得にポイントを貯めることができます。
年間36万円以下なら通常の楽天カード、年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
すでに楽天カードを持っていて、2枚目のカードを持っていない人は以下の記事もご覧ください。
年間36万円以下なら通常の楽天カードがオススメ
年間の利用金額が36万円以下なら、通常の楽天カードがオススメです。
毎月のクレジットカード利用額が3万円以下なら、通常の楽天カードを利用しましょう。
楽天カードと楽天プレミアムカードの獲得ポイントの比較表は以下の通りです。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメ
年間36万円以上使うなら楽天プレミアムカードがオススメです。
誕生月などポイントをたくさんもらえるキャンペーンを駆使しない場合には、年間55.2万円の利用が必要となります。
年間利用額 (楽天市場) | 楽天カード | 楽天プレミアム | 楽天プレミアム ※誕生月などを駆使 |
---|---|---|---|
12万円 (毎月1万円) | 3,600ポイント | 6,000ポイント (年会費11,000円) ※実質-5,000ポイント | 7,300ポイント (年会費11,000円) ※実質-3,700ポイント |
24万円 (毎月2万円) | 7,200ポイント | 12,000ポイント (年会費11,000円) ※実質1,000ポイント | 14,600ポイント (年会費11,000円) ※実質3,600ポイント |
36万円 (毎月3万円) | 10,800ポイント | 18,000ポイント (年会費11,000円) ※実質7,000ポイント | 21,900ポイント (年会費11,000円) ※実質10,900ポイント |
48万円 (毎月4万円) | 14,400ポイント | 24,000ポイント (年会費11,000円) ※実質13,000ポイント | 29,200ポイント (年会費11,000円) ※実質18,200ポイント |
55.2万円 (毎月4.6万円) | 16,560ポイント | 27,600ポイント (年会費11,000円) ※実質16,600ポイント | 33,580ポイント (年会費11,000円) ※実質22,580ポイント |
60万円 (毎月5万円) | 18,000ポイント | 30,000ポイント (年会費11,000円) ※実質19,000ポイント | 36,500ポイント (年会費11,000円) ※実質25,500ポイント |
楽天市場
「楽天市場」は楽天市場を利用することができる。
アプリ経由で買い物をするだけでポイントが+0.5倍になるため、忘れにずダウンロードしておきましょう。
楽天証券
楽天銀行の普通預金金利0.1%を受けるには、楽天証券との口座連携(マネーブリッジ)をする必要があります。
金利を高くしたいなら、楽天証券で口座開設を行いましょう。
また、楽天証券で口座開設をおこなったら、インデックス投資などの投資に挑戦してみるのもオススメです。
インデックス投資は長期投資を前提とした投資手法のことで、20年や30年継続することで大きな利益を得ることができると言われています。
元本割れのリスクもありますが、老後資金を貯めておきたい人はやっておいた方がいい投資だと言えます。
自分が投資家に向いている人か気になる場合は以下の記事もご覧ください。
楽天ウォレット
楽天ウォレットとは、楽天グループ傘下の楽天ウォレット株式会社が運営する仮想通貨取引所のことです。
名称 | 楽天ウォレット |
サービス概要 | 現物取引(販売所形式) 証拠金取引(最大レバレッジ2倍) |
取扱銘柄 | 現物取引: ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 証拠金取引:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル |
最小取引単位 | 現物取引:買い:100円、売り:0.0001BTC 他 証拠金取引:0.01BTC 他 |
取引手数料 | 無料 ※別途スプレッドがかかります。 |
詳細 | 公式サイト |
2023年6月現在、楽天ウォレットでは以下の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン (Bitcoin:BTC)【現物取引、証拠金取引】
- イーサリアム(Ethereum:ETH)【現物取引、証拠金取引】
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)【現物取引、証拠金取引】
- ライトコイン(Litecoin:LTC)【証拠金取引】
- エックス・アール・ピー(XRP)(Ripple:XRP)【証拠金取引】
- カルダノ(ADA)【証拠金取引】
- ポルカドット(DOT)【証拠金取引】
- ステラルーメン(XLM)【証拠金取引】
- テゾス(XTZ)【証拠金取引】
楽天ポイントで仮想通貨取引をすることができるので、仮想通貨に興味がある人はぜひ口座開設を行ってみてくださいね。
楽天キャッシュ積立のデメリットまとめ
本記事では、楽天キャッシュ積立のメリットとデメリット、1番お得な積立設定について解説しました。
楽天カードを持っていない人は楽天カードを作成してみてください。