コインチェックなどの仮想通貨取引所では2段階認証が必須となっています。
本記事では2段階認証についての基礎知識と2段階認証が必要な理由について解説します。
コインチェックで利用が推奨されているGoogle Authenticatorの利用・導入方法ついても解説するので、まだ2段階認証を設定していない人はチェックしてみてくださいね。
2段階認証とは?
2段階認証とは、2つの異なる認証方法を組み合わせたセキュリティシステムのことです。
ログイン時など高いセキュリティが必要な場面において、お客様ご自身の操作であることを認証するために利用されています。
コインチェックでは、以下の場面で2段階認証が必要になります。
- ログイン時
- 送金実行時
- APIキーの新規作成・更新時
- ご登録電話番号の変更時
- 日本円出金申請時
2段階認証はGoogle Authenticatorがおすすめ
2段階認証はGoogle Authenticatorがおすすめです。
Google Authenticatorの導入方法は以下の通りです。
- 対応OSのストアより「Google Authenticator」で検索し、アプリに端末をダウンロードします。
- アプリを起動します。アプリ内に「2段階認証プロセスを使用してすべてのアカウントの認証コードを入手できます」とメッセージが表示されます。
- 対象WEBサイトとの連携方法として「QRコードをスキャン」か「セットアップキーを入力」を選択します。
- QRコードをスキャン:2段階認証を行うWEBサイトで「QRコード」を表示させ、アプリから読み取りを行います。完了すると6桁の認証コードを表示します。
- セットアップキーを入力:2段階認証を行うWEBサイトで「セットアップキー」を表示させ、アプリから入力を行います。完了すると6桁の認証コードを表示します。
また、Google Authenticatorの使用方法は以下の通りです
- 設定を行ったWEBサイトにログインを行うと、2段階認証を求める追加項目が表示されます。
- Google Authenticatorより認証コードを確認します。
- Google Authenticatorを起動し、対象WEBサイトの認証コード6桁を確認します。なお認証コードは30秒ごとに更新されます。数字の右側に丸マークが表示され、更新時間が近づくにつれ欠けていきます。更新されてしまうと認証エラーとなるので、間に合わないと判断した場合は次の更新を待って数字を確認しましょう。
- 認証コードの入力を行います。WEBサイトが表示されます。
2段階認証はセキュリティ強化のために必須な理由
2段階認証を設定しないと、不正アクセスにより自分の資産を奪われてしまう可能性があります。
2017年の記事になりますが、仮想通貨での不正送金被害により合計で1730円の被害があったという事件もあります。
仮想通貨アカウントへの不正アクセスにより、勝手にビットコインなどが別のアカウントに送金される被害が、今年上半期(1―6月)に23件確認されたことが7日、警察庁のまとめで分かった。インターネットバンキングの不正送金でも、仮想通貨取引所を利用した新たな手口が出てきており、同庁は「海外には本人確認が甘い取引所があり、送金が容易で追跡されにくい仮想通貨が狙われている」と警戒を強めている。
警察庁は2月、仮想通貨アカウントでの不正送金を初めて把握。被害は5月以降に急増し、6月末までに23件(計約5920万円)に上った。7月にも10件(計約1730万円)発生している。
被害のあった仮想通貨はビットコインやリップル、イーサリアムなど。一つのアカウントで複数の仮想通貨が被害を受けたケースもあった。
被害の出た取引所ではいずれも、ログイン時のID・パスワードとワンタイムパスワードなどの二段階認証を導入していたが、23件の被害のうち20件では利用されていなかった。
仮想通貨、不正送金被害−警察庁、上期23件確認
自分の資産を守るためにも、きちんと2段階認証を設定するようにしましょう。
個人でできるセキュリティ対策
仮想通貨取引所を利用するにあたって、自分でセキュリティ対策をすることはとても重要です。
自分でできる対策としては以下のものが挙げられます。
- パスワードや暗証番号を複雑にする
- 公共のWiFiを利用しないでVPN接続を行う
それぞれ解説します。
パスワードや暗証番号を複雑にする
推測されやすいパスワードや、暗証番号の使い回しはできるだけしないようにしましょう。
パスワードを設定するときのコツとしては以下の通りです。
- 辞書にある単語をパスワードに使用しない
- アルファベットの大文字・小文字、数字、記号を混ぜる
- 同じパスワードの使い回しをしない
公共のWiFiを利用しないでVPN接続を行う
VPN(Virtual Private Network)は日本語で「仮想専用通信網」という意味です。
スターバックスなどのカフェで利用できるフリーWiFiでは、通信が盗聴、のぞき見される可能性があります。
通信内容を傍受しているのが悪意ある人物だった場合、「ウイルスに感染させる」「パスワードを盗む」といった攻撃を加えられる可能性があります。
VPNの利用は無料ではありませんが、セキュリティ対策として導入することを検討してみてください。
まとめ:2段階認証を活用して安全な仮想通貨取引を
本記事では2段階認証について解説しました。
セキュリティ事故やセキュリティ被害を防ぐために2段階認証を活用することは非常に大切です。
安全に利用するためにも、正しく2段階認証アプリを利用しましょう。