クリティカルシンキング(批判的思考)とは、情報や主張を客観的かつ合理的に評価し、問題解決や意思決定に活かすための思考プロセスのことです。
本記事ではクリティカルシンキングを学びたいときにおすすめの本を紹介します。
ビジネスで高い成果を出したい人や、人とは違った視点を持ちたいを考えている人はぜひ参考にしてください。
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキング(批判的思考)とは、情報や主張を客観的かつ合理的に評価し、問題解決や意思決定に活かすための思考プロセスです。
クリティカルシンキングには以下の能力が含まれます。
- 情報を分解し、要素や関連性を理解する分析力
- 情報や主張の信頼性、正確性、妥当性を判断する評価力
- 論理的な構造を持った意見や主張を構築し、展開する論理的思考力
- 問題を明確化し、効果的な解決策を見つける問題解決力
- 自分の意見や考えを他人に明確に伝えるコミュニケーション能力
クリティカルシンキングは、情報が溢れる現代社会において、誤った情報や偏見に惑わされず、正しい判断を下すための重要なスキルです。
クリティカルシンキングを学ぶメリット
クリティカルシンキングを学ぶメリットは以下の通りです。
- 情報を評価する力が身につく
- 問題解決能力が向上する
- 意思決定能力が向上する
- コミュニケーション能力が向上する
- 自己成長できる
それぞれについて解説します。
メリット①情報を評価する力が身につく
クリティカルシンキングを身につけることで、情報を正確に評価し、信頼性や妥当性を判断する能力が身に付きます。
これにより、誤った情報や偽情報から自分を守ることができます。
メリット②問題解決能力が向上する
問題に対して効果的な解決策を見つけ出すために、クリティカルシンキングは役に立ちます。
クリティカルシンキングを身につけることで、分析力や論理的思考力を使って問題を正確に把握し、最適な解決策を見つけることができます。
メリット③意思決定能力が向上する
クリティカルシンキングは、選択肢の評価や比較、最終的な意思決定においても役立ちます。
自分の価値観や目標に沿った選択をするために、クリティカルシンキングは有効です。
メリット④コミュニケーション能力が向上する
クリティカルシンキングを養うことで、自分の意見や考えを他人に明確かつ論理的に伝える能力が身につきます。
また、他人の意見を適切に評価し、建設的な議論ができるようになります。
メリット⑤自己成長できる
クリティカルシンキングを持つことで、自分自身の考え方や信念に対する自己評価や反省を促すことができ、自己成長を実現することができます。
自分の偏見や先入観に気づくことができるので、より柔軟で公平な思考ができるようになります。
クリティカルシンキングを学ぶときにおすすめの本
クリティカルシンキングを学ぶときにおすすめの本を紹介します。
グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)
ビジネスに必須の論理的思考力を、豊富な演習と事例を通して身につけることのできる本です。
いままでにない斬新な発想、見落としていた機会や脅威の発見、効率的・効果的なコミュニケーション、集団としてのより良い意思決定、説得・交渉・コーチングの上達などが可能になり、成功へのチャンスをつかめるようになります。
するすると読めて、かつ時折はさまれているワークも取り組みやすかった。グロービスのテキストシリーズはとっつきやすくて初学者に良いです。
本書では、
大前提の問題の特定の為に投げかける問いや、
論理構造の土台を支える為のフレームワークを学べる。こうした枠組みを理解して、
また、ケーススタディ等を応用して、
独自の問題解決のフレームワーク、論理構造を組み立てることも可能である。結論の根拠を支える妥当性の立証や、大前提の問題の特定、
反論をする際には、本書内のピラミッドストラクチャーを用いて、
問いを投げたり、空白に何を入れるかなど検討しながら組み立て利用することができる。
グロービスMBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編
「いかに考え、いかに伝えるか? どんな天才でも、ビジネスを1人で推進していくことはできない。」
コミュニケーションこそがビジネスを実際に生み出し、動かしていく。本書は『MBA クリティカル・シンキング』の姉妹編として、ビジネスパーソンにとって有効コミュニケーション・スキルを教えてくれる本です。
どんなビジネス、私生活にも役立ちます。恋愛以外は。思考のベースに悩んでる方や良い意味で批判的なコミュニケーションが必要な方はお勧めです。
コミュニケーションの代表的な状況を挙げて、各状況を要素に分解して説明し、更に事例で具体例を出していて、良い本だと思いました。
この本を読んでいきなり「クリティカル・コミュニケーション」ができるわけではないですが、自分の現在のコミュニケーションを見直して、適用できる箇所を検討することを続けていれば身についていくものだと思います。ただ、第4章は出典が明確にされていますが「ハーバード流交渉術」からかなりパクっていて、第6章の参加メンバーの役割は出典に記載されてませんが「会議が絶対うまくいく法」をそのままパクっているのが残念だと思いました。
入社1年目で知っておきたい クリティカルシンキングの教科書
論理的に考えられる人が、なぜ必ずしも正しい判断をくだせないのか?
豊富な事例をもとに、最適な課題解決のための思考法を解説してくれる本です。
同じ組織で数年おり、知っていることが多くなると、
地位が上がっていることもあり、自分自身のキャリア、あるいは
能力を過剰評価してしまいがちです。過剰評価は、ともすれば入ったばかりの時にできていた
手段ー目的思考(何のためにこれを行い、どのように組織に貢献し、ひいては社会に
還元できるのか)を失わせるもとになります。新卒の方、社会人でも3年以上同じような環境におられる方は
読んでみると、失われつつある感覚を再度意識することができると
思います。文章だけではなく、主題には必ず具体例(朝1時間早く起きて
勉強できない原因は何か)が、解りやすい図表で図解されていますので、
とてもすんなりとふに落ちます。
出版されたときはまだクリティカルシンキングは一般的になっていなかったと
思うが、現在ではだれもが知っておくべき思考法になったと思う。就活で大事なのはこれから頑張りますという意気込みではなく、過去の気づきを日々生かしているかを
語ることだが、これがクリティカルシンキングの積み重ねだと言っている。もはやクリティカルシンキングを身につけていることは当たり前のことになっている。
クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則
ビジネスだけではなく,生活のなかで役立つクリティカルシンキングの入門書です。
現代をよりよく生きるために必要な「ものの考え方」、すなわち「クリティカルシンキング」を系統的に学習するための書籍です。
ロジカルシンキングの書籍を探している際にクリティカルシンキングという言葉に出会い、その分野の本を読みたくなったのでAmazonのレビューなどを参考にこちらの書籍を手にしました。
問題を把握し、答えを導くなかでどのように考えていくのか心理学と絡めながら説かれています。仕事や私生活など生きていくなかで様々な問題に直面するかと思いますが、その際に一助になるかと感じました。
学生や会社員だけではなく、様々な専門職の方が読まれても価値があると思います。購入後、数年間も積読状態でしたが、もう少し早く知っておけばとも感じました。
認知心理学の知見に基づいて、思考の歪みを排除して「よい思考」をするための方法、ヒントを教えてくれる本。
個人的にはすごく気に入りました。クリシン本にはロジシン本とほとんど変わらないものもありますが、これはかなり心理学寄りの部類に入ります。
実践的な問題発見、課題解決とかを期待すると肩すかしをくらうことになるので、その点にご注意ください。心理学寄りクリシン本の価値は、「いくらロジカルに思考しようとしたとしても、そもそも自分の思考自体が歪んで
いたらダメだよね」ということを(ある程度)回避できるようになるということに尽きます。たとえば、誰かが約束の時間に遅れた場合、「あいつは時間にルーズなやつだ」といった具合に性格的なものに原因
を帰属しがち。一方、自分が遅れてしまった場合、「たまたま信号に多く引っかかってしまって、仕方がなかった」
と自分ではなく状況に原因があったとしがち。このような傾向が誰にでもあることを知っていれば、自分の思考の歪みに自覚的になることができ、よりより思考が
できるようになる、ということですね。
図解ポケット クリティカル・シンキングがよくわかる本
プロジェクトをすすめるなかで表面にあらわれていない問題や課題を分析し、最適な解決策を導き出す思考法「クリティカル・シンキング」を図解でわかりやすく解説した入門書です。
クリティカル・シンキングはスタート時点で課題がはっきりしない問題に使われることが多く、スタートから問題解決への全体設計に重きを置いていることが特徴です。
「図解ポケット クリティカル・シンキングがよくわかる本」では、クリティカル・シンキングの思考法からツールの使い方、ビジネスに活用する手法までを図表を使いながらわかりやすく解説しています。
ゼロベース思考、フレームワーク思考、オプション思考、プロセス思考を身につけて、あなたのビジネスの行動計画、進路決定、課題やコンセプトと全体設計に役立てましょう
通勤大学MBA3 クリティカルシンキング
不透明度の増すこれからの時代に企業やビジネスパーソンが生き残るためには、単にロジカルシンキング(論理的思考)で物事を考えていただけでは必ずしも正しい解決策を導き出すことはできません。
「通勤大学MBA3 クリティカルシンキング」は1テーマ見開き2ページでクリティカルシンキングの必須知識をスピーディーに学べるというコンセプトで作成されています。
論理的な書き方や話し方の基礎、問題解決の際のフレームワーク思考など
マーケティングに関する知識もカバーしており、今後のビジネスの参考になりそうです。
クリティカルシンキング 思考のシステム
クリティカルシンキングとはツールやフレームワークなどの集合ではなく、「考え方」という、私たちが自然に身につけるべきもの、同時に日常あまり意識されることがないものである。
その全体像をつかむことは容易ではないが、それに取り組む事こそが正攻法とも言えるでしょう。
「クリティカルシンキング 思考のシステム」は、思考を意識のフローと認識し、フローを正しく導くためのシステムとしてクリティカルシンキングを考察の対象とした本です。
「クリティカルシンキング」という日本語では解説の難しい”思考のプロセス”が、見事に分かり易く整理されています。
また、クリティカルシンキングとリベラルアーツとの関連性やその歴史なども解説されているので、クリティカルシンキングの本質が掴める内容でした。
後半部分にはクリティカルシンキングの実用例が載っているので、日々の仕事への活かし方のイメージを持つこともできました。
まとめ:クリティカルシンキングについて学んでビジネスに活かそう
本記事ではクリティカルシンキングを学びたいときにおすすめの本を紹介しました。
本記事以外にも様々なジャンルのおすすめ本をブログにまとめているので、是非チェックしてみてください。