「カーリースは貧乏人が使うものだからやめとけ」って本当？特徴を徹底解説

「カーリースは貧乏人が利用する制度」「使わないほうがいい」という意見を耳にしたことがあるかもしれません。カーリースは、自身の車の利用環境や制度の特徴を理解した上で利用することで、お得な制度として活用できます。

今回は、カーリースの特徴やメリット・デメリット、おすすめな人について詳しく解説します。

「カーリースを利用するか迷っている」「賢く車を持つ方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

カーリースは貧乏人が使うやばいもの？主な特徴を確認

カーリースは、高額な初期費用をかけずに車を利用できる手段であり、貯金が少ない方でも車を手軽に持つ方法として知られています。また、リース車両であることが外見で分からないため、他人にリースだと知られる心配もありません。

カーリースは、経済的負担を軽減しながら車を利用したい方にとって、賢い選択肢といえるでしょう。

「カーリースが貧乏人が使うもの」と言われる背景には、カーリースの以下の特徴があります。

それぞれの特徴について、詳しく見てみましょう。

初期費用無料で新車に乗れる

通常、新車を購入する際には頭金や初期費用が必要ですが、カーリースでは不要です。新車に乗りたい場合、すぐに乗り始められます。

このため、まとまった資金がなくても車を持てる手軽さが「貧乏人でも使える」というイメージにつながっているようです。

とはいえ、初期費用がかからない点は、多くの人にとって大きなメリットとなるでしょう。

月額料金を抑えて車に乗れる

月額料金を抑えて車に乗れることも、カーリースの特徴の一つです。

カーリースで月額料金を抑えたい場合、契約期間を長く設定する、車の残価を高めに見積もる車のグレードやリースプランを安いものにするといった方法があります。

上記の方法で、月1万円以下で車を利用することも可能です。これにより、低収入の方でも手軽に車を持ちやすいでしょう。

カーリースのメリット

カーリースの主なメリットとして挙げられるのは、次の4点です。

それぞれについて解説します。

残価設定により車両本体価格が安くなる

カーリースの1つ目のメリットとして、残価設定により車両本体価格が安くなることがあります。

残価とは、契約終了時に車が持つと予想される価値のことです。この金額を、車両本体価格から差し引いて月額料金が設定されます。つまり、利用者は車両全体のコストを支払う必要がなく、その分、月々の支払いが軽減されます。

これにより、車をより手頃な価格で利用できるのがカーリースの魅力です。

簡単に車を乗り換えられる

カーリースの2つ目のメリットは、簡単に車を乗り換えられることです。

契約終了時には、リース会社に車を返却するだけで手続きが完了します。そのため、車の売却や廃車手続きといった煩わしい作業は必要ありません。

次の車を持つ場合、新たにカーリース契約を結ぶ、別の方法で車を購入するなど、自由な選択肢から選べます。この手軽さが、カーリースの魅力の一つです。

申し込みがオンラインで完結する

カーリースの3つ目のメリットとして、申し込みがオンラインで完結することがあります。

カーリースサービスは全国に展開されており、車選びから申し込みまで、すべてオンラインで手続きが完了します。また、一部のサービスでは自宅まで車を届けてくれるため、わざわざ店舗に車を取りに行かずとも、新車を手に入れられる点が魅力です。

対面での手続きが不要なため、忙しい方や移動が難しい方にとって、オンラインで手続きが完結することは大きなメリットとなるでしょう。

定額制のため家計を管理しやすい

カーリースの4つ目のメリットとして、定額制のため家計を管理しやすい点があります。

カーリースの月額料金は基本的に一定で、自動車税や保険料、場合によってはメンテナンス費用も含まれています。これにより、車を購入した際に必要な出費や故障などの予期せぬ出費を抑えられるため、家計を管理しやすくなります。

車を所有するよりも月々の支出が安定するため、生活予算を立てやすくなるでしょう。

カーリースのデメリット

反対に、カーリースのデメリットとして、以下の4つが挙げられます。

それぞれについて解説します。

契約の途中で解約できない

カーリースのデメリットの1つに、契約の途中で解約できない点があります。

原則として、カーリース契約は契約期間中の解約が認められないため、家族構成の変化や車両のニーズが変わった場合でも、契約車を使い続けなければなりません。また、全損事故などの非常時でも中途解約は難しく、解約する場合は違約金が発生します。

このデメリットへの対策としては、短期間の契約にする、違約金特約を検討するといった方法が有効です。

車をカスタマイズできない

カーリースでは、リースしている車をカスタマイズすることはできません。

契約期間の終了後に車両を返却する前提で契約するため、カスタマイズや改造が制限されることが多いです。また、返却時には車を原状回復する必要があるため、自由に車をカスタマイズすることはできないと考えて良いでしょう。

ただし、契約終了時に車をそのまま譲り受けられるプランを選べば、利用開始時から自由にカスタマイズできる場合もあります。

走行距離に制限がある

カーリースのデメリットとして、走行距離に制限があることも挙げられます。

カーリース契約の多くは、月間走行距離に制限が設けられています。例えば500kmや1,000kmといった制限がありますが、この制限を超過すると、契約終了時に追加料金の支払いを求められる場合があります。

このデメリットを回避するには、走行距離に余裕のあるプランや、走行距離無制限のカーリースプランを選ぶことがおすすめです。

契約満了時に残価精算が必要な場合がある

カーリースの最後のデメリットとして、契約満了時に残価精算が必要な場合がある点が挙げられます。

残価精算とは、契約時に設定した車両の残価と契約終了時の実際の価値との差額を支払うことを指します。これは「オープンエンド方式」と呼ばれ、契約満了時に追加費用が発生する可能性があります。

契約満了時に追加費用を支払わずに済むには、残価精算が不要な「クローズドエンド方式」のカーリースプランを選ぶと良いでしょう。

カーリースで後悔しないために！おすすめな人・利用して良かったと思える人の特徴

カーリースがおすすめな人、利用すべき人の特徴として、以下の4つが挙げられます。

それぞれ見ていきましょう。

初期費用を抑えて車に乗りたい人

初期費用を抑えて車に乗りたい人にとって、カーリースは魅力的な選択肢です。

車を購入する際には、頭金や登録費用、税金など、初期費用が大きな負担となることが多いですが、カーリースではこれらの初期費用が不要です。月々のリース料金にすべてが含まれているため、まとまった資金がなくても新車に乗れます。

また、車の購入後に発生する自動車税やメンテナンス費用も、リース料金に含まれている場合が多いです。貯金に余裕がないため初期費用を抑えて車に乗りたい方や、車に乗っている間の急な出費を避けたい方に、カーリースはおすすめの方法です。

車の維持・管理を楽にしたい人

車の維持・管理を楽にしたい人にも、カーリースはおすすめの選択といえます。

車を所有すると、定期的なメンテナンスや車検、税金の支払いなどに多くのコストが発生しますが、カーリースではこれらの維持・管理に関する負担を大幅に軽減できます。多くのリースプランでは、メンテナンス費用や車検費用が月々のリース料金に含まれています。そのため別途支払いの必要がなく、突然の出費に悩むこともありません。

さらに、車検や点検の時期が来るとお知らせをくれるリース会社も多く、スケジュールの調整が楽になります。忙しい毎日を送る人や、車の管理に手間をかけたくないと考えている人には、カーリースは便利なサービスといえます。

短いスパンで車を乗り換えたい人

短いスパンで車を乗り換えたい人にとって、カーリースは最適な選択肢といえます。

車を購入する場合、長期間同じ車に乗ることが一般的です。しかし、カーリースでは契約期間が比較的短く設定されているため、定期的に新しい車に乗り換えられます。

たとえば、1年から3年の短期間の契約を選べば、最新の車種やモデルに頻繁に乗り換えられるため、常に新しい車を楽しめるでしょう。

さらに、リース契約の終了時に次の車に乗り換える手続きも簡単で、面倒な手続きを省略できるのも魅力です。車好きで常に新しいモデルを試したい方や、ライフスタイルやニーズの変化に応じて車を選びたい方にとって、カーリースは飽きることなく快適な生活を楽しむ手段となるでしょう。

車のカスタマイズに興味がない人

車のカスタマイズに興味がない人にとっても、カーリースは魅力的な選択肢といえます。

カーリースでは、基本的に車両をカスタマイズすることができません。この点はデメリットとして挙げられることが多いですが、そもそもカスタマイズに関心がない方にとって、特に支障はないでしょう。

むしろ、リース契約中は車のメンテナンスや修理もリース会社が管理してくれるため、カスタマイズにこだわらずシンプルに車を使用したい方には、手間をかけずに車に乗る手段としておすすめです。

車を単なる移動手段と考え、カスタマイズよりも手軽さや利便性を重視する人は、カーリースを検討してみてはいかがでしょうか。

カーリースは貧乏人が使うものなの？まとめ

今回は「カーリースは貧乏人が使うもの」と言われる背景や、カーリースのメリット・デメリット、カーリースがおすすめな人について解説しました。

カーリースの主なデメリットは、原則途中解約できない、車をカスタマイズできない、走行距離制限がある、残価清算が必要な場合がある、といった点が挙げられます。しかし、定額制で安く車に乗れる、車の乗り換えが簡単、申し込みがオンラインで完結するといったメリットもあるため、車にそれほどこだわりがない方や維持管理が面倒に感じる方にはおすすめの選択肢といえます。

カーリースを利用すべきか迷っている方は、自分のライフスタイルに合っているかを慎重に検討しましょう。